自分の車は自分で（DIYで）守る！（第2回）

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車のセキュリティで使うセンサーの種類と、その目的（泥棒別に対策）

車のセキュリティのセンサーには、種類がある。もちろん全センサー搭載ならば安心感は増すが、優先的に付けるべきセンサーをオプションで選んだ方が、お財布には優しい。そこで代表的な追加センサーの特徴を解説。選択の参考になる。

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  今日のテーマは、カーセキュリティで使うセンサーの種類です。何が必須でどれを付けるべきなのか……迷っている人は多いはず。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  センサーには、ショックセンサー、フィールドセンサー、傾斜センサーの3つがあります。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  それでは、各センサーについて教わっていきます。

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  まず、ショックセンサー（衝撃センサー）を付けると振動にも反応するようになる。窓ガラスを叩いた衝撃で、サイレンが鳴るようになります。



DIY取り付け可能なセキュリティ・マーベラスシリーズのオプションパーツのショックセンサー。※セットモデルも選べる。

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  どの位の衝撃で、反応しますか？

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  そこは感度の設定次第ですね。

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  ……風で反応したりしませんかね？

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  感度を強く設定してしまうと、強風時に車体が揺れて鳴ってしまいます。

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  そうなると、近所迷惑が心配だなぁ。

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  という人が多いので、「ドン」と叩いてはじめて鳴る……ぐらいの感度設定にしておくのがオススメ。それなら少々の風では鳴りません。

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  なるほどね。
  そのへんは感度で調節できるわけですね。

✔ 詳細は「近所迷惑にならないセキュリティの取り付け方法」（近日公開）で解説予定。

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  フィールドセンサーというのは？

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  これは人間の接近を感知するセンサーです。主に、覗き込んだ時点で警告するためのものですね。


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  ただし、「人が車に近づくだけで反応する」レベルまで感度を高めると、車の横を通っている一般人にまで反応してしまいます。

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  隣の車の乗り降りで、反応したらマズイ……とか、心配になりそう。

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  ですので、「車を覗き込んだら鳴る」ぐらいの感度に設定するのがオススメです。

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  フィールドセンサーも、感度設定次第なんですね。

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  そうです。ボリューム（ツマミ）が付いているので、セキュリティ取り付け時に、自分で車を覗き込んでみたりしながら、感度を調整していきます。



マーベラスシリーズ・オプションパーツのフィールドセンサー。※フルセットを選ぶと標準で付いてくる。

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  ちゃんと設定しておかないと誤作動につながりやすいセンサーなので、その点では注意が必要ですね。

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  ポン付けでOK、というものではないですね。

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  ハイ。センサーを付ける位置、車体の大きさによっても、どの感度が最適かは変わってきます。

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  傾斜センサーは、車体の傾きを検知します。

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  傾きを検知して意味あるの……？

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  ようはジャッキアップされた時などに、セキュリティが反応するようになります。



※写真はイメージです。

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  ホイール泥棒対策になるんですね〜。

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  そうですね。あるいはレッカー移動させようとする、本格的な窃盗団の対策でもあります。

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  なるほど、なるほど。

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  まあ、傾斜センサーが付いていなくても、ジャッキアップするとなればショックセンサー側が振動を検知する可能性が高いですけどね。

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  確かに。
  車体が揺れるはずですよね。



※写真はイメージです。

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  しかし、念のため傾斜センサーも付けるほうが、より防御力が高まる、ということですね。

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  泥棒のレベルも、いろいろでしょうから。



マーベラスシリーズのオプションパーツとして設定されているデジタル傾斜センサー。

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  ただ、傾斜センサーまで付ける人は少数派です。

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  整理すると、こういうことですね（↓）

カーセキュリティ・センサーの種類と目的

ショックセンサー	衝撃を検知
フィールドセンサー	接近を検知
傾斜センサー	ジャッキアップ検知

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  これ、優先順位でいくとどうなんでしょう？

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  うーん。そこは難しいですけど、人気があるのはショックセンサーです。

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  なんでかな？

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  ショックセンサーは金額的に安いというのもありますが、「振動があったときに警告する」のは、カーセキュリティとしてメジャーな機能なんですよね。

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  「ドア開閉検知」＋「衝撃検知」までは、一般的なんだ。

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  そうなんです。だから一般的なセキュリティシステムでも、振動検知までは標準機能として備えているものが多いです。

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  フムフム。

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  ……付け加えると、メジャー機能なだけに、泥棒側も軽く車を叩いてチェックしたりするケースも考えられる。

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  なんのこと？


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  ショックセンサーまで付けていれば、この段階でサイレンが鳴ります。

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  やっつけてー!!

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  「セキュリティで車を守る」を考えた場合に、ひとつ重要な要素があります。

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  なんでしょう？

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  それは、「車に何かされてからの反応だけでは遅い」ということです。

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  どういうこと？

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  例えば、窓ガラスを割られてドアを開けられました。

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  サイレン鳴りました。

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  泥棒逃げました。

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  あー良かったぁ。

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  良かった？
  でも、ガラス割られてますよね？

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  ぜんぜん良くないッ!!（怒）

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  車は守れたかもしれないけれど、十分被害に遭っているわけですよ。

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  確かにそうだ……。

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  というわけで、何かされる前に「威嚇」するのがすごく重要になってきます。

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  そういえばピカピカ光っているLEDスキャナーも、威嚇の第一歩ではありますが……


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  ショックセンサーを付けておくことで、「ちょっと振動を与えるだけで鳴る」といった要素が加わると、本格的な威嚇になりますよね。

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  確かに。

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  センサーを付ける最大の目的はそこにある、と考えてください。

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  そもそも、手を出させないためか。

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  フィールドセンサーも、同様の効果があります。車に近づいて覗き込むだけで、キュキュキュキュ……と「警告」が鳴る。「あ、セキュリティ付いているぞ」って警戒しますよね。


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  あっちいけ!!
  しっしっ！

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  これなら叩かれる前から、セキュリティ装着車であることをアピールできます。

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  ただ、そうはいっても、トラックが走行しただけで鳴ってしまっては近所迷惑ですよね〜。センサーはそこが心配で…。

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  そういう問題が出てくるので、感度を調整する機能が付いているわけですよ。

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  フムフム。

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  それと、例えばショックセンサーを付けたとして、強く叩かれたらサイレンが鳴るけれど、軽くこずいた位では「警告」だけにとどめるといった、2段階の設定もできますよ。

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  「警告」というのは？

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  ウーウー警報音を鳴らすのではなく、キュッキュッキュッキュッ……という感じに鳴らします。

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  あ〜、さっきの不審者に警告したのと同じ鳴らし方ですね〜。

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  そうです。ショックセンサーでも同じことができます。

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  なるほど。

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  「警告」レベルはアンサーバックと同じ位の音量なので、この警告段階では、近所迷惑までは心配しなくても大丈夫かな〜とは思います。

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  そこまできめ細かく設定できるなら、やはり何かしらセンサーは追加しておきたい気がしますね。