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雨天時に見やすいフォグランプとは?
雨の日に見やすいフォグランプを考える。視界が悪くなる雨天時に適しているのは、どのようなフォグなのか。色は? LEDとハロゲンではどっちがいいのか等、具体的にわかりやすく解説する。
雨天時は黄色フォグランプが見やすい理由
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今日のテーマは、「雨の日でも見やすいフォグランプ」についてです。
●レポーター:イルミちゃん
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雨の日限定ということですね。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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そうです。フォグランプの本来業務は、「悪天候時の補助灯」なわけですから……
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雨の日に見やすいことは大切ですよね。そういう意味ではまず、色の影響が大きいです。
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LEDかHIDかハロゲンか、という問題ではなくて?
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そうですね。結論から先に言えば、雨の日は白や青白よりも、黄色のほうが見やすいです。
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ナゼ黄色なんでしょう?
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まず「夜でも、人間の目に路面が見えるのはナゼか?」という話なんですが……
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ライトで照らしているから、なのでは?
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まあ、そうなんですけど、正確に言うと「路面に反射して戻ってきた光」を見ているんですよ。
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戻ってきた光……か。
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ところが雨の日は、路面に水の膜ができます。そうすると、路面に光が到達する前に、反射して前に飛んで行く光が増えてしまいます。
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運転者の目に戻ってこない?
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そうなんです。
だから結果的に、路面がよく見えない。 -
それで雨の日は、路面が見えにくいんですね〜。
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で、この点では「波長の長い発光色」が有利です。
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ハチョウ?
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光は色によって、波長の長さが違います。青や白は波長が短く、黄色は波長が長いんです。
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フムフム。
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波長が長ければ、水を貫通して路面に届く光が増えます。
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だから黄色が見やすい。
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反対に波長が短いと、路面上の水の膜に反射して、前方向に飛んでいってしまう光が増えます。
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それがつまり、白や青白。
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そういうことです。だから雨の日限定で考えると、白LEDより黄色LEDのほうが見やすい。
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でもハロゲンバルブにも、黄色はありますよね?
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ありますね。IPFはハロゲンでも濃い黄色(ディープイエロー)にこだわっています。
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そっちのほうが、悪天候時に見やすかったりして。
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今回のテーマは「雨の日」限定ですよね。だとすると、同じ黄色なら、明るさのあるLEDバルブのほうが見やすいということになります。
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そっか。
黄色で、なおかつ明るいのが最強なんですね。
雨天時に見やすいのは黄色LEDフォグバルブ
黄色の濃さにもこだわっているIPFのLEDフォグバルブ・ディープイエロー
雪の日でも黄色フォグランプが見やすいが…
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同じ悪天候でも、「雪」の日はどうなんでしょうか。
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やはり黄色が有利ですね。これは波長の問題だけでなく、黄色い光のほうが凹凸が見やすい、という理由もある。
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路面のデコボコの見やすさ?
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そうです。白い雪に対して白い光で照らすと、照らすことはできても、凹凸が分かりにくい。
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それはそれで危ない。
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目の前の雪山があったのに、気づかずに突っ込んでしまう事故って、ニュースにはならないまでも、けっこうあるんです。
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ヘッドライトは、白しか認められていないし……。
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あとは、雪が降っている状況。波長の短い白い光は、雪に乱反射する量が増えます。この点でも、黄色のほうが有利ですね。
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なるほどね〜。
ダブルで黄色に軍配が上がるんだ。 -
ただし「雨」と「雪」の違いとして、LEDバルブだとフォグランプ前面に付着した雪が溶けません。この問題があるので、同じ黄色でも「黄色いハロゲンバルブ」がベスト。
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同じ黄色フォグランプでも、さらに得意分野が分かれるんですね。
晴天時は白が見やすい
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ところで、雨が降っていないときは?
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ジャマするものがないので、波長が短い色でも路面にしっかり届きます。
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白でも黄色でも同じ?
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明るさ感が出るぶん、晴天時の見やすさは白のほうが上ですね。
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つまり、天候によってベストなフォグランプの色って、変わるんですね〜。
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そうなんですよね。IPFが白と黄色の2色切り替えフォグランプを開発中なのも、そういう理由があるからです。
IPFが東京モーターショーで発表した、2色切り替えフォグランプ。
フォグランプをLED化するときの注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
DIY Laboアドバイザー:市川哲弘
LEDやHIDバルブでお馴染みのIPF企画開発部に所属し、バルブ博士と言ってもいいほど自動車の電球に詳しい。法規や車検についても明るく、アフターパーツマーケットにとって重要な話を語ってくれる。
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