東京オートサロン2020ルポ
車に作業灯を付けてアウトドアで活用するスタイル(後編)
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車に作業灯を付けると、いろいろと便利。法規上ワーキングランプ(作業灯)になる取り付け方なら、爆光ライトが装着可能。特にアウトドアで車をよく使う人は、導入を考えてもいいかも。
爆光ライトバーも「作業灯」としてなら装着できる
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「車に作業灯を付けてアウトドアで活用するスタイル。…車検はどうなの?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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ここでは、実際にIPFジムニーに取り付けた作業灯(ワーキングライト)の種類を解説しておきます。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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このジムニー、前にも横にも後ろにも、爆光ランプが付いてる~。
●DIYラボ別館 ユキマちゃん
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まずフロントウインドウ上部に付いているのは、40インチのライトバー。
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これは、もともと汎用品として販売している40インチライトバーに、ジムニー専用ブラケットをセットにしたもので、ボルトオン装着が可能です。
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ボルトオンってことは、車両側は加工しなくていいと?
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そうです。挟んで取り付けています。キャリアの取り付けなどと同じ感じですね。
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すごい爆光すぎて、正面に立っていられないんですけど。
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3段階で明るさを可変できますが、フルパワーだと2万200ルーメンあります。
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にまんルーメンだと?
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IPFのLEDヘッドライトが、5400ルーメン(左右合計)だったから……
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LEDヘッドライト4台分の明るさってことか。なるほど砂漠でも走れそうだ。
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ルーフに載っている短いほうは、20インチモデルの「622RJ」。これでも、1万1200ルーメンあります。
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こういうのも、法規上は作業灯の扱いになるんですね~。
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そのため、スイッチは車外のボンネット内に設置しています。
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これなら確かに、「運転中に操作できない」要件を確実に満たせますね。
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ラゲッジでもいいんですが、ライトバーは林道などで使う想定なので、運転席から降りて、ボンネット側でスイッチ操作したほうがやりやすいかなと。
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スイッチをボンネット内に付けることで、法規上は、作業灯の扱いになるってことね~。
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ただ「アウトドア時の作業灯」の目的ではちょっと大げさ過ぎるので、そういう用途なら、側方につけた小型のランプが便利です。
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では次に、サイドの作業灯をチェックしてみましょう。
✔ ライトバー本体は汎用品の「LEDライトバー600シリーズの40インチダブルロー「642RJ」というモデルが使われている。
2インチのワーキングランプ(作業灯)1個でも実用的
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ルーフのサイドに付けたのは、2インチのワーキングランプです。
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デモカーのジムニーのワーキングランプは、オプションのシリコンガードを付けた状態です。
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シリコンガードを付けると、直接ランプを触っても熱くないので、手で向きを変えやすくなりますよ。
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そのためのガードでもあるんだ。
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ドレスアップの意味合いもありますけどね。
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そっか。
ガードには、黒や迷彩の色違いがあるし。 -
さらに、シリコンガードを付けた状態でオレンジのフィルターも追加すれば、オレンジ光にもできます。
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小物が充実していてけっこう面白い!
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ランプとしての明るさはどのくらいなんでしょう?
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このワーキングランプは、1個あたり2200ルーメンの明るさがあります。
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ということは、LEDヘッドライトの片側分に迫る明るさがありますね~。
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ハイ。作業灯としては、実際のところ1個付いているだけで十分役立ちますよ。このジムニーはデモカーだからたくさん付けているだけで……。
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1個だけなら、ポータブル電源でも長時間点灯できそうだしね。
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その通り。今回のジムニーに積んでいる小型のポータブル電源でも、ワーキングランプ1個(21W)だけなら10時間程度は光らせることができます。
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最近はこの手のポータブル電源も価格が安くなっているので、その意味でもワーキングランプ(作業灯)導入の敷居は下がっています。
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確かに。
キャンプ以外でもいろいろ役立ちそうだし。 -
そうですね。例えばスノボでも、日が暮れた状態での片付けがはかどります。落とし物も、しにくくなるし。
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車をアクティブに使っている人は、ワーキングランプ(作業灯)の導入を考えてもいいかも知れません。
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そういう意味では、横もいいけど、このジムニーみたいに後ろにも付けたいわね。
IPFの600シリーズ・2インチキューブ・ワーキングランプの642WL-1。
爆光バックランプをワーキングランプ(作業灯)として使っている
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デモカーのジムニーがリアに付けているのは、正確にいうと海外向けのバックランプなんです。
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なぜ海外向けなんですか?
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日本だと法規上、バックランプの追加というのは難しいので。
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でも、そう言いながら、デモカーのジムニーには堂々と付けているのはナゼ?
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これは、バックランプとしてではなく、ワーキングランプ(作業灯)として光らせているのです。
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そういうことか!
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ということは、これもスイッチで……
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そうです。サイドのワーキングランプと同様、ラゲッジのスイッチでオンオフする仕様になっています。
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走行中に点灯させない作業灯としてなら、こういうのも付けられるのか~。
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ナルホド、いろいろな意味で勉強になったわ。作業灯って意外とアリかも。
✔ 816XLは、30年以上前からのIPFの超ロングセラー・ハロゲンバックランプ「スーパーオフローダー」の後継モデル。LEDバージョンとして登場した。
✔ バックランプは1灯または2灯でなければいけないが、2灯なら左右対称が条件となる。
✔ 純正を生かしたまま社外品を(左右対称に)付けるのは無理があるし、 社外品を2灯付けるなら、純正はつぶさなければならない。
※「車検に通るバックランプの条件」参照。
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
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