流れるウインカー自作特集╱連載【第1回】
流れるウインカー自作に必要なモノ
アウディA8が口火を切り、レクサスも採用した流れるウインカーを自作しよう。「流れるウインカー自作特集」第一弾は、材料の解説からスタート。初心者の人はC-HRやレクサス風「流れるウインカー」後付けガイドから読むのがオススメ。
流れるウインカーユニット
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流れるウインカー自作の第一歩! 今回はまず必要な材料について解説していきたいと思います。
●レポーター:イルミちゃん
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普通のLED自作と違うのは、まず「流れるウインカーユニット」が必要なところですね。
●アドバイザー:イルミスタ・野本研究員
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今回用意したのは、アウディやレクサス純正採用で話題の「シーケンシャルパターン」を新搭載した、エルパラの「多機能流れるLEDウインカーユニット」です。
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シーケンシャルパターン?
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流れるウインカーにもいろいろな点灯パターンがありますが、アウディなどのシーケンシャルパターンは、ウインカーの光が内側から外側にどんどん伸びていく流れ方です。
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なるほど、アウディ風パターンってことですね、つまり。
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道路交通法の改正(※)で認められるようになったのは、このシーケンシャルパターンだけであって、「どんな流れるパターンでも車検に通るわけではない」点は注意です。
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となると当然、そのシーケンシャルパターンを搭載している流れるウインカーユニットを選びたいですね。
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それは当然、そういうことになりますよね。
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ところで野本研究員、普通のLEDウインカー自作ならユニットなんて必要ないのに、なぜ流れるウインカーだとユニットがいるんでしょうか?
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流れるウインカーユニットには、出力側のポートが複数あります。
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その出力ポートの先に、LEDをつなぐ?
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そうですね。たとえば今回のユニットだと5ポートあるので、それぞれの先に5つのLEDのグループをつなげるわけです。
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フムフム。5グループ。
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あとはユニット側が制御。最初にグループ1のLEDを光らせて、次にグループ2を光らせて……という風にタイミングをズラして点灯させるんです。
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それで視覚的に「流れているように見せる」わけですね。
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今回のユニットの出力ポートは、片側5ポート・合計で10ポート。つまり左右のウインカーそれぞれが、5段階で流れる。そういえば、8ポートも近々登場するみたいです。
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ポート数が増えると、なにが変わるんでしょう?
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8ポートなら8段階で流れるように作れます。コレだと、よりなめらかに流れている風に見えるでしょう。でも製作の手間は増えるし値段も上がるので、コストパフォーマンスなら5ポートで十分ですよ。
主役は流れるウインカーユニット
多機能&良心価格(6800円・税込)の流れるウインカーユニット。安価なリレーユニットは当然ながら海外製がほとんどだが、この製品は完全国内製造。
列ごとに点灯タイミングをズラせる
(※)2014年10月、国土交通省がウインカーの連鎖式(シーケンシャル)点灯を容認。アウディA8が流れるウインカーを標準搭載していることが解禁のきっかけとなった。
流れるウインカー自作に向きなLEDとは?
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流れるウインカーを自作するときのLEDは、何を使えばよいでしょうか?
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レンズとのクリアランス次第な面もありますが、ウインカー部分はインナーにLED基板を固定したときに、レンズまでの距離が取れないことが多いです。アタマの長い砲弾型だとレンズをはめたときに当たってしまったりする。
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砲弾型は意外とアタマが長いですもんね。
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クリアランスがない場合は、砲弾型のアタマを落としたような形の「帽子型」と呼ばれるLEDを使います。
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ちなみに帽子型は砲弾型よりも照射がワイドなので、どの方向から見ても明るく見せたいウインカー用途には向いています。
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流れるウインカーに限らず、ウインカー向きですね。
帽子型LEDはウインカー向き
今回用意したのはエルパラの「4.8mm帽子型LED イエローオレンジ」。ウインカーに最適な黄色と橙の中間色、イエローオレンジ。
基板はどういうものが向いている?
LEDの種類・直列数に合わせた抵抗を選ぶ
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帽子型LEDのイエローオレンジに合わせて選んだ抵抗は、「1/4Wカーボン抵抗 430オーム」です。
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この抵抗値は、今回使うLEDに合わせて選んだものですね?
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そうですね。LEDの種類や、直列に並べる数、によって抵抗値は変わってきますので。
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流れるウインカー自作に限らず『抵抗の選び方が分からない!』という人は多いと思いますので、この430オームが出てきた根拠については連載【第2回】で詳しく解説したいと思います。
スズメッキ線があると便利
太さもいろいろ選べる「スズメッキ線 10m巻」
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流れるウインカー自作とのときは「すずめっき線」も用意しておくといいですね。
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なにに使うんですかコレ?
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流れるウインカーユニットのポート数に合わせて、グループ分けした回路を作るんですが、「分けるのはマイナス側」だけでいいんです。
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え? プラス側は?
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このすずめっき線で、1本の回路に合流させてまとめてしまいます。
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え〜? それでグループ単位で光るんですか?
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今回使う流れるウインカーユニットは、マイナス側の配線(5グループ分け)をユニットにつなぐタイプなので、マイナス側を分けて作れば制御できます。
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なるほど、マイナス側で電気を流す・流さないの制御を取っているんですね〜。
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そういうタイプの流れるウインカーユニットが多いですよね。
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…というわけで材料が揃いました!
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