殻割り(カラわり)で失敗しないために一番大切なこと
上手に殻割りするためのコツとは?
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前回、ヘッドライトのグリル側の下の角を温めて浮かせることに成功。ところが!!! せっかく開きかけたのに、ナゼかその場所を放置。森田研究員はグリル側の上の角へと行ってしまいました。
●レポーター:イルミちゃん
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グリル下の一か所の角が浮いたら、そのまま開けにいくのではなく、グリル上の角を浮かしに行きます。そうして2つの角を浮かします。2つの角が浮くと、「グリル側の1辺が浮く」状態になります。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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なんだか遠回りしているようでじれったいですねぇ。森田研究員、やはりMな人だから?
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ヘッドライトの殻割りで失敗しないための最大のコツは焦らない。ヘッドライトはレンズだけでは買えません。一部例外の車種はありますが、基本的にはレンズを割ってしまったら、ヘッドライト丸ごとを買い直すしかない。
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うッ。ストレートに重たい話が出ました。
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何万円とか十何万円とか……そういう出費になるわけですね。その金額の大きさを考えたら、慎重にやってやりすぎということはありません。
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なるほど。
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しかも今回のヒートガンを使った開け方の場合は、一般的な段ボールを使う方法よりも時間はかかると思いますよ。
では引き続き、森田研究員のヒートガン殻割り実況中継を続けます
殻割り手順の続き
「グリル側・下」が開きかかったら次は「グリル側・上」を浮かす
モデルはハリアーのヘッドライト。
グリル側の上の角を温める
実際にレンズの境界線を温めるときは、このようにライトを抱きかかえるようにして作業するとやりやすいです。
熱だけでは開かない。ツメにも注意!!
レンズとハウジングがツメで引っ掛けてある箇所は、ツメを解除しつつ開けます。
すると
グリル側・上のレンズが浮いてきた
ココで
角が浮いたら割り箸を挿入
レンズ上側の横ラインを開ける
次はヘッドライトの上側の辺を温めます。
1点ではなくライン全体を温めている
まずは
半分くらいまで開けば十分
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半分くらいまで浮かせたら、次はライト下側に戻ります。
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う〜ん、この「途中でやめる」っていうのがプロのコツなのか(苦笑)。
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そうです。
上下からちょっとずつ攻めるのが安全策なのです。
レンズ下側の横ラインを開ける
レンズ下側の横ラインを広範囲に温める
なお!
こちら側にもツメがあるので注意です。
さらに改めて注意。
開きかけても一気に開けない。横ラインの先のほうも温めていく。
少し先のほうまでシーリングが柔らかくなっていれば、無理なく開きます。
ズズ…
そのままレンズ外側方向のゾーンへと進みます。
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おお〜!!
ヘッドライトの外側まで近づいてきました〜。 -
このへんで、また上側に戻りましょう。
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あらら……。次のページに続く。