東京オートサロン2019ルポ
欧州車のアルミモール(窓枠)の白シミ・白サビ問題を解決する新素材
欧州車オーナーを苦しめ続ける、アルミモール(窓枠)のウロコ状の白いシミ(白サビ)。これに悩む人にとって、今すぐにでも使ってみたい新アイテムを発見。東京オートサロン2019のハセ・プロブースの特設コーナーで目の当たりにした、驚きの新素材レポートだ。
東京オートサロン2019ルポ。ハセ・プロブースから、すんごい新素材をレポートします
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
すんごい新素材ってなに?
DIYラボ別館:ユキマちゃん
ケミカル洗剤でも磨きでも落ちない白いシミ(腐食)を、「貼り」で解決するハセプロの新発想……!
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どこかで見たことがあるハセ・プロの名物営業マン、伊藤さん(※)に聞きます。
※「DIYでルーフブラックに挑戦する前の心得」の臨時講師。
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なにその問題?
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長年、欧州車乗りを悩ませ続けている問題です。欧州車の窓枠のアルミモール(アルミ合金モール)って、腐食してウロコ状の白いシミが出てくるのが、超定番なんです。
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この白いシミみたいのは、ケミカル洗剤で洗っても、研磨しても落ちません。
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あらま。
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ちなみに塗装しても解決にはなりません。表面が虫歯みたいに、浸食されているんです。
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で、今まで解決できなかったこの問題にハセ・プロが何をしたかと言うと……
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ハセ・プロといえば、貼りモノですので、ちょっと貼ってみました!
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ホホウ。銀色のシートを上から貼って、隠したのね。
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違うんですよ。
貼り付けたシートそのものは、透明なのです。 -
……透明のシート貼って、なんで白シミが消えるのよ?
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確かに原理がナゾ過ぎる……。
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この白いシミは、表面上は分からなくても実際には凹凸があるんです。浸食して凹凸ができているんですよ。
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フムフム。
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カンタンに言うと、貼ったシートのノリ成分がその凹凸に入り込んでいって、平らにパテ埋めしているようなイメージです。
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表面が平らになる。
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そうです。その上にプロテクションフィルムが貼られる、という仕組みです。
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そうすると、白いシミが消えるんだ。
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厳密には消しているのではなく、「消えたように見える」というべきですね。
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磨りガラスにセロハンテープを貼ると、奥が見えるようになるのと、似たような原理です。
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あー、なるほど。
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磨きでも消えないから、「貼る」という逆転の発想です。
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しかし今までの貼りモノとは、ひと味違う。なんだか急に科学的になったわね。
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急に、ではないのです。実はこの製品の前段となるアイテムとして、ヘッドライトのくすみを消す「リバイバルシート」がありました。
今年のハセ・プロは、欧州車のアルミモール(窓枠)の腐食問題の解決に取り組みました
ハセ・プロ:伊藤さん
✔ 白いシミ、白いウロコ、白錆(白サビ)などいろいろな言い方がされるが、ようするに欧州車のアルミ合金モールの腐食によって起こる問題。
ヘッドライトの透明度を復元するシートもあるのだ
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ヘッドライト用のリバイバルシートも、知らない人のために解説しておくと……
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ヘッドライトに貼るだけで、透明度が復活するシートなのです。
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これはスゴイ……!
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このシートは2年前に出していますが、ディーラー等でもずっと売れ続けているヒット商品です。
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ただ、ヘッドライト用のリバイバルシートは、ヘッドライト形状によっては貼り手を選ぶ面はありますが。
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DIYでは貼るのが難しい?
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まあ、冒頭に出てきたデリカD5のような直線的なヘッドライトなら、僕レベルでも貼れますが……
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アクアとかプリウスみたいな複雑な形状のヘッドライトは、僕の腕では無理ですね。
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伊藤さんは車好きでDIYユーザーでもあるのですが、それでもダメなんだ。
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じゃあ、誰が貼れるのよ?
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貼りモノが得意なショップさんに任せるか、あるいはもちろん、ハセプロの技術者なら貼れますよ。
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このヘッドライト用のリバイバルシートの改良版として、今回の欧州車モール用のものを開発したんです。
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貼りモノも、進化しているってわけね~。
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ふふふ……ハセ・プロはキラキラシートだけじゃないぞっていうのが、分かって頂けましたか?
✔ 詳しくはハセ・プロ公式サイトの「マジカルアート・リバイバルシート」参照。
欧州車アルミモール用リバイバルシートに、DIY向けキットは出るのか?
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話を欧州車のアルミモール用のシートに戻しますが……
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リバイバルシートのマルチタイプ、というのが今回の参考出品モデルです。
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東京オートサロンでも、特設コーナー(↓)が大反響だったもよう。
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そうなんです。欧州車を専門に扱うショップさんや中古車屋さんから大反響で……中には会場で、今日売ってくれ、という方もいらっしゃいましたが。
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参考出品ですので……。
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それだけ多くの人が、欧州車のメッキモール白シミ(白サビ)問題で悩んでいたんだ。
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正式な製品化が待たれますが、そのへんはどうなるのか?
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発売時期は未定ですが、すでに製品化は決定しています。ただ、最初は業務用として、ショップ向けの販売からスタートになると思いますが……
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DIYユーザーには売ってくれないの???
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とはいえ、DIYユーザーからすれば、貼りモノとしても一番カンタンなレベルなわけですよ。
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確かにヘッドライトのリバイバルシートより、よほどカンタン。
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というわけで、将来的にはDIYユーザー向けのキットなども販売していければ、と思っております。
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白いシミでお悩みの欧州車乗りの方は、今しばらくお待ちください。
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ちなみにシートを貼ることで保護になり、紫外線や酸性雨からの攻撃を受けなくなるメリットもあります。
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白ウロコが出るのを待たずに、欧州車を買ったらまず貼っておこう、みたいな定番アイテムになるかもね♪
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