RAV4のヘッドライトを加工者目線でレビュー
RAV4(ラブフォー)のヘッドライト「だけ」に特化したレビュー。RAV4は、ガソリン車とハイブリッド車ではヘッドライトが違うのだが、その両方を比較しつつ、ライト加工屋目線でチェックしていく。
RAV4はガソリン車とハイブリッド車で、ヘッドライトが違う
-
新型車のヘッドライトを、加工者目線でレビューします。
●レポーター:イルミちゃん
-
今回はRAV4を取り上げます。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
-
いま話題の車ですね~。
-
200万円台から買える車ですしね。
いいと思います。 -
フムフム。
-
ただし、ヘッドライトの作りは、車両価格を反映した内容ですね。
-
今日は辛口なんですね。
-
そういうわけじゃないんですけど、今どきのトヨタ車っぽくないんですよ、ヘッドライトが。
-
ほう。
-
なおRAV4は、ハイブリッド車とガソリン車でヘッドライトが違います。
ガソリン車のヘッドライトはリフレクターヘッドライト
-
ちなみに球屋デモカーのRAV4は、ハイブリッドではなくガソリン車です。
-
では、ガソリン車のヘッドライトから見ていきましょう。
-
ヘッドライトのロービームとハイビームは、LEDなんですけど、その光をリフレクターで反射させているんです。
-
LEDヘッドライトなのに、プロジェクターじゃないんだ。
-
そうなんです。ホンダ車ではよくあるけど、最近のトヨタ車のヘッドライトでリフレクターは、あまり見ません。
-
……なるほど。
-
ウインカーも電球なんですよ。
-
確かに新型トヨタ車っぽくない。
-
そしてヘッドライト上のラインは、スモール(ポジション)ランプで……
-
外側がデイライトです。ヘッドライトがオートの状態で、シフトをDに入れたら光ります。このへんは、最近のトヨタ・レクサス系はだいたい同じ制御ですね。
-
RAV4がちょっと変わっているのは、ライン状のスモールと、デイライトが同時点灯はできないところ。
-
と言うと?
-
昼間は、外側の短い縦ラインだけがデイライト点灯して、夜はスモールオンに連動して、デイライトは消灯してしまいます。
-
減光ではなくて、消してしまうんだ。
-
そうなんです。どっちも点灯している状況が作れない、というのは珍しい制御ですね。
-
「両方とも点灯させたい」人は、確実に出てきそう。
-
そうですね。そのへんは、球屋のカスタムのメニューとして提案するつもり。
-
格好の加工ネタですね。
-
ただ、デイライト部分をそのまま夜点灯させると、ちょっと明るすぎますね。減光させないと夜は点灯できません。
-
光る範囲は狭いけど、このデイライトはけっこう明るい。
ハイブリッド車のヘッドライトはプロジェクター。デイライト&スモールもコの字に光る
-
いっぽうRAV4のハイブリッド車のヘッドライトは、リフレクターではなく、プロジェクターヘッドライトです。
-
そして、スモール(ポジション)ランプも、デイライトもどっちもコの字に光る。
-
昼間はコの字がデイライトとして明るく光り、スモールオンでコの字が減光する、というカンジですね。
-
じゃあ、常にコの字なんだ。
-
このように、ハイブリッド車用のヘッドライトのほうが、やっぱり上位グレード感はありますね。
-
ウインカーもLED化しているのかな?
-
いや、そこはどっちも電球なんですよ。
-
……確かに、最近のトヨタ車にしては、カスタム余地は多いようであります。
RAV4のシーケンシャルウインカー加工はできるのか?
-
というわけで、どっちのグレードを買っても、ウインカーは電球です。
-
で、シーケンシャルウインカーは、できそうですか?
-
……したいなぁ、とは思っています。
-
あれ?
なんか、煮え切らない回答ですね。 -
したいけど、球屋が他車種でやっているような純正風テイストのシーケンシャルウインカーは、RAV4では無理ですね。
-
あー。
場所がなさそうですもんね。 -
そうなんです。案としては2つあって、まずヘッドライト下の面を使って加工するパターン。これはガソリン車のヘッドライトでしかできない手ですが。
-
アクリル的なものを設置してシーケンシャルウインカー化する、とか。
-
でも、この面ってけっこう上を向いてますよ。
-
そうなんですよね~。角度が悪い。パネル形状でカサ上げする手もあるけど、純正風ではなくなってきますね。
-
あまりせり出すと、後ろにいるヘッドライトの照射にカブってしまうし。
-
そうなんです。
だから場所的にシビアなんですよ。 -
では、もうひとつの案は?
-
上のライン(スモール点灯部)にシーケンシャルウインカーを併設する、ですね。
-
ここで、やるとしたらシーケンシャルウインカー時はポジションを消灯させる、切り替え方式でしょうね。
-
フムフム。
-
ただ、かなり細いのでスペースが限られてくる。最近よく使う日亜のウインカー用パワーLEDを使うとなると、放熱的にどうかなぁ……というカンジです。
-
なるほど。
-
もともと細い上に、純正の導光板は外せない。そうなると、その後ろにどれだけ加工スペースがあるのか。かなりシビアでしょうね。
-
最悪はシーケンシャルウインカー加工は不可、という判定になるかも?
-
可能性はあります。でも実験はします。そのためのデモカーですから。
-
実験大好き、球屋・森田研究員。
-
それと、RAV4ではぜひもうひとつ、大きな実験をしたかったんですよ。
-
なんですかそれ?
-
ガソリン車に、ハイブリッド車のヘッドライトって移植できるのか? という実験。
-
あ~! もしかして、そのためにガソリン車をデモカーにしたのか!
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
関連記事
- RAV4のガソリン車に、ハイブリッド車用ヘッドライトは移植可能?
- 流れるウインカー加工は、どんな車種でもできるのか?
- 50プリウス後期のヘッドライトを加工者目線でレビュー
- レクサスUXのヘッドライトを加工者目線でレビュー
- レクサスNX後期のヘッドライトを加工者目線でレビュー
- C-HRはグレード選びに注意。LEDヘッドライトとハロゲンの差は大きい
- C-HRの純正デイライトを約2倍の明るさにする「強発光」とは?
- 新型クラウンの「ヘッドライト」を加工者目線でレビュー
- 60ハリアー後期の「ヘッドライト」を加工屋目線でレビュー
- 30系後期アルファードのヘッドライトを加工屋目線でレビュー
- 30系後期ヴェルファイアのヘッドライトを加工屋目線でレビュー
- 上位グレードのヘッドライトを移植することの現実味
- C-HRやレクサス風「流れるウインカー」後付けガイド