流れるウインカー自作特集╱連載【第4回】
流れるウインカーの作り方【後編】
作った基板と、流れるウインカーユニットのつなぎ方を解説します
流れるウインカーユニットの接続
プラスの配線コードの接続
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ユニットをつなぐ前に、まずは基板のプラス側の合流回路に、配線コードを1本付けておきます。
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配線コードを単品で用意するんですね。コレ、どこにつなぐんですか?
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LED用の電源として、車両側の常時電源につなぐ線です。今回は分かりやすいようにプラス線=赤を使いますね。
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配線コードを基板に付けるときは、こうやって芯線に予備ハンダを盛っておくと付きがよくなるのです。
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そして基板側のプラス合流回路につなげます。
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このプラス線をつなぐ箇所って、プラス合流回路のどのへんがいいのでしょう?
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プラス合流回路上ならどこに付けても同じです。配線の取り回しの都合で考えればいいでしょう。
芯線の先に予備ハンダを付ける
線を基板のハンダに当てながら溶かす
マイナスの配線コードの接続
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基板のマイナス側は、「多機能流れるLEDウインカーユニット」とつなぎます。「茶、赤、橙、黄、緑」の順番で1ブロック目〜5ブロック目用ということです。この5色の線は、左右のウインカー用に2セットありますので、左右も間違えないようにしましょう。
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つなげる色の順番を間違えると?
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光が戻ってしまったりして、きれいに流れなくなりますよね。
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それは大変。
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今回の基板でいうと中央側、つまりグリル側を1ブロック目としてつないでいきます。
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片側5ブロック、左右10ブロックぶん全部つないでいきましょう。
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左右のウインカーでは配線コードの順番が逆になる点には注意ですね〜。
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グリル側が1ブロック目なので茶色、外側が5ブロック目なので緑、と考えておくといいですよ。
グリル側になるブロック①に茶→赤……とつなぐ
こうなればOK
ユニットの残りの線はどこにつなぐ?
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流れるウインカーユニットから出ている線には、まだ余っている線がありますが?
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あとは車両側の電源などとつなぐ線ですね。配線図だとこうなります。
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まず赤と黒は、ユニットの電源とアース。
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電源は常時電源を取るんですね。
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紫と青は、それぞれ車両側の左右ウインカーのプラス線へとつなぐ線です。
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そこからウインカー信号を拾うわけですね〜。
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そうですね。緑はACC電源につなぎます。
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常時電源を取っているのに、ACC電源も必要なんですか?
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これは、ACCオンにしたときにウインカーをスタートアップ動作させるための線なんです。
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なるほど、パフォーマンス用なのか。
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それと黄色はスモールのプラス線につなぎます。
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スモール? 流れるウインカーと何か関連があるんですか?
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スモールプラス線を取れば、ウインカー作動時は流れるウインカーになり、ウインカーを戻すとスモール点灯になる。つまりウインカーポジション機能ですね。
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そんなのまでできるのか〜。ウイポジ、ちょっと憧れてた♡
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ウインカーポジション機能はいらないよ、という人はつながないで絶縁しておけばいいのです。
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普段はウイポジで、ウインカー出すと流れる、なんてことがユニットひとつで出来てしまうんだ〜スゴイなぁ。
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それと常時電源についてですが、左右の基板から出た赤線、ユニットの赤線あわせて合計3本あるので、3本まとめて常時電源を取ると効率的です。
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なるほど。これで流れるウインカーの配線のすべてが明らかになりましたね。
流れるウインカーのリアル配線図
エルパラの「多機能流れるLEDウインカーユニット」を使った場合の配線図。
ついに流れるウインカー完成!
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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