パワーLEDの知識

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パワーLED用 集光レンズの存在を知っておくと便利かも

パワーLED用の集光レンズを紹介。パワーLEDはもともと広角照射するものが多いため、用途によっては「スポット的に照らせる」集光レンズが使えそう。パワーLEDに集光レンズを取り付けての照射実験もやってみた。

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  パワーLED用の集光レンズを紹介します。これ、存在自体を知らない人も多いと思うので。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  エルパラで販売しているのは、こういったモノですね。

  ●アドバイザー：エルパラ 平川研究員



エルパラで販売しているCREE XP-G/XP-E用レンズ

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  CREE XP-G、XP-E用レンズとなっておりますが、XP-L、XP-L2などにもそのまま使えます。3535サイズのパワーLED（20ミリ基板付き）専用ということです。

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  そもそもレンズを使う目的はなんですか？

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  光の照射角を変えるために使うんですよ。

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  照射角を変えるとは？

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  定番のCREE（クリー）のパワーLEDは、もともとはだいたい110度～120度くらいの照射角を持っています。

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  パワーLEDは照射が比較的ワイドなんですね。

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  そうですね。照射角は色によっても違います。例を挙げるとXB-Dの白はアングル115度ですが、アンバーは140度という具合です。

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  いずれにしても照射角が広い。広角LEDみたいだ。

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  それだけに、狭い範囲をスポット的に照らすのには向いていません。

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  そうとも言える。

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  それで、集光させて狭い範囲を照らしたいときはレンズを使うのです。

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  拡散ではなくて、集光レンズなんですね。

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  「照射角をどの位まで絞るか」は集光レンズによりけりで、複数のラインナップがあります。


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  実際のところは、エルパラでの売れ筋は10度・15度あたりに集中していますけどね。

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  そんなに照射角を絞るんだ。

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  集光レンズを付ける人は、できるだけ集光したいってことなんでしょう。

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  ナルホド。

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  逆に85度のレンズを付けても、見た目に変化が分かりづらいです。正直、意味あるのかな……なんて。

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  例によって平川研究員の正直すぎるコメントですが、キメ細かく照射角をコントロールできることは知っておいて損はなさそう。

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  ここでは、一番新しいパワーLEDであるCREE XP-L2で実験してみましょう。まず素の状態だと照射角は125度となっています。


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  それが10度の集光レンズを付けると、このような照射角になります。


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  まるで砲弾型LEDのように、スポット的な照射に変化しました～！ 確かに何かに使えそうな気もする。

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  この集光レンズ、どうやってチップLEDに付けるのでしょうか？

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  固定方法は、かぶせるだけでは固定できないので、パワーLEDのアルミ基板に接着剤などで付けることになります。

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  LEDにかぶせるようにして、基板に貼り付ける。

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  ハイ。そして今回紹介している集光レンズはCREE（クリー）のパワーLED XP-G・XP-E・XP-L・XP-L2などの、20ミリ基板付きに取り付けするのが前提です。



CREEの最新型パワーLEDであるCREE XP-L2 20mm基板付き

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  レンズ自体が、20ミリ基板の大きさに合わせて作ってあるとも言えます。

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  20ミリ基板付きでないとダメなの？

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  小さい基板だと、チップLED本体からランドまでの距離が短いので、集光レンズを載せたときにレンズ外周がランドに干渉してしまうんです。

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  集光レンズを載せるスペースがないんですね。

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  だから集光レンズを使いたい人は、20ミリ基板付きのCREEのパワーLEDを選ぶという具合です。

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  なるほどー。8ミリ・12ミリ・16ミリ基板付きのパワーLEDには付けられない。

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  一般的に「基板付きのパワーLED」は、20ミリ基板が主流です。小さい基板付きのパワーLEDは、本来でいうと特殊。売っている店も少ないですね。

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  放熱面でも不利だし。

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  そうなんです。新しく登場したXP-L2の紹介のときにも話が出ましたが、ただでさえ放熱面でシビアなパワーLEDですから、アルミ基板も大きいに越したことはありません。

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  20ミリ基板付きのパワーLEDには、放熱面での優位性のほかに、集光レンズを付けられるメリットもある、ということですね。