車を便利にする電装DIY
リア(後部座席)フットライトの配線方法
後部座席にフットライトを取り付ける配線図。配線だけ見れば、前席のフットライトも後席のフットライトもほぼ同じだが、電源とアースはフロント方面で取ることになるので、延長コードは長めに用意。
フットライトの配線図はフロントもリアもほぼ同じ
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「リアフットライト(後部座席)をDIYで増設する方法」の続き。今日は配線方法について。
●レポーター:イルミちゃん
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後部座席にフットライトを取り付けるときも、配線図としては、運転席&助手席にフットライトを取り付けるときと基本的には同じです。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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ふむ。
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一番シンプルな方法は、ヒューズなどからACC電源を取り出して、それを分岐させて、左右に振り分けるコース。
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なお、後席足元まで取り回す延長用の配線コードは0.5スケアを使います。
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その理由をおさらいしておくと……
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ヒューズ電源との接続にはギボシ端子を、ボディアースにはクワ型端子を使いますが、これらの端子は0.5スケア以上の配線にしか使えませんので。
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いっぽうでLED側の配線コードは、細線です。
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そうですね。LED側の配線コードは0.2スケア相当なので、ギボシ端子(0.5スケア以上)が使えません。
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つまり、延長コードとLED配線は、ギボシ端子ではつなげないことになる。
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0.5スケア線と0.2スケア線をつなぐ場面では、接続コネクターが便利です。
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……と、ここまでは今までに勉強してきた基礎知識のおさらいです。
ACC電源とアースの取り方 > 参照記事
配線はキックパネルやステップ裏を通して後席足元へ
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ボディアースはヒューズボックスの近く、キックパネル裏などで取るとよいでしょう。
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電源とアースは前のほうで取ることになるから、配線を後ろまで通さないといけませんね。
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そうですね。キックパネルやステップを外して、その中に配線を通していくことになります。
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このルートで、Bピラー根元あたりにまで配線を隠していけますね。
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で、そこからシート下に行く。
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注意点は「シートが前後に動いても、問題ないようにする」ことです。
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ピーンと張っていたらブチーンとなりますので。
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そうなんです。動く場所にLEDを固定するのなら、遊びが必要ですね。
ステップを外す
キックパネルを外す
ACC連動やイルミ連動のリアフットライトなら簡単ではあるが……
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ここで、フットライトLEDの電源の取り方と点灯タイミングの関係について、おさらいしたいと思います。
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今回は、ヒューズ電源からACC電源(またはIG電源)を取る方法で解説してきました。
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しかし、ヒューズ電源からACC電源を取る方法だと、昼間も光りっぱなしになりますね。
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そうですね。まあ、昼間はLEDの光はほとんど見えないと思いますが。
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それでも、夜だけ点灯するようにしたい人は……
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電源の取り方を変えましょう。ACC電源ではなく、イルミ電源を取ればいいのです。
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……いや、でも。
ちょっと待てよ!? -
……何か?
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中塚研究員。
今回の企画は、リアフットライトなわけですよ。 -
はい。
分かっておりますけど? -
となると、もうちょっと「おもてなし感」がほしいなと。
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ふむふむ、なるほど。
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そういう意味では、ドアを開けた時点でリアフットライトが光って後席足元が明るくなったら、いいよね!
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ドア連動でしたら、過去にもLEDをドア連動にする方法をいろいろ解説してきましたね。マイナス線のアースの取り方を、変更すればOKです。
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ただし、エンジン停止時でも電源が必要になるので、ヒューズから取る電源は(ACC電源ではなく)常時電源に変更しておきましょう。
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……いやいやいや。
違うんですよ。 -
……え?
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せっかくのリアフットライトなのに、単なるドア連動にしたら、ドアを閉めた時点で消えてしまうじゃないですか。
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「ドア連動」だと、そういうことになりますね。
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ドアを開けたときに光って、ドアを閉めたら消灯するけど、エンジンかけたらまた光る……っていうのはできないのかな?
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それは……つまり、ドア連動+ACC連動でフットライトLEDを光らせたいってことですよね。
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そうそう、それ!
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ちょっと配線図を書く時間をくださいね。
イルミ電源の取り方 > 参照記事
✔ 「LEDをドア連動にする方法まとめ」参照。
フットライトを取り付けする前に知っておくべき基礎知識・応用知識についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しているので、ぜひ見てね。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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