年末スペシャル
2019年のDIYラボを振り返る(後編)
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DIYラボ本館のイルミちゃんとDIYラボ別館のユキマちゃんが、2019年を振り返る年末スペシャル・後編。恒例の減力放送なので、焚き火でマシュマロを焼きながらお届けします。
イルミちゃんとユキマちゃんが、今年勉強したこと②
2019年7月〜9月
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今日は2019年、下半期のDIYラボを振り返ります。
●DIYラボ別館 ユキマちゃん
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夏頃はアウトドアを意識して、シガーソケット増設関連の記事を拡充しました。
●レポーター:イルミちゃん
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実用的なDIYネタね。
地味だけど。
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もうひとつ、エーモン・中塚研究員の、この話は復習しておきましょう。
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24時間ルール?
なんだけっけコレ? -
両面テープを貼るときは、貼ってから24時間は負荷をかけるな、というルール。
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そんなの誰も守ってないと思うよ。
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だからはがれるのよ。両面テープがはがれる原因は、「脱脂をサボったから」だけではなかったのだ。
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今年の重大キーワードを振り返ると言いながら、地味な話題が続いているわね。
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まあ、DIYラボは地味系だから、そこは気にしないで。
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でも今年のエーモンには、派手めなニュースもあった。
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オーディオブランド「オーディア」の再始動ね。
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そういえばエーモン・中塚研究員は、あれ以来、ず~っとデッドニングの研究を続けているよね。
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「ドア鉄板」から始まり、「スピーカー周り」まではまだ普通として……その後「ドア内張り」もやって、「ピラー」で静音化し、さらに「フロア」まで来ました。
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DIYっていうよりオーディオショップのデモカー製作のノリに近い。どこまでやる気なんだ。
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実際に、オーディアデモカーのアクアと同レベルを目指し、2020年はルーフまでやるよ~。
2019年10月〜12月
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2019年の秋には、突如「IPFがLEDウインカーを出す」というニュースが飛び込んできました。
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私には、IPFがこれまでLEDウインカーを出していなかったことのほうが驚きだったけど。
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きちんとしたLEDウインカーバルブを研究開発するのが、いかに難しいかって話よね。
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ふむ。IPF・市川研究員のマジメな話にはいつも考えさせられるものがある。
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単に響きだけで「LED化」すればいいってもんじゃない、っていうことよ。
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そういえば純正ランプのLED化だって、ウインカーだけは遅れ気味だったもんね。
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今年話題になったRAV4も、普通に電球ウインカーだったしね。
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……そうだ! 球屋・森田研究員は、RAV4のシーケンシャル化に成功したのか?
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それね。……それでは今年最後のビッグニュースにいきましょう。これはまだ非公開ネタだったんだけど……
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ホホウ。
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どういうことッ!?
黒板の使い方間違ってない? -
言っておきますが、「できなかった」ワケではない。球屋の証拠写真もあります。
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なによ!? できてるじゃない。人気車種だし、これは引き合い強そうな……
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でも、球屋としてはボツみたい。
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なんでよ???
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ここからは、球屋・森田研究員の研究結果レポートを、そのまま読み上げます。
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どれどれ。
RAV4のシーケンシャルウインカー初公開
番外編。球屋がRAVシーケンシャルウインカーを断念した理由
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まず、横長のシーケンシャルウインカーを作るとすればココしかない、というのが球屋の見立てでした。
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ただし、このスペースはヘッドライト照射の正面に位置します。
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そう言えばそうね。
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そのため後付けするシーケンシャルの厚み(高さ)によっては、ヘッドライトの照射を妨げてしまうので、高さ8mmほどに抑える必要がありました。
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薄いシーケンシャルウインカーなら、純正でもあるけど。
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しかし8mmとなると、最近多用しているパワーLEDは使えません。スペース的に無理があるので。
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ムムム。
放熱の問題か。 -
そうです。高さ制限がシビア過ぎて、放熱用のヒートシンクが設置できない。
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ということは……
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放熱が追いつかないと、短期的には明るいウインカーは演出できても、おそらくごく短命になるだろうと思われ……ヘッドライトをカラ割して行う加工としては、リスクが大きすぎる。
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では、パワーLEDはあきらめて、普通のLED(3チップSMDなど)を使って……
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それが試作のシーケンシャルウインカーね。
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しかし、ライン発光させるためにアクリルを使用するので、昼間でも十分に認識できる明るさにならない。という結果でした。
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う~ん。
一見、問題ないようにも見えるけど…… -
そのへんの感覚は個人差もあるよね。人によってはアリかもしれないけど、「球屋的には胸をはって提案したいとは思えない明るさ」だったもよう。
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森田研究員は、その場合は、ボツにするでしょうね。
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なお、後付けしたシーケンシャルだけで明るさが出せないなら、内側にある純正ウインカーも一緒に点灯させてみよう、という実験も行いました。
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ほお。ナルホド! これなら純正ウインカーの明るさ以上になる。
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ただ、この手法だと、球屋が考えるカッコいいシーケンシャルウインカーとは言えず。
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……なるほど。
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というわけで、森田研究員は「明るくないシーケンシャルなら、提案しなくていい」と結論づけました。
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森田研究員らしい重たいレポート。
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このあたり、DIYラボのコンセプトとも通ずるものがあるんだけど……
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ふむ。
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やればいいってもんではない、と思うのよ。今回の森田レポートのような、「やめておいたほうがいい」は、ネガティブではなくポジティブなリスク回避と言えるし。
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知らずにやった結果、損するのユーザーだもんね。
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DIYラボとしては「やらない選択肢」「やらないのが正解」という情報も、しっかり伝えていきたいと思います。
ガソリンモデルの場合は、インナー下面にスペースがある。