エーモンの新製品ルポ
車外の電装DIYで役立つエーモン新作アイテム
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DIY用品メーカー・エーモンの新製品ニュースの続報。防水タイプの配線コネクター・ヒューズホルダー・トグルスイッチなど、車外の電装DIYで役立つアイテムが続々ラインナップ。車外配線の固定や保護関連のグッズも合わせて登場で、DIYがよりやりやすくなる!
防水タイプの配線コネクターも登場!
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前回に続いて、エーモンの新製品をレポートします。
●レポーター:イルミちゃん
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前回は防水ギボシ端子や防水リレーを紹介しましたが、次は「配線コネクター」です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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エーモンの配線コネクター(エレクトロタップ)と言えば、電源取り出し作業で使う超定番アイテムですが……
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これはその防水バージョンですね。
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つまり、車外で純正配線から電源を取りたいときに使うんだ!
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そうですね。
特にスモールランプ線から電源を取ることが多いと思いますが、そういう用途を想定したアイテムです。 -
今まで配線コネクターを使っていた人が多いと思いますが、考えてみたら本来は防水コネクターを使うべき場所ですね。
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そうなんです。ちなみにスモールランプの純正配線って、少し太めな線であることも多いので、「電源側」は0.6~1スケアまで対応しています。
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なるほど。
コレ、どうやって使うんですか? -
分岐側の線を先に留めておいて、電源線(純正配線など)にパチンと挟み込むだけで分岐できます。
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工具は通常の配線コネクターみたいに、プライヤーなどで挟めばいいんでしょうか?
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そうです。だからカンタンです。分岐側の配線コードは0.2スケア線(細線)でも、0.5スケア線(定番)でも取り出すことができます。
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DIYで定番の配線コードの、どちらでもOKなんですね。今後ヘッドライト裏でスモールから電源を取るときは、このアイテムが本命ということになりそうです!
防水配線コネクター
車外で純正配線から電源を取るときに最適な「防水配線コネクター(2899)」
スイッチやヒューズホルダーにも防水版が登場
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今回のエーモン新製品は、車外での電装DIYを意識した製品が多いですね。
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そうなんです。従来の定番である「トグルスイッチ」や「平型ヒューズホルダー」にも、防水バージョンが登場しました。
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防水トグルスイッチは、エンジンルームなどにスイッチを設置したいときに使います。
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日常的にオンオフするスイッチとは、また違った用途で使えそうですね~。
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バイクで使う人も多いと思います。ちなみに従来からある、トグルスイッチ用の「スイッチパネル(3232)」と併用して設置できます。
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このヒューズホルダーは、別売りの平型ヒューズを差し込んで使います。最大15アンペアまで対応しますよ。
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かなり大容量の電装品まで使えますね。
防水トグルスイッチ
水のかかる車外(エンジンルーム等)で使える「防水トグルスイッチ(2897)」
防水平型ヒューズホルダー
電装品の保護に使うヒューズホルダーの車外専用品。「防水平型ヒューズホルダー(2889)」 ※別売りの平型ヒューズを差して使う。
車外の配線の「保護」「固定」に使える新作アイテム
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防水関連アイテムが一気に増えた感がありますが……
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それ以外にも、車外での電装DIYに使えるアイテムがあります。
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これまでは車外の配線保護といえば、コルゲートチューブを使っていましたよね。
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そうなんですが、コルゲートチューブの場合は太さが決まっていたので、配線部分しか保護できませんでした。「端子」の部分は、避けて使っていたのです。
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これは違うんですか?
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伸縮性があって3.2φ~最大9.5φの太さまでかぶせることができるので、端子や配線コネクターをそのまま包み込めるんです。
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途中の部品も含めて、配線全体を切れ目なく保護できるんだ。
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振動による配線コードの摩耗を防止するだけでなく、粉じん・油汚れ・融雪剤などからも配線を守ってくれます。
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同様に配線の結束に使うテープにも、車外専用品があるんですね。
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これはエンジンルームの高温下でも使える結束テープ。普通のテープだと、ベタベタになってしまいますので。
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車外配線の絶縁用としても使えそうですね。
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あとは、車外で配線を固定するための用品があります。
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これは配線をくくり付けるのに使う、いわゆるタイラップの強力バージョンですか?
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ハイ。一般のタイプはだいたい66ナイロンというのを使っていますが、これは圧倒的に強い11ナイロンを使用しました。
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フーム。なんかスゴそうですけど、具体的にはどんな差が出るんでしょう?
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通常の配線バンドだと、車外で使用した場合の耐用年数は1~2年程度ですが、コレは15年~20年くらいもちます。
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一度付けたら、その車を売るまで持ちますね。ところで36φもの太いものをくくることってありますかね?
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例えばボディにくくりつけたりするときには、大きいのが欲しかったりするので。
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なるほどね~。そして次に紹介するアイテムは、この配線バンドの固定用マウントですね。
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エッジ用は、大きめのサービスホールのフチなどに固定するイメージですね。小さい穴の場合は、次のサービスホール用を使います。
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車外で配線を取り回すときに役立ちそうなDIY用品が、一気に増えました。
配線保護スリーブ
柔軟素材で、配線や端子をまるごと保護できる「配線保護スリーブ(2952)」
結束テープ
車外専用の「結束テープ(2958)」
スーパー配線バンド
エンジンルームなどの高温下で使う用途の「スーパー配線バンド(2950)」 最大22φの太さを結束できる。最大結束36φの長いタイプ(2951)もある。
配線止めマウント(貼り付け用)
両面テープでペタっと貼る「配線止めマウント・貼り付け用(2953)」 水や油汚れにも強い両面テープを使っている。
配線止めマウント(エッジ用)
鉄板のフチに対して挟み込む形状の「配線止めマウント・エッジ用(2954)」 板厚1~3ミリの鉄板に対応。
配線止めマウント(サービスホール用)
鉄板の小さな穴にハメ込むタイプの「配線止めマウント・サービスホール用(2955)」 太さ6.5~7φの穴に対応する。もっと太い穴には、9.7~10φに対応するタイプ(2956)を使う。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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