タイヤメンテナンスDIY
タイヤストッパー(輪止め)も地道に進化しているようだ
タイヤストッパー・すなわち輪止め(輪留め)は、例えばタイヤ交換時に必須のアイテムであり、車載ジャッキとセットで持っておきたい。しかし重要でありながら地味パーツゆえに「どれでも同じ感」があるのも事実。そんな輪止めが、人知れず進化していた。
エーモンの新型タイヤストッパー(輪止め)は何が進化したのか?
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さて、これまでに、エーモンのタイヤメンテナンス用品のリニューアルについて紹介してきましたが……
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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エアゲージにタイヤ溝ゲージ・イージーパワーレンチ・エアバルブキャップ・バルブコアに虫回しドライバー……といろいろありましたね。
●レポーター:イルミちゃん
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まだ、あります。
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……いよいよ、主役のおでましでしょうか。
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……あ、いや、今回の目玉はエアゲージとイージーパワーレンチですので、すでに紹介済みです。
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では、今日はなにを紹介してくれるのでしょうか?
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タイヤストッパーです。
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……タイヤストッパーって、もしかして、輪止めのこと?
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そうですね。ジャッキアップするときにタイヤが動かないように止める、タイヤ交換時の必須アイテムです。
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重要なのは分かるが、いくらなんでも、ネタが地味すぎないですかね?
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しかし、タイヤストッパーにも新型が登場し、前モデルより進化しておりますので。
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ほほう。輪止めに、進化する余地なんてあるのでしょうか?
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従来モデルのゴム製から、樹脂製に変えたのが大きな変更点です。
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タイヤストッパーがゴムから樹脂に変わると、イイコトが何かある?
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従来のゴム製は独特のニオイがしていたんですよ。
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……ゴム臭か。
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そうなんです。
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でも、タイヤストッパーのニオイなんて気にする人いる?
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車内に置いておくとなると、気になる人もいるかと。
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ああ、そういうことか。確かに車載ジャッキとセットで、車載しておきたいものではある。
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その点、樹脂製は無臭ですので、車載向きです。
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色も、よくある黒っぽいゴム製タイヤストッパーに比べると、派手なイエローで、夜でも目立ちそう。
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そうなんです。夜間の緊急時のタイヤ交換などを考えると、目立ったほうが安全ですよね。
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なるほどね。
それで明るい黄色なんだ。
タイヤストッパーの使い方をおさらい
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エーモンのタイヤストッパー(8836)は2個入りなんですね。箱も大きいし。
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ハイ。
2個とロープが付属しています。 -
でも、輪止めって、ジャッキアップするときに一輪にかませばいいんでしょ?
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そうですね。ジャッキアップするタイヤの、対角に位置するタイヤを止めるように置きます。
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2個付いているのは、ねんのため左右輪に使えってコト?
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いえいえ。1輪を前後から挟むように使うため、ですね。このように。
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停車したトラック等に使うときは、一輪の前後から挟むように使うじゃないですか。
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ああ、宅配便の人とか、やってますよね~。
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しっかり動かないように固定する、という意味では、前後から挟むように2個置くのが確実ですので。
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ナルホド。
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ちなみに2個のタイヤストッパーをつなぐロープは、反射素材が使われているので、夜間も目立ちます。
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後続車からの視認性もよさそうだし、置き忘れ防止にもなりそう。
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ロープは2個まとめて持ち運ぶのにも便利です。
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けっこういろいろ考えてあるんですねぇ。輪止めも。
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ちなみに、形状も進化しているのですよ。
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……形状?
輪止めっていうのは昔から三角形でしょ? -
普通の三角形だと、大径タイヤに対しては転がってしまったりすることがあるんです。パタンと。
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むむ……。
それは危ない。 -
大径タイヤでもそういうことになりにくいように、角度を見直しているんですよ。
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ところで大径タイヤって、何インチまでいいんでしょう?
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乗用車だったら何インチのホイールを履いていても、まったく問題ありません。4トン車まで使える設計ですので。
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そんなに大きい車でも使えるのか。
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そのために形状の見直しを図った、ということですね。軽自動車から4トン車までOKです。
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輪止めなんてどれも同じようなモノだと思っていましたが、そうではないようです。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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