接続コネクターの正しい使い方と、付け方
エーモンの接続コネクターはとにかく便利。配線を脱着可能な状態でつなげるのはギボシ端子と同じだが、電工ペンチ不要・圧着が簡単・細線にも使える……と、ギボシ端子にはないメリットが多々。そんな接続コネクターに、太線に使える新製品が登場。使い方と付け方を解説する。
接続コネクターの種類が増え、太線にも対応
-
配線がサクサクつなげるエーモンの接続コネクター。その便利さは、以前に紹介したことがありますが……
●レポーター:イルミちゃん
-
接続コネクターに、新しいバリエーションが増えました。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
-
新型のタイプはこちらです。
(↓) -
ほほー。
従来の「黄色」から「緑色」になったんですね。 -
そうです。今までの「黄色の接続コネクター」も並行して販売していきますよ。
-
今度から、好きな色が選べるようになったんだ〜。どっちにしようかな〜♫
-
そういうハナシではありません。
-
え?
-
新しい緑色の接続コネクターは、今までより太い配線コードでも使えるようになったんですよ。
-
なるほど。細線の場合は、今まで通り黄色の接続コネクターを使って、太線が出てきたら緑を使うってことか〜。
-
そうなんです。そういう使い分けですね。0.5スケア線ならどっちでも使える、ということになります。
Amazonでも販売されているエーモン 接続コネクター(3330)
黄色の接続コネクター | 0.2〜0.5スケアに対応 |
---|---|
緑色の接続コネクター | 0.5〜0.75スケアに対応 |
接続コネクターの付け方(太線用)
-
それでは、接続コネクターがどれ位便利なものか、改めて使い方を解説します。
-
接続コネクターを使うときは、配線の被覆を剥く必要はありません。
-
芯線が出ている場合は、ニッパーなどでカットします。
-
配線コードを、コネクターの穴から奥まで差し込みます。
-
プライヤーを使って、上下からコネクターを挟んで圧着します。配線が太くなっているので、ラジオペンチなどでやると接触不良の原因になります。
-
このとき、緑色のカバーが本体のツメにロックされるところまで、はさみ込みます。
-
これで1個は付け終わったことになります。
-
相変わらず、素晴らしいラクさです♪
-
ギボシ端子のようなオス・メスという概念もないので、反対側の配線にも同じコネクターを付ければOKです。
-
そして、コネクター同士をつなぐ時なんですが、従来の黄色タイプとの違いとして、緑タイプは、そのままの向きでパチっとつながります。
-
つまり、緑色のカバーが両方とも上に来ている状態で合わせればつながります。
-
太線用の新型コネクターは、より簡単になっていると言えますね。
※ツメが4箇所あるので、全部確実にロックされていることを確認。
黄色タイプは、片方のコネクターを90度回転させてつなげるのが違い
ストレートタイプの接続コネクターも登場
-
ストレートタイプの接続コネクターも登場しました。
-
ストレート?
-
これは脱着ができないタイプなんです。1個のコネクターに左右から配線を入れて、つなぐだけのシンプル構造。
-
普通の接続コネクターがギボシ端子の代わりだとすれば、ストレートタイプは圧着端子みたいな使い方ですね。
-
ハイ。そんな感じの違いです。抜く必要がないのであれば、こちらのほうがシンプルでラクです。
-
あっという間に、簡単に、配線の接続が完了します。
-
これは配線の太さの適合は?
-
緑色の脱着できるタイプと同じで、0.5〜0.75スケアの適合です。
-
つまり色で、適合する配線コードが判別できるようになっているんですね〜。
Amazonでも販売されているエーモン 接続コネクター(3331)
片方から配線を入れる
プライヤーで圧着する
反対側からも線を入れて圧着
接続コネクターの正しい使い分け
3種類に増えたエーモンの接続コネクター。整理すると、このようになります(↓)
接続コネクターの種類と、適合スケアの違い
-
黄色の接続コネクターを使えば、0.2スケアから0.5スケアに変換ができましたが……
-
緑色の接続コネクターの登場で、0.5スケアから0.75スケアに変換ができるようになりました。
-
あれ!? それなら黄色のコネクターに緑色のコネクターをつなげれば、0.2スケアを0.75スケアに……
-
ザンネン! 黄色タイプと緑タイプの接続はできないんですよ〜。
-
そっか。でも、段階を追えば0.2スケアを0.75スケアまで変換可能というのは、覚えておいて損はなさそうです。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
関連記事