キャンバー角1度のリアアクスルキットが登場してきた理由

キャンバー角1度のリアアクスルキット登場のニュースだが、「なぜ1度？」と疑問に思う人もいるだろう。キャンバー角を付けたい人にとっては、控えめが過ぎる角度。しかしキャンバー角1度のニーズは一定数あるという。その理由とは。

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  ひさしぶりにJライン・氏家研究員の登場です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  どうも。

  ●アドバイザー：J-LINE 氏家研究員

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  氏家研究員に登場してもらったのは他でもない、Jライン・リアアクスルキットについての話題だからです。

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  今日はキャンバー角が1度しかつかないアクスルキットについて解説したいと思います。

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  いつの間にかそんなものが出ていたようです。前は無かったですよねぇ？

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  そうですね。リアアクスルキットのキャンバー角は、3度～の設定になっていました。



✔「J-LINEリアアクスルのキャンバー角 3度╱5度╱8度を徹底比較」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  おさらいですが、リアの足回りがトーションビーム式の車は車高を落としても自然にキャンバー角が増えることはないけれど、アクスルを交換すれば付けられる。

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  いわゆるキャンバーアクスルというものですね。

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  ……それなのに1度って、ずいぶん控えめというか？

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  以前からけっこう要望があったんですよ。それで作ることにしました。

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  なんで1度を要望するんだろうか。

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  1度が望み……というよりも、ようするに「キャンバー角は付けたくない」ってことですね。

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  ……それなら0度がいいのでは？

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  0度っていうわけにもいかないんですよ。そもそも純正状態でも多くの車は1度前後……あるいは1度まではいかない程度のキャンバー角は付いていますから。

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  あ、そっか。

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  そもそも走行安定性やコーナーリング性を上げるためにキャンバー角も必要なので、0度にすればいいわけではありません。しかもフロントは車高を落とせばキャンバー角が付くので、リアだけ0度っていうのもおかしい。

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  ふむ。

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  つまりキャンバー角1度とは、ようするに「ほぼ純正相当」というニュアンスです。

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  キャンバー角は純正レベルのままでいいと。

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  はい。

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  そういう人はつまり、アクスルで車高だけを落としたいっていうことか。

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  アクスル交換する目的は車高だったり、あるいはホイールマッチング（横方向の出具合の調整）だったりもします。

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  ということでJラインのリアアクスルキットは1度、3度、5度、8度、10度が選択できるようになりました。



アクスルの超定番、J-LINEリアアクスルキット

✔ 問い合わせ先:〈J-LINE〉TEL 022-367-7534╱またはお問い合わせフォームから。

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  売れ筋は何度なんでしょうか？

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  5度ですね。

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  そこは以前から変わっていないようです。

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  1度、3度を選ぶ人も少なくはないんですけど「ある程度キャンバー角があったほうが太いホイールが履きやすい」といったメリットもありますから、5度が人気ですね。

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  そうか……そういう意味では、キャンバー角1度にはデメリットもあるか。

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  もちろんそうです。「低い車高」「太いホイール」といったところにこだわるなら、1度は不利ですね。

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  だからこそもともと1度の設定はなかった……と言える。

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  そういうことですね。

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  そこは理解しておく必要がありそうですが、キャンバー角を付けたくない人にとっては、1度のリアアクスルキットが出来たのは朗報には違いない。