東京オートサロン2019ルポ
車の内装DIYカスタムに、ありそうでなかったハセ・プロの新ネタ
車のDIYネタを探していると、よくたどり着くのがハセ・プロ。そんなハセ・プロが、東京オートサロン2019で発表した新作をチェック。2千円でできる高級車風の内装DIYカスタムネタをはじめ、ツボにはまるアイテムが見つかるかも。
2000円でできる高級車風の内装DIYカスタム
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東京オートサロン2019では、「欧州車のアルミモールの白シミ問題を解決する新素材」で話題だったハセ・プロブースですが……
●レポーター:イルミちゃん
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そういえば、ハセ・プロ得意の貼りモノのネタは?
●DIYラボ別館 ユキマちゃん
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それ。DIYラボ臨時講師でもある、ハセ・プロの伊藤サンが再び登場です。
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次はどんな貼りモノ?
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まずは、4月の上旬発売予定のダブルステッチシート。
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ダブルステッチ?
それ、貼りモノじゃなくて縫うほうの話? -
いいえ。お手軽簡単に「貼るだけのダブルステッチ」なのです。
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縫い目を貼るってこと?
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夢のない言い方するわねぇ。ダブルステッチは高級車で多用されている、デザインの一部なの。
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あー。
そういえばそうだった。 -
つまり、ダブルステッチを施したレザーを内装に貼るだけで、高級車っぽくなるという話なのです。
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つまりこのネタは、高級車風の内装DIYカスタムってことか~。
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そうなんです。
しかも、ローコストでできます。 -
値段は決まっているのでしょうか?
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幅が10ミリ・長さ2メーターで、1980円(予価)となっております。
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約2000円でできる高級車風♪
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色はシルバー、レッド、ブルーの3色設定にしました。需要としてはシルバーが多いとは思いますが。
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黒内装に赤いステッチ、という意味では赤も定番ですね~。スポーティな高級車風。
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いっぽう、青はあまり売れないかも知れないけど、〈青ラー〉の方もたくさんいるので。
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確かにいるわね、青ラー。
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伊藤語録そのままで、お伝えしております。
もちろん……DIYユーザーには定番の貼りモノ系でも、新作が出ておりますよ
ハセ・プロ:伊藤さん
内装のレザー部分に貼ったり
純正ダブルステッチの延長で貼ったり
赤のダブルステッチの使い方例
シートカバーより簡単に取り付けできる、バケットシート風クッション
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次の貼りモノは?
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次は貼りモノを脱却しまして……
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ハセ・プロが貼りモノ脱却ですって?
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まあ、貼るだけではなくて、インテリアメイクの延長として登場したのが、バケットフォルムクッションです。
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バケットシートではなくて……
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あくまでもクッションです。かぶせるだけで、バケットシートが付いているように見えるようになる。
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シートカバーみたいなもの?
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一般的なシートカバーより、ずっとカンタンに取り付けられるんですよ。
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フィッティングを重視したシートカバーの取り付けは、DIYでやろうとすると意外と大変なのですが……
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これはかぶせて巻き付けて、シートの間に入れて、抱き込むだけです。力もいらないし、5分もかからない位の作業ですね。
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ホホウ。
貼りモノ以上の手軽さなのか。 -
東京オートサロンでは限定50個販売していましたが、初日の取材時点ででかなり売れていまして、完売間近の状況なのでした。
ニーパッド(膝当て)はオートマ車の街乗りでもあると便利。……それはなぜか?
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もうひとつ、ありそうでなかった内装パーツがコレ。
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ニーパッドです。
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ニーパッドってなに?
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膝当てのことよ。
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これって、何のために付けるの?
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もともとの用途はレーシングカー。横Gがかかったときにココに膝を当てて身体を支えるとか、クラッチ操作のサポートとか、そういう意味合いがあるんですが……
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フムフム。
レーシーな内装小物のひとつなんですね。 -
しかし、それだけではなく、普段乗りする中でも機能的な意味合いがあります。
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ホホウ。
それはどんな? -
最近は着座位置が高い車が多いから、〈番長座り〉すると左足の膝あたりがビミョウに当たるんですよ。
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番長座り……。
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伊藤語録でそのままお送りしております。
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まあ、とにかく左膝が当たる場所に貼り付けておくと、オートマ車でもラクですよ~。
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これって、固定はどうしているのでしょうか?
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面テープ(※)で貼り付けているだけ。好みの位置に変えるのも、カンタンです。
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なるほどね。
足のひざが当たるところに来るように、貼るだけか。 -
ちなみにこのニーパッドは、すでに販売開始しています。
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赤と青は先行発売していましたが、黒は東京オートサロン2019で販売開始したばかりの新作です。
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ハセ・プロは、カーボンシートのイメージが強かったけど、いろいろ展開が広がっているのね。
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インテリア用品ブランド的な方向に進み始めている……ということでしょうか?
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まあ、もともとハセプロのカーボンシートは、ピラー用途にも人気ですが、ドアスイッチパネルのカーボン化など、内装パーツ用のカット品も多いですからね。
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その延長線上の、インテリアメイクなんですね。
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定番のカーボンシートも、「新車を買った人が保護目的で貼る」もあるし、「中古でスポーツカーを買って、傷などを隠す目的で貼る」なんていう人も多いのです。
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ドレスアップ&カスタムだけでなく、メンテナンスも兼ねていたのか。
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そうなんです。車の室内は、自分も目につくからキレイにしたいですよね。
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DIYユーザーに人気のハセ・プロだけど……
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前回お伝えしたリバイバルシート(※)といい、DIYユーザーに限らず「古い車をキレイに乗りたい人」にとっても、ハセ・プロは要注目の存在です。
※ 粘着剤のついたテープではなく、ピタッと貼れてバリバリっとはがせる。脱着自在。感触的にはオナモミっぽい。マジックテープと言った方がわかりやすいが、その言い方は(株)クラレの商標であり、一般表現としては面テープ、面ファスナーなどと呼ぶ。
✔ ハセ・プロ公式サイトの「HASEPRO RACING オフィシャルニーパッド」参照。
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