流れるウインカー自作特集╱連載【第4回】
流れるウインカーの作り方【後編】
マイナス側のブロック分け
ブロック分けのルールについて
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次はマイナス側ですが、「流れるウインカー」の制作時は、こちらは一直線にまとめてはいけません。
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プラス側とは作り方が違うわけですね。
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マイナス側は、「流れるウインカーユニットのポート数(出力数)」に合わせて、ブロック分けした回路を作りますよ。
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プラス側ではなく、マイナス側で切り分ける決まりなんですか?
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そこは使うユニットの制御方式によって変わりますが、今回使うエルパラの「多機能流れるLEDウインカーユニット」はマイナス側で制御するタイプです。
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なるほど、だからマイナス側はブロック分けするんだ。
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使用するのが5ポートの流れるウインカーユニットなので、片側あたり5つのブロックに分けます。
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今回の作例だと片側あたり10列あるので…
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2列を1ブロックとしてまとめていけば、ちょうど5ブロックに分けられますね。
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でも実際にクルマに合わせて作るときは「5」で割り切れる列数とは限りませんよね?
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そうですね。実際は1ブロックあたりの直列数は、変わっても問題ないです。
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では、1ブロック目が2列、2ブロック目が3列という風な分け方をしてもいい?
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問題ないです。1ブロックあたりのLED数があまりに多くて出力数を超えてしまうのはダメですが、それ以外に特に制限はないです。
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1ブロックあたりのLED数の限界って?
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今回使う「多機能流れるLEDウインカーユニット」の場合は、1ポートあたり最大500ミリアンペア出力です。
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それって今回の帽子型LEDとか砲弾型LEDを、どの位つなげるんですか?
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帽子型や砲弾型はひとつの直列に15ミリアンペア流す計算で抵抗を選んでいますから、仮に10列としても150ミリアンペア。マージンを考えても十分余裕がありますね。
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今回は全部で10列だけど、1ブロックで10列だとしても余裕なんですね〜。
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それだけのLED数を収めるスペースがあるなら、できますね。
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なるほど。
ではマイナス回路のブロック分け作業に入ります。
抵抗の足を曲げる
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マイナス側も今回は抵抗の足を曲げて、合流回路として活用します。
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ここまではプラス側と同じですね。
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そうなんですけど、2列ごとにまとめるので、隣の列に届く長さで切ってしまいましょう。
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そして隣の列の抵抗も足を曲げて、余りを切ります。
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これで2列ぶんの足が重なりますね。
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次は重ねた足にハンダを盛ります。
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ここも点接触ではなく連続的にハンダを盛っていますね。
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これで2列が合流して1ブロック化できました。あとはこれを繰り返すだけですね。
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片側5ブロック、両側で10ブロックになるように合流させていくと…
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これで5ブロック分けした基板が作れたことになります。
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ブロック分けといっても、プラスもマイナスも両方分けるわけじゃなくて、プラス側は共通なんですね〜。
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ハイ。プラス側は共通の電気を流します。けっきょくのところマイナス側もつながらないと電気は流れないので、それを利用してユニットが点灯タイミングをズラしているわけですね。
隣の列まで届いたところで切る
こうなる!
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