パワーLEDの光らせ方入門╱ドライバーとのつなぎ方
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パワーLEDを光らせるには、定電流ドライバーを組み合わせる。しかしドライバーには膨大な種類があり、どれを選べばいいのか分かりにくい。今回は入門向けにピッタリのパワーLED「CREE XB-D」と、それに合うドライバーの選び方を解説する。
パワーLEDに合ったドライバーを用意する
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パワーLEDの基本的な知識については、「パワーLED自作のきほん」で紹介しましたが、今日は具体的な光らせ方を解説します。
●レポーター:イルミちゃん
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パワーLEDは、普通のLEDと同様に抵抗を使った電流制限で光らせることもできますが、一般的には抵抗ではなく、定電流ドライバーと呼ばれる部品を組み合わせます。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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ドライバーが、パワーLEDに電流を流すんですね。
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そうです。「パワーLEDにどれだけ多くの電流を流すか」はドライバーの種類によって決まります。
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では消費電力の大きいパワーLEDを選んでも、組み合わせるドライバーの電流が小さかったら……
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当然パワーLED本来の明るさは出せません。ただ、そのほうが発熱量は少なくなるので「マージンを取ったドライバ-(電流)」を選ぶ意味はありますが。
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なるほど。
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特にパワーLEDの場合は、電流だけ流せても放熱が追いつかないと意味がないので。
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そういう意味では、あまりハイスペックなパワーLEDを選んでも現実味がない、というお話がありましたね。
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そうなんです。扱いやすいパワーLEDとしてのオススメは、現在だとCREE(クリー)の「XB-D」というモデルです。
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このパワーLEDはどれだけ電流を流していいのでしょう?
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Vfが2.9V(350ミリアンペア)ですから、350ミリアンペアのドライバーを組み合わせるのが一般的です。
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フムフム。
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ちなみに電圧×電流=消費電力なので、2.9V×350ミリアンペア=1WのパワーLEDということなりますね。
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よく1WパワーLEDとか、3WパワーLEDという言い方をしますが、このパワーLEDは1Wなんですね。
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350ミリアンペアのドライバーを使った場合、そうなります。
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1W以上のLEDをパワーLEDと呼ぶわけだから、このパターンはまさに入門コースにピッタリだ〜。
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そして普通のLEDとは違って、放熱器(ヒートシンク)が必要ですね。
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パワーLEDといえば発熱! 逃がさないと!
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とはいえ、XB-Dは350ミリアンペア・1Wなので、小さなヒートシンクで放熱できます。このへんが、XB-Dを使うメリット。
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あとは用意した部品をつなげるだけです。
CREE XB-Dは入門に最適なパワーLED
エルパラでも低価格で販売されているCREE XB-D
350ミリアンペアのドライバーを用意
1WパワーLEDに最適な「PowerLEDドライバー350ミリアンペア」。1WパワーLEDを2個直列までつなげる。エルパラのパワーLEDドライバー一覧参照。
1WクラスのパワーLEDなら小さい放熱器で十分
今回用意したのは「アルミ放熱器 20×20×10ミリ」
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