カンタン接続分岐コネクターの使い方

「カンタン接続分岐コネクター」は名前の通り、配線の接続や分岐が、実に簡単にできるコネクター。配線の太さ(スケア)の対応範囲が広いのもメリットだ。初心者にオススメなのはもちろん、電装DIYをやり慣れている人も、一度は使ってみたくなる。
とにかくカンタンに配線を接続・分岐したい人向け
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電装DIYをやる人が知っておくと便利なコネクターがあるので、紹介したいと思います。
●レポーター:イルミちゃん
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その名も、カンタン接続分岐コネクターです。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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中塚研究員、カンタン接続分岐コネクターの特長は?
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カンタンに分岐や接続ができます。
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……でしょうね。
そのネーミングで難しかったらビックリするわ。 -
いや、でも、想像以上にカンタンですよ。
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ポイントは、配線の被覆は剥いた状態にしておくこと。被覆を剥く長さも、ガイドが付いている(※凹みがある)ので、それが目安になります。
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これ、穴が3つありますが……どこに入れてもいいの?
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そうです。2つの穴しか使わなければ「接続」ですし、3本入れれば「分岐」になりますよ。
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そういうことか〜。分岐で使う場合でも、元線をどこに入れても良いのでしょうか?
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どこでもいいです。

エーモンの カンタン接続分岐コネクター(2826)
配線を穴の奥まで差し込んで…

レバーをパチンと下げるだけ

配線の太さ(スケア)の許容範囲が広い
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カンタン接続分岐コネクターの大きなメリットとして、配線の太さに関して融通が効くんです。
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と言うと?
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細線から、けっこうな太線まで使えます。だから「配線の太さを途中で変換したい」なんて時にも重宝しますよ。
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なるほどね。
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まず、細線については0.08スケアから使えます。
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0.1スケア以下ってこと?
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そうですね。
超細線ですね。 -
エーモンにそんな細い線ありましたっけ?
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いや。エーモンには、そんなに細い配線はないんですけども。
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で、太いほうは?
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最大2スケア線まで入ります。
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へー! ということは、車の電装で使われる一般的な配線コードの太さなら、どれでも使えるようなものですね。
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そうなんです。だから結果的に、あまり太さを気にせずに使えるわけです。
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その意味でもカンタンということですね〜。

※スケアの知識は、「配線コードの太さ(スケア)の選び方」参照。

配線分岐にエレクトロタップを使うときは「選び方」に注意! これを間違うと「接触不良」が起こる。DIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しているので、ぜひ見てね。

DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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