自分の車は自分(DIY)で守る(第7回)
アクリルLEDスキャナー(ダミーセキュリティ)の配線方法を詳しく解説
- 1
- 2
ダミーセキュリティとしても使える、アクリルLEDスキャナーの配線方法。必要な配線は、キックパネル裏に全て集中しているため、取り付け作業は非常にスマート。あちこちバラす必要はない。
キックパネル裏で配線作業を一網打尽! これが一番効率が良い
-
●レポーター:イルミちゃん
-
前回は、クリアスターの取り付けに必要な配線の種類(↓)を解説しました。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
-
これらの線を、どこで捕まえたらいいのか? 今日の主な作業は「電源取り出し隊」ですね。
-
一番カンタンに取り出せる場所としては、キックパネル裏がオススメですね。
-
キックパネル裏には、中継カプラーがあってさまざまな配線が通っています。
-
そういえば常時電源の取り出し場所としても、狙い目と言ってましたね〜。
-
それもありますし、ACC電源もアース線も、ロック線もアンロック線もキックパネル裏を通過しています。
-
……あれ!?
ということは? -
クリアスターの取り付けに必要な電源・信号線は、キックパネル裏で全て片付いてしまうのです。
-
なんと!
ずいぶんと都合のいい話。
運転席足元の側面にあるのがキックパネル。
キックパネルの外し方
-
それでは、まずはキックパネルの外し方から。
-
ここでは80ヴォクシーがモデルですが、車種が変わってもキックパネルの外し方はだいたい同じです。
-
なるほど。
-
なお、キックパネルの上にステップが重なっている場合は、先にステップを外さなければいけません。ここは車種にもよりますが。
-
固いときは、内張りはがしでこじってきっかけを作りましょう。
-
あとは手で引っ張って、ピンを抜きます。
-
キックパネルは、側面にネジあるいはピンが1本使われていることが多いですね。
-
ピンを取れば、あとは手で全体を引っ張って外せます。
LEDスキャナーの配線作業とは?
-
キックパネルを外すと、このように(↓)中継カプラーがあります
-
コネクターがいっぱい並んでいますね。ドレがドレだか……
-
しかしよく見ると、ドア側に渡っていく配線の束があるはずです。
-
それなら辿ってみれば分かりますね。
-
隊長! (80ヴォクシーの場合は)この配線の束が、上方にいってからドア側へと渡っています。
-
このようにキックパネル裏は、ドア側に渡っていく配線が通っている場所でもあるわけです。
-
ドア側への配線というと……
-
ドア側に渡る線の中には、ドアロックモーターにつながるロック線とアンロック線は両方とも通っているし……
-
おお。
-
パワーウインドウのモーターを動かすためのしっかりした常時電源も通っているし……
-
なるほど。
-
ミラー格納がオンになるのはACC電源オンの段階からであることが多いので、ACC電源も通っています(あるいはIG電源でもOK)
-
一網打尽!
-
だから、キックパネル裏を外したら、まずはドア側に渡る配線を探して、それらの線を辿ってカプラーを見つけるんです。
-
ここまで来たら、検電テスターを使って、常時電源やACC電源を見つけるのはカンタンですね。
-
検電テスターの使い方が分からない人は、下記記事を参考にしてくださいね。
-
なお、クリアスター(LEDスキャナー)を単独で取り付ける場合には、セキュリティ連動用のカプラーは切り落とします。
-
そのうえで、赤い線(電源線)にエレクトロタップを付けて、常時電源につなぎます。
-
さらに白黒のアース線に対して、クリアスター側の黒(アース)をつなぎます。
-
なお、検電テスターでマイナス線を確認するときは、下記記事が参考になります。
-
そしてクリアスターのユニットから出ている黄色を、ACC電源線につなぎます。
-
80ヴォクシーの場合は、常時電源とは別の(近くの)カプラーで発見できました。
-
あとはロック線とアンロック線の探し方ですが、これは以前に詳しく紹介しましたね。
-
普通の電源線とは違って、普段は0V(マイナス)ですので、ロック(あるいはアンロック)した瞬間しか検電テスターが反応しません。
-
検電テスターを当てた状態で、ロック&アンロック操作して、連動する線を探しましょう。
-
80ヴォクシーの場合は、常時電源やアースと同じカプラーの中に、ロック線とアンロック線もありました。
-
これで必要な配線はすべて取れたことになりますね。
カプラーを抜いたところ
エレクトロタップを付けて……
使い方は「エレクトロタップの正しい使い方」参照。
常時電源につなぐ
クリアスターの青をロック線に、紫をアンロック線につなぐ。
LEDスキャナー部分の取り付け(固定)
-
あとはスキャナー用LEDの設置ですね。
-
まずは付属LEDの配線の取り回しですが、ダッシュボード横を通して上に通します。
-
ダッシュボード端に両面テープで貼り付けて固定するので、まずは脱脂しましょう。
-
あとは、設定用スイッチの配線をカプラーオンでつなぎます(↓)
-
本体と設定スイッチは、見えない場所に隠して、取り付け作業終了です。
シリコンオフやパーツクリーナーで拭く
LEDスキャナーを貼り付けて固定
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL 079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
関連記事
- カーセキュリティDIY取り付け完全ガイド(第1回)
- 2. 車のセキュリティで使うセンサーの種類と、その目的
- 3. DIYで取り付けできるカーセキュリティ「マーベラス」の選び方
- 4. 費用対効果の高い、車のセキュリティ導入術
- 5. カーセキュリティの取り付け方法
- 6. ダミーセキュリティもアクリルLEDで、もっとオシャレに美しく
- 7. ダミーセキュリティにもなる! アクリルLEDスキャナー
- リレーアタック対策。リレーアタックとは? を初心者向きにおさらい
- ドアロックモーター配線(ドアロック線&アンロック線)の探し方
- 常時電源の取り出し場所として、キックパネル裏は狙い目
- 検電テスターの正しい使い方
- 検電テスターでマイナス線を調べるときに便利なゼムクリップ