ヘッドライトの殻割り(カラわり)方法
序盤のコツ
上手に殻割りするコツ
ヒートガンであぶる場合の距離
この位の距離を保つ
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ヒートガンの距離は10センチぐらいは開けたほうがいいです。短い距離だとすぐ溶けます。
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ドライヤーとはパワーが違いますからね(汗)
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ドライヤーだったらそこまでシビアではないので、一般的にはドライヤーのほうが安全かもしれませんが時間はかかります。
開けるときはまずグリル側から
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殻割りするときはまずヘッドライトの内側(グリル側)から開けていきます。
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え? そんなの順番があるんですか!?
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厳密に言うと「ヘッドライトのレンズがどうハマっているかの仕組みによる」んですけど、一般的にヘッドライトは車体外側に向かってボディに差し込まれている構造のものが多く、外側が細くなっていきますよね。
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フムフム。
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外側から開けようとすると、かなり無理矢理な力のかけ方になるので割れます。
今回はグリル側のさらに下側の周辺から温め開始
ピンポイントで熱するのはダメ
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温めるときは1点を集中して熱するとレンズが溶けます。なので何度も往復させながら周囲全体を温めていきます。
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森田さんは下の写真のように、常に10センチ程度の距離を保った動きをしています。
キープ10センチマージン!
ある程度の範囲を温める
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ピンポイントではなくある程度の範囲が温まってこないと、開け始めることはできません。
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今回でいうとグリル側の角だけ熱しても空きませんので、角を中心した前後を温めています。
ココがコツ。
グリルの角を例にするとL字の動きで、底面側も温めている。
グリル側の角を1か所開ける
今回はまず「グリル側・下の角」から開けにいきます。
注目!
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おお〜!! シーリングが柔らかくなったせいで少しレンズが浮きました!!
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いったん浮いたところがまた閉まらないように、割り箸などを差し込む方法もアリです。僕らは馴れているので普段はやらないですが。
Good job
写真はグリル側・下側のコーナー付近。
そのまま開きにいくのはNG
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で、角が一か所開くと横に向かってちょっとずつレンズが浮いてくるので、そのまま開けたくなりますが……
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よぉーし! このまま一気にいけー!!
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…というやり方はしないほうがいいのです。 「一箇所から引き剥がす」ではなく「全体に浮かせる」イメージで進めます。
ココで注意。
開きかけた角に沿って、そのまま横に進むのはNG!
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え〜じゃあ次はどうするんですか? せっかく浮いたのに…
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次はこっち。
同じくグリル側ですが浮いた側とは反対側の角です。
次はこっちを攻める
このへんから……
このへんにかけて温める
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せっかくレンズが開きかけたのに、またゼロから開いてない場所を温めるわけですか〜。これまた安定のMっ気。
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片方ばかり開けに行くと、他の部分はまだシールされたままで負荷がかかるのでレンズが割れやすくなります。 殻割りは「レンズをパカっと開ける」のではなく、「レンズを抜く」と考えましょう。
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というわけで、今回は序盤のコツを紹介しました。深くてためになる球屋の殻割りは次回、中盤戦へと続きます。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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