LED自作レシピ
COBイカリングのドライバーを交換して減光させる方法
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ドライバーの交換方法
COBイカリングを減光させる方法の続きです
電源側の線とドライバーの接続
切り落とした線のうちの、電源側の線も新しいドライバーにつなぎますので、まずは被覆を剥き取ります。
こっち側の線は穴に差し込む方式ではないので、芯線にあらかじめ予備ハンダを盛っておきます。
基板上の黒い箱がブリッジダイオードですが、電源側の線はこのブリッジダイオードの足の部分に直づけします(こっち側は基板に配線を付ける穴がないので)
ブリッジダイオードの足の部分にも予備ハンダを盛っておきます。
ドライバーの入力側(ブリッジダイオードにつなぐ線)には極性は関係ありません。どっち側にプラス線がつながってもOKです。ブリッジダイオードがあることで極性フリーになっています。
ドライバーを収縮チューブで覆います。ドライバーはヘッドライト内に入れてしまうことが多いので、通常は普通の熱収縮チューブでOKですが、もしもライト外側に設置するなら防水タイプを使いましょう。
熱収縮チューブはドライヤーの熱だと足りないので、ライターの火などであぶるほうが現実的。ただし! 火災には注意しましょう。
これでドライバー変更は完了です。あとは電源線をスモールランプの線などとつなぐ、という点は普通のイカリングと同じです。
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というわけで減光させることができました。
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今回は250ミリアンペアのドライバーを使いましたが、これでもまだ十分明るいのが分かってもらえると思います。
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確かに250ミリアンペアでも十分ですね〜。
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明るさ以上に差が出るのが熱量。これは電流量に比例してすとんと落ちます。
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なんと。基板の温度が10度以上も下がりました!
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これが真夏のヘッドライト内に入っているということを考えたら、「イカリングの寿命」は相当変わってくることになります。
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なるほどぉ。プロはこうやって製品寿命を延ばす技を使っているわけですねぇ。
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COBイカリングは殻割りしないと交換もできませんので、電流値を抑える技はいろいろな意味で有効ですよ〜。
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なるほど、一石二鳥の技なんですね。
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ただし減光させ過ぎるとCOB(面発光)の良さが失われて光の粒々感が出てしまうので、この技はカバーと併用するのが前提です。
付属ドライバーで温度測定
温度計の温度は48度。
ドライバー交換後
温度計の温度は34度。
減光させた上でカバーを付ければCCFL風
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00~21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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