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東京モーターショー2017で発表。後付けLEDヘッドライトがもう一段の進化を遂げた

ヘッドライトのLED化を考え中の人に、耳よりなニュース。ヘッドライト用の後付けLEDバルブが大ヒット中のIPFから、新型が登場。今なら開催中の東京モーターショー2017のIPFブースで、実物をチェックできる。

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  後付けLEDヘッドライトバルブが大ヒットしているIPFが、東京モーターショー2017で新型を発表しました。

  ●レポーター：イルミちゃん



LEDヘッドライトバルブX2シリーズ。

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  まずは、シングルバルブのヘッドライト用として、H11タイプ、HB3/4共通タイプ、HIR2タイプを10月末から発売します。

  ●アドバイザー：IPF 市川研究員

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  LEDヘッドライトバルブがもう一段明るくなった、と考えてよいのでしょうか？

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  そうですね。従来型のLEDヘッドライトバルブが（両側で）3600ルーメンだったのが、今回は5000ルーメンまで上がりました。

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  おお！ ルーメン＝路面の明るさではないとは言え、配光性能をウリにしているIPF同士の比較で、というのはかなり期待できそうです。

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  ルーメン比較だと、約4割（138％）アップしています。

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  となると、そろそろ、ついに、HIDにLEDヘッドライトが追いついた!?

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  うーん、それはHIDによります。でも高ケルビン数のHIDと比べたら、そろそろルーメン値では、負けないレベルに達しつつありますね。

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  バージョン2でいきなりルーメン値が約4割アップって、いったい何をしたのでしょうか？

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  明るいヘッドライトバルブを作る上で、最大の問題は「放熱をどうするか」です。

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  明るくなっても、寿命が短くなってしまったら意味がありません。

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  そうなんです。そこで新型モデルでは、デュアルCPSという製造方法を使っています（※特許取得済みの技術）

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  なんですかソレ？

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  基板を薄型化しつつ、効率良くLEDの熱を奪うための技術です。


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  放熱だけなら、薄くしないほうがいいのでは？

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  それでは配光性能を上げられません。LEDチップの背面間距離を縮めるために、2枚の基板を貼り合わせています。

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  背面間距離……？

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  もともと、純正バルブが使っているハロゲンバルブのフィラメントは、1本で全方向に光を飛ばしていますよね。

純正ハロゲンバルブの照射


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  対してLEDヘッドライトバルブは、2つのLEDチップを背中合わせにしています。

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  ああ。
  背中合わせのLEDどうしの距離のことか。

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  このLEDとLEDの背面間距離は、縮まれば縮まるほどフィラメントに近づいて、配光が良くなります。

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  もともとの純正光源の条件に近づく、ということですね。

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  そうなんです。だから基板を薄くしたい。でも単純に薄くするだけだと、熱が逃がせない。

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  となると、ルーメンを上げられない!?

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  そうなってしまうので、最大限、距離を短くしつつ放熱性を上げるために新しい基板技術を投入しているのです。

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  なるほどね〜。ということは……自慢の配光性能も進化した、ということになる？

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  そうなんですよ。LEDヘッドライトの配光を考える上で、一番明るくしたいところは、カットオフラインの真下なんですね。

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  そこが路面の一番遠くを照らす光だから、という話がありましたね。

  ※「ヘッドライトの配光とは？ カットオフラインとの違いは？」参照。

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  新型では、従来モデルよりもさらに直下が明るくなるように煮詰めています。

ロービーム時の配光



上から従来モデル、新型モデル、純正。

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  カットライン直下に注目！ 新型のLEDヘッドライトバルブX2シリーズでは、まさしく直下が最も明るくなっています。


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  いっぽうハイビームは遠くに飛ばしてこそなので、真ん中に寄せて中心光度を明るくしています。

ハイビーム時の配光



上から従来モデル、新型モデル、純正。

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  従来モデルより、中心部に光を集めている（↑）のが分かりますね。

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  東京モーターショーのIPFブースでは、実際にボタンを押して点灯させながら、配光や明るさの違いをチェックできるようになっています。

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  会場に足を運んだら、ぜひチェックしてみましょう。