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ヘッドライトのH4バルブが外れない! コネクターの外し方は?
「h4バルブが外れない」という事態に直面している人へ。ムリに外そうとするのは禁物だ。H4バルブのコネクターが固くて抜けないときは、ツメがあるかも知れない。外し方のコツ、注意点をバルブメーカーIPFに取材したので、一読してから再チャレンジを。
H4のコネクターが固くて抜けない。コネクターの外し方は?
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ヘッドライトの電球として定番的に使われる「H4バルブが外れない」問題について検証します。
●レポーター:イルミちゃん
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う~む。
ありがちな悩みですね。●アドバイザー:IPF 市川研究員
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ちなみにですね、H4バルブの外し方は「H4 LEDヘッドライトバルブのDIY取り付け方法」でも教わっていますが……
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やりましたね。
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しかし! それを踏まえてやっても、どうしても抜けないケースもあるもよう。
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上のモデル車の例でも、ヘッドライト裏のH4のコネクターが外れません。
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その場合はまず、ツメが付いている可能性を疑います。国産車では少ないですが、ツメを押しながらでないとH4のコネクターが抜けない車種もあります。
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「ツメがある場合は、左右からツメを押しながら引っ張る」でしょ?
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そうです、そうです。
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そのことも、前に市川研究員にも教わりましたが、上の例では、左右に押せるツメもないんですよ。
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だからツメ無しかな、と思って引っ張っても、絶対に抜けない。ナゼだ?
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コネクターが差し込まれている、奥のほうの左右にツメがあるケースもあります。
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……ムムム。
ツメが見えてないだけかも? -
そうなんです。H4のコネクターのツメ位置は、全部同じではないですね。お尻に近いところを押すパターンもあれば、もっと奥を押すパターンもあります。
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そういうことか。
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バルブが外れた後なら、「ああ、これね!」って分かるんですけどね。
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今回のケースでも、抜いて見ると確かにツメはありました(↑)
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とりあえず、コネクターが差し込まれている奥まで指を入れて、左右からツメを押せる感触がないか、探ってみましょう。
✔ 多くの国産車は引っ張るだけで抜けるが、ツメでロックされている車種もある。
✔ 輸入車では、ツメでロックされている車種が多い。
特にツメは見当たらないが?
✔ 抜く前の状態だと、写真のツメはゴムカバーの奥に隠れていて見えない。
外れないときに、H4バルブを力任せに引っ張るのはNG
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ツメにロックがあるH4バルブのコネクターを、力まかせに引っ張るのは絶対にNGです。
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ツメに気づかなければ、それをやる可能性がありますが……何が問題なの?
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H4バルブは奥で最終的に止め金(とめがね)で固定されているので、それが曲がってしまう危険があります。
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そうすると、途中でツメロックに気づいてバルブが外せたとしても、次にバルブを付けるときにバルブの固定がガタガタになってしまうんです。
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あわわ……。
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止め金が歪んでしまったら、曲げながら修正するしかないんですが、材質的にけっこう硬めで大変だったりします。
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……でも、まあ、元に戻せなくもないってことか。
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しかし、もっと最悪なケースを言うと、止め金を固定している灯具側(ヘッドライト側)の樹脂が割れる可能性もあります。
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そうなってはもう完全にアウトです。灯具自体(ヘッドライト本体)を交換するしかなくなってしまいます。
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バルブ交換しようとして、ヘッドライト交換になるなんて……恐ろしい話だ。
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バネの力がかかる根元の部分なんで、割れた樹脂を接着剤で戻すのも無理がある部分なんですよね~。
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ヘッドライトがもう手に入らないような古い車でそれをやったらどうなるか……想像したくもありません。
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H4は古い車に多いバルブ型式でもあるので、要注意ですね。
✔ コネクターが抜け、ゴムカバーを外した状態で、裏から見たH4バルブと、その止め金。
✔ 止め具の支点になっている根元部分の樹脂が割れる、ということ。
固いH4のコネクターを引っ張るときの、ちょっとしたコツ
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ロック付きかどうかが分からない状況でコネクターを引っ張るときのコツとしては、バルブ背面側を押さえながら、コネクターを引っ張る手もあります。
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ゴムカバーがあるから、バルブ背面はまだ見えませんけど?
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そのゴムカバーの上から、向こうにいるバルブを押さえる、という意味です。
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あー、そういうことか~。
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ようするに、「バルブ側には引っ張る力がかからないように、引っ張る」ということですね。
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ナルホド。
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ちょっとしたコツではあるんですが、それによって止め金を歪めるリスクを減らせます。
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そうやって確認しながら引っ張るわけですね~。
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なお、ツメロック無しでも、長年乗っていて一度もH4の電球を交換したことがないと、かなり固いケースがありますよ。
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
DIY Laboアドバイザー:市川哲弘
LEDやHIDバルブでお馴染みのIPF企画開発部に所属し、バルブ博士と言ってもいいほど自動車の電球に詳しい。法規や車検についても明るく、アフターパーツマーケットにとって重要な話を語ってくれる。
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