シガーソケットを増やしたい！

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シガーソケットをタコ足配線（分配）で増やしてもいいの？

車内で使う電装品が多いので、シガーソケットを複数に増やしたい時の話。ひとつ目のシガーソケット増設用に取り出した電源を分岐するタコ足配線（分配）で増やす方法が最も簡単だが、そこには問題点もある。

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  シガーソケットの増設方法は以前に紹介しましたが……

  ※「シガーソケット（アクセサリーソケット）を増設する方法」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ハイ。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  意外とカンタンに増設できることが分かったので、もっと増やしたいな、と♫



Amazonでも販売しているエーモン 電源ソケット 貼り付けタイプ（1540）などを複数使う作戦。

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  ……なるほど。

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  そこで中塚研究員に質問！ ひとつ目のシガーソケット増設用に取り出した電源を、どんどん分配（分岐）させていって、大量に増設しても問題ないでしょうか？

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  つまりタコ足配線ってことですね。

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  そうそう。

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  うーん。まあ、それ自体は問題ないのですが、注意しないといけないのは、結果として複数の電装品をつなぐことになりますよね。

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  フムフム。

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  その時に、電装品トータルでどの位の電流が流れるか、という問題なのです。

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  なるほど。

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  まずは、電源をどこから取っているか。

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  以前に、「純正シガーソケット裏の配線から分岐する方法」（↓）がスマートでいいと教わりましたよね。



※「シガーソケット裏から、分岐でIG電源/ACC電源を取り出す方法」参照

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  ……例えば、上のように純正シガーソケットの線から電源を取ったとすれば、おおもとの純正シガーソケットのヒューズのアンペア数が、上限というか限界になります。

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  そっか。
  おおもとの電源ラインは、けっきょく1本ですもんね。

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  純正シガーソケットの電源ラインには10アンペアヒューズが入っている例が多いので、ここからタコ足配線で増やした場合は……

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  10アンペアが限界ですね。

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  そうです。純正シガーソケットで使用する分も含めて、合計で10アンペア、ということなんです。

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  超えたら、純正シガーのヒューズが飛んでしまう。

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  あとは、タコ足にする場合は、もともとの配線コードの太さも気になるところです。

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  フムフム。

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  配線をエレクトロタップで分岐させることの問題点は、以前に解説しましたよね。



※「エレクトロタップによるタコ足分岐配線は何が問題か？」参照。

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  分岐を繰り返すと、負担が大きくなります。おおもとの線には、全ての電装品の電気が流れますからね。

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  つまり、これのシガーソケットバージョンなんですね。

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  そうですね。シガーソケット裏は0.75スケアなどの太線が通っている可能性が高いですが、とはいえ限界はありますので。

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  参考までに、エーモンの配線コードスペックを改めて載せておきます。

█ エーモンの配線スペック

太さ（スケア）	最大電流
0.2スケア	2.5アンペア（12Vで消費電力30W以下）
0.5スケア	5アンペア（12Vで消費電力60W以下）
0.75スケア	6.66アンペア（12Vで消費電力80W以下）
1.25スケア	11.6アンペア（12Vで消費電力140W）
2スケア	16.6アンペア（12Vで消費電力200W）

※消費電力で表記されているので、電圧（12V）で割り算すれば、限界電流が分かる

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  分岐・分配を繰り返して、合計で7〜8アンペアも流れるようになったら、0.75スケアの太さでも配線コードに負担がかかるってことです。

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  つまり最悪は燃える……ってことですね。

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  つまり、純正シガーソケットの分配、あるいはその裏の電源線の分岐だと、シガーソケットを増やすことはできても電気的な限界容量は変わらないことになります。

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  そっかー。

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  まあ、消費電力の小さい電装品をたくさん同時につなげたい、ということならそれでも問題はありませんが。

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  でも、口を増やしたら増やしたで、ヘンに気を遣う場面が出てきそうだな。

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  ……まあ、そういう面はありますね。

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  コレとアレとソレを、同時につなげて何アンペア流れる？ とかいちいち考えながら使うのは面倒くさすぎる。

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  ……であれば、やはりタコ足配線よりも、電源取り出し場所を変えながら増設するほうがいいですね。

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  じゃあ1個目は、シガーソケット裏の配線分岐で増設するとして……

  ※「シガーソケット裏から、分岐でIG電源／ACC電源を取り出す方法」参照。

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  2個目のシガーソケットは、ヒューズボックスからACC電源を取る、という具合ですね。



※「ACC電源をヒューズから取り出す方法」参照。

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  ちなみに、エーモンのヒューズ電源を使って取り出せる電源容量は、下のような法則がありまして……

█ エーモン製ヒューズ電源を使って取り出せる電流量

交換するヒューズのアンペア	電源として取り出せる量
5アンペア	3アンペア
7.5アンペア	5アンペア
10アンペア	5アンペア
15アンペア	5アンペア
20アンペア以上	10アンペア

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  取り出し容量が5アンペア、となるパターンが多いですね。

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  その場合は、そこから増設したシガーソケットの限界は5アンペアということになります。

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  それなら十分な実用性ですね。

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  ハイ。一箇所でタコ足配線で分配するよりは、使い勝手もいいと思いますよ。