パワーLEDの知識
最新型のCREE XP-L2 ってどんなパワーLED? 車のLED加工には使えるのか?
パワーLED・CREE(クリー)のXP-L2について、LED加工する人向けの解説。XP-L2の前モデル・XP-Lとの違いは何か。また同じCREEの安定人気モデル XB-Dと比較すると、どうなのか。車のLED加工には使える?
CREEのパワーLEDの中でも発光効率の高いXP-L2
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今日はLED通販エルパラが販売開始した、新しいLEDについてのレポートです。
●レポーター:イルミちゃん
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CREE(クリー)のXP-L2は少し前から出ていたパワーLEDなんですけど、基板付きモデルも含めて販売開始しました。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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XP-L2って、どういうLEDなんでしょうか?
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XP-L2以前にXP-Lもあるんですが、両者とも「シングルダイ」という、LEDのチップがひとつだけのタイプなんですね。
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普通はひとつではないの?
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もの凄く明るいパワーLEDだと、チップが2つ載っていたり4つ載っていたりするんですよ。
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複数チップで明るさを出しているんですね。
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そうなんです。しかしXP-LやXP-L2は発光効率が良いシングルダイで出来ていて、3.5ミリ角の小さいパッケージに収まっているのです。
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つまり3535チップLEDサイズ。小さくて明るい、最新型パワーLEDだ。
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そうですね。ただXP-L2に関して言うと、元々あるXP-Lと比較して、そんなに極端に明るくなったというものでもないです。
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…ふむ。
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エルパラでテストしてみた限りでは、前のモデルより少し明るくなっていますよ、という感じの新製品ですね。マイナーチェンジみたいなものです。
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例によって平川研究員の正直なコメントです。
エルパラで販売開始したCREE XP-L2 20mm基板付き
チップ単体でもエルパラで販売されている。CREE XP-L2参照。
自作派にXP-L2がオススメできるかというと、それはまた別問題…?
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ところで「XP-L2以前にXP-Lがあった」とのことですが、エルパラとしてはそんなに推しているイメージはありませんね?
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そうですね。ちょっと値段が高めだったからです。この点はXP-L2になっても同様ですね。
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あー。
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同じCREEのパワーLEDなら、いつもオススメしているXB-Dのほうで十分と言ってしまえば、十分なんですよ。
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安くて明るいCREE XB-D。
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XB-Dのほうがコスパがいいのは間違いありません。
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でもコストパフォーマンスではなく、絶対的なパフォーマンスの高さを求めるならXP-L2のほうが上なんですよね?
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それはそうですが……そこは性能を使い切れれば、の話ですよね。
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ふむ。
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XP-L2は確かにスペック的にはスゴイLEDです。なにしろ、3.5ミリ角の小さいサイズで、3アンペアも流せるパワーLEDですので。
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最大3アンペア!
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XB-Dは1アンペア。ほぼ同じ大きさなのに、XP-L2は3倍の3アンペアも流せます。
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スゴ過ぎる。
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ただ、お値段的にも倍です。
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分かりやすい話だ。
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それから、本当に3アンペアもの電流を流したらものすごい熱量です。実際は、放熱がしっかり出来ていないと無理な話です。
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そうでしょうねぇ……。
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車のLED加工などの用途だと小さい基板のモデルを好む人が多く、XP-L2にも一番小さいもので8ミリ基板付きなどのモデルはありますが……
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8ミリ程度の小さなアルミ基板で、3アンペアも流したらとてもじゃないけど放熱しきれるものではありません。
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ではなぜラインナップされているの?
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けっきょくこういったモノは、電流を抑えて使うのが前提にあるんです。
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3アンペアも流さないでね、ってことか。
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車のLED加工などでは大きな放熱器を仕込むことも現実的ではないので、けっきょく100ミリアンペア、200ミリアンペアがせいぜいの世界になってくるかと。
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でも3アンペア(3000ミリアンペア)も流せるのに、100~200ミリアンペアしか流さないのは……
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もったいないだけですよね。けっきょく100ミリアンペアで光らせるなら、XP-LやXP-L2本来の明るさが出せるわけではないので。
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それなら、XB-Dで100ミリアンペア流せばいい。
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そうなんです。パワーを抑えてつかうならXB-Dでも十分過ぎるくらいのスペックなんですよ。
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そういうことか。だから平川研究員はいつもXB-D推しなのね。
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XP-L2の用途としては「明るいLEDがほしい人向け」になりますが、車のLED加工で使うのは、あんまり現実味がないかなぁと思います。
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なるほど、なるほど。
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主には照明用とか、そういう位置付けで考えたほうがよいLEDですね。
エルパラでの販売価格は基板付きモデルで1個690円(※執筆時点)
XB-Dのエルパラでの販売価格は基板付きモデルで1個250円(※執筆時点)
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