お手軽なバルブ交換DIY
HB3ハイビームをLED化する方法
四灯式ヘッドライトのHB3ハイビームをLEDヘッドライト化する方法を詳しく解説。LEDは応答速度が速いので、ハイビームをLED化するとパパパっとキレの良いパッシングが可能に。きほんHID派の人でもハイビームだけはLEDのほうが合理的。
ハイビームはHIDよりLEDのほうが合理的
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前回はH11ロービームをLED化する手順について説明しましたが、今回はHB3ハイビームです。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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ハイビーム? そっか、H4(切り替え式)と違って最近のクルマはロービームとハイビームが独立しているライトが多いから。
●レポーター:イルミちゃん
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そうですね。4灯式のハロゲン仕様車の場合はロービームがH11で、ハイビームがHB3という組み合わせが多い。
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なるほどぉ。でもハイビームってあまり使わないですよね? …わざわざLED化する意味ってあるのかな。
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ハイビームはLED化が理にかなっていますよ。 ロービームは明るさ重視でHIDを入れる人にも、ハイビームはLEDのほうがオススメです。
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それはなぜ?
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LEDは応答性が良く、点灯した瞬間から100%の明るさで点灯するので、キレの良いパッシングが可能になります。 HIDは起動に時間がかかるので、ハイビームHIDのパッシングはモッサリしてしまう。
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なるほど、そういうことか!
LEDはフラッシュできるほどですから、パッシングは余裕でしょうね。 -
ちなみにハロゲンの人はロービームだけLEDを入れる人が多いですが、純正HID仕様の人は(ロービームはそのままで)ハイビームをLEDにする人が多いんです。
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へぇ〜。そういう人達はHIDとLEDの特性がよく分かってるってことですねぇ。
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というわけで、ロービーム/ハイビーム両方LED化できるように、HB3用も開発してあるのですよ〜!
>>>使用アイテム
LEDヘッドランプ コンバージョンキット
HB3/4 6500K 351HLB
HB3ハイビームおよびHB4に対応するLEDヘッドライトバルブ。高い配光性能や、大型ヒートシンクに電動ファンを組み合わせた放熱性の高さなどは、前回記事で紹介したH11バルブなどと同様。
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なお、このバルブはHB3ハイビームのほか、HB4(一部車種のロービーム)にも対応しています。
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フムフム。兼用の構造になっているんですね。
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そうです。ただ、HB4ロービームを採用する車種自体があまり多くはないですけどね。
HB3ではなくHB4として使うときは 防水のOリングをHB4用に付け替えます
出荷時の状態はHB3
Oリングを付け替えるとHB4に
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へぇ、この防水ゴムの形状って、バルブタイプごとに違うんだ。どっちも似てるから間違えそうだけど。
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太さも違うので、正しく付けないと防水が甘くなって水が入ってしまいます。
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それ以外の特長は、H11のものと同じと見てよいでしょうか? 配光性能のコダワリとか。
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ですね!
違いとしては、HB3/4用だけは配光調整用のネジ穴があります。
ネジ穴があってゆるめるとバルブ光源の向きを変えられる機能。
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なんでHB3/4だけこんなのが付いてるんですか?
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H11はロービーム用で、なおかつほとんどの車種でプロジェクターヘッドライトを採用しているので、取り付け後の配光の調整が必要ないんです。
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なるほど、そういうことですか-。
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HB3/4用はメインターゲットとしてはHB3ハイビーム用ですが、ハイビームはリフレクタータイプで、しかも車種によってバルブの向きがバラバラなので、固定式にしてしまうと配光調整ができません。
リフレクターの目(スジ)に対してLED光源の向きがズレる可能性がある
ハイビームに関してはリフレクターの目は縦に入っていることがほとんど。
この問題があるので、バルブ自体に調整機構を入れているんです。やり方はバルブ装着後に説明します
では次ページで、ひとまずバルブ交換作業を行いましょう
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。