持ち込み塗装の知識
テールランプのスモーク塗装のやり方は?
テールランプのスモーク塗装のやり方を学ぶと(自分ではやらなくても)塗装料金を少しでも安くするための知識につながる。どういうことなのかは「テールランプの持ち込み塗装」の実例で解説する。これはどこの板金屋でも通じる手ではないが、テールランプ塗装を検討中の人には非常に興味深いはず。
テールランプのスモーク塗装は、意外と要望が多い
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「持ち込み塗装の知識」シリーズ。今日のパーツは何ですか?
●レポーター:イルミちゃん
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テールランプです。
(↓)●アドバイザー:ほんだ塗装 本多研究員
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テールランプの持ち込み塗装ってどういうこと? なぜテールを塗る?
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これはZ34のテールランプなんですけど、中身はお客さんがDIYで加工しているんですよ。
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……ホホウ。
LED加工とか。 -
そうそう。そしてテール加工の仕上げとして「テールランプのレンズをスモーク塗装してほしい」という要望だったんですよ。
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スモーク塗装かぁ~。
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この人の場合は加工もキレイでしたけど、一般的に加工テールの場合は「光っていない状態のアラ隠し」の意味で、スモーク塗装するのも有効でニーズがあります。
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なるほどね!
賢いな。 -
ちなみに今回は、テールランプの取り外しなどもお客さんのほうでやって「パーツ単体での持ち込み」でした。
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まあね。DIYでライト加工する人なら、脱着なんて余裕でできるでしょうね。
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ハイ。そして、その場合はまず、テールランプの脱着工賃が浮きますよね。
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フムフム。
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さらに今回のケースでは、塗装前の足付け作業までお客さんがやってくれているんですよ。
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そういえば表面のレンズがくすんで見えるは、足付け後の状態だからなんですね。
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このオーナーさんも「DIYラボを見たんですけど…」と塗装の相談を持ち込んでくれましたが、自分で何でもできてしまうような人なんですよね。
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生粋のDIYユーザーなのね。
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だったら、塗装料金を下げる方法も提案しやすいなと。
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それで「足付けまで自分でやったら?」と。
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「自分でテールランプを取り外してDIYで足付けまでしてくれば、純粋な塗装代だけで済むから一番安くはできますよ」という提案をしたんです。
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ここで注意点をひとつ。ほんだ塗装はDIYユーザーと共存する、かなり特殊な板金屋ですからね~、皆さん。
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だって、この人は自分でヘッドライトを殻割りして加工して、シーリングもできるのですから……
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レンズ表面に傷を付ける足付け作業ぐらい、わけないか。
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そうそう。できるところを自分でやるのは、とても良いことです。
テールランプのスモーク塗装、プロのやり方は?
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テールランプのレンズに足付けするには、何番のサンドペーパーで磨けばいいのでしょうか?
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目的がスモーク塗装なら、1200番・1500番ぐらいの目の細かいペーパーで足付けしましょう。
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そんな細かいのでやるんだっ。
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なぜかというと、レンズのスモーク塗装は「色を塗るというよりクリア塗装」に近い。
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黒っぽい色を吹くんじゃないの?
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それでは濃すぎです。クリアの塗料に少しだけ黒を混ぜて、濁らせる……という感じの塗装方法ですね。
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あとはどこまで重ねるかで濃さを調節します。さらにその上から、純粋なクリアを吹いて仕上げます。
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へ~。レンズのスモーク塗装ってそうやっているのかぁ。
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つまり塗装がほぼ透明ですので、目の細かいペーパーで足付けしないと、塗装後にその傷目が見えてしまいます。
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例えば、600番・800番あたりのペーパーで足付けしたら……
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傷が見えてしまうでしょうね。600番・800番の傷目は、クリア塗装ではなくて、色を塗るときの足付けレベルですので。
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なるほどね。
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ちなみにほんだ塗装の足付け作業では、スコッチブライトの目の細かいタイプでやります。
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これがペーパーでいうところの1200番・1500番くらいの細かさに相当するのです。
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こういう情報があれば、DIYユーザーなら自分で足付けまではできそう♪
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あとはどこまで丁寧にやるかで、完成度が決まります。
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ふむ。
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今回のオーナーさんにも「色が剥がれるか剥がれないかは、足付け次第ですからね!」とアドバイスしました。
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なんかズルくない、その言い方? 剥がれてもオレは悪くない的な……
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いやいやいや、塗装のクオリティには足付けがとても重要ですから! これは責任逃れではなく本当の話です。
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……本当にその分、塗装代を安くしてくれるんでしょうね?
テールランプのスモーク塗装の途中。
テールランプのスモーク塗装後。
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Laboアドバイザー:本多 順
ワンオフ加工と塗装のスペシャリスト。エアロパーツ取り付けも仕上がりにとことんこだわるタイプ。超がつくキレイ好きでもあり、安心して車を預けられる。●ほんだ塗装 TEL:0564-58-5808 住所:愛知県岡崎市坂左右町堤上101-3 営業時間10:00~21:00 水曜定休 メールはこちら
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