殻割り(カラわり)で失敗しないために一番大切なこと
上側ラインの続きを開ける
上側の横ラインは半分くらいまでしか開けてませんでしたので、続きを温めていきます。
なお!
ヘッドライト外側の細くなっている部分は特にツメを折りやすいので注意です。
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今度こそ!! ヘッドライトの端が外せそうですね!
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もうちょっとで開きますね! でも、「ヘッドライトの端(車体外側)の部分は最後に回すのがコツ」。
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ええ〜?
いくらなんでもじらし過ぎでは? -
いいえ。ヘッドライトの殻割りは、「二枚貝を開けるようにレンズを開く」という動きではダメなんです。
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2枚貝パカン……はダメ?
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レンズを真っ直ぐフロント方向に「抜く」「浮かせる」ようなイメージでやるんです。特に最後の細くなっている部分は、「開きに行くと折れやすい部分」。だから最後のところが気を抜けない。
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うーむ。森田研究員の話、今回も期待を裏切らず重たいもようです……。
グリル側から浮かしていく
というわけで、最初に角を浮かしたグリルへ戻ります。割り箸はジャマなのでもう抜いてしまいます。
なお!
すでに角を浮かせツメを外しているので、ここでは広範囲に温めながらごそっと全体を抜きにかかります。
ココで
ブチルがビヨーンと伸びてきたら、箸やヘラのようなものを使って途中で切る。これ大事な作業です。伸ばしたままだと、ペチャっとインナーに付着したりするので。
伸びた
切った
再びライト外側へ戻ってきました。行ったり来たりして冷えてしまっても、また温めればよいのです。
そして
もうすぐレンズが抜けるので、
ブチルが伸びたところは注意。
伸びたブチルは丁寧に切っておきます。レンズとハウジングのどちら側に残っても問題はありません。「伸びたまま」なのが問題なだけです。
ついに!
レンズ全体が外れかかってきた。
レンズを抜く方向は「車体に付いている状態でのフロント方向」です。
前方に
抜く!
油断できない最終局面は、次ページで解説します