DIYイルミネーション
12V仕様のLEDと
5V仕様のLEDを
混在させて使う注意点
つなぎ
間違い要注意
電圧が違っても
DCプラグ/ジャックの
形状は同じ!
LED製品には12V仕様も5V仕様もあり、今回作ったLED鏡餅のライトアップには、両方を混在させて使っている。その場合の電源の取り方の注意点。まずはDC5VのLEDに、DC12Vの電源を入れたらどうなるのか? からおさらい解説。
DC5VのLEDに、DC12Vの電源を入れたらどうなるか?
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「LED鏡餅の作り方(後編)╱金屏風や三方のライトアップ方法」の続き。
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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鏡餅のLEDの取り付けは終わったけれど……
●DIYラボ別館:所長
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今日は電源の取り方についての注意点です。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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なんか、5Vと12VのLEDが混ざっているから、ヘンな電源の取り方をしたら、所長の首が飛ぶって言ってたわよね?
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……どういうことなのかね? 私にも家族がいるんだからね。
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おさらいですが、今回のLED鏡餅では、各部のライトアップにいろいろなLEDを用いました。
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ここで注意しないといけないのが、DC12Vで光らせるLEDと、DV5Vで光らせるLEDが混在しているという点なのです。
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テープLEDは、12Vじゃなかったっけ?
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通常のテープLEDはほとんどが12V仕様。24V仕様もあるけど、今回は使っていません。
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では、5Vというのは?
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ネオピクセル系のLEDは5V仕様です。
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今回でいうと「餅に使ったイカリング」と「お飾りに使ったストリングライト」か。
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そう。その2つは、間違っても12Vの電源につないではいけません。
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つなぐとどうなるのね?
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5VのLEDに12Vの電源をながしてしまうと、一瞬で壊れてしまいます。
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あー、やっぱりそうなんだ。
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もちろん、間違えなければいい問題ではありますが、今回のLED鏡餅はACアダプター(↓)から電源を取ろうとしています。
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家庭用コンセントからテープLED用の12V電源を取るアダプターね。
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同じように、コンセントからDC5V電源を取るアダプターもあります。
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ではそちらをネオピクセル関連につなぐわけか。
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そうです。配線の全体像としてはこうなります。
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しかし12Vも5Vも、どちらのラインもDCプラグ/DCジャックで接続している。この点で同じなので、間違えて差し込んでしまう可能性も大なのです。
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DCプラグとかDCジャックって、電圧は違っても形状は同じなんだ?
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そう。だからつなぎ間違えの事故は普通に起こりうる。
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DCこっわ。
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おいおい、間違っても間違えないようにしてくれよ!
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言ってることがヘンよ所長。
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しかも、今回のRGB LEDなどで使っているような、簡易的なミニコントローラーの類いには、保護回路もはいってません。
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コントローラーも飛ぶってことか。
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12Vの電源にさした瞬間に、コントローラーと、LEDテープのICがダメになってしまいます。
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全滅ね……。
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別館は年を越せなくなるね。
① ミカン | 5050 RGB 1LED パネルライト |
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② 餅 | NeoPixel RGBイカリング(2本) |
③ お飾り | NeoPixel ストリングライト |
④ 金屏風 | 3528まがピタテープLED 電球色 3000K |
⑤ 三方の足 | 3528まがピタテープLED 電球色 3000K |
⑥ 三方の内部 | 5050 RGB 3LEDパネルライト |
✔ 容量の選び方などの基礎知識は、「家のコンセント(AC100V)からテープLEDの電源を取るには?」参照。
※ピンク文字がDC12V、青文字がDC5V
ネオピクセルはDC5Vだが、同じDC5Vの単色テープLEDはあまりない
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そんなリスクがあると分かっているなら、電圧の違うLEDを混在させなければいいんじゃないの?
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それはそうなんだが、今回のように個別に光らせ方をこだわると、なかなかそうもいかなくて。
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例えば餅のライトアップは単色の白のイカリングにして、三方の窓(内部)の光も単色にすれば、ネオピクセルが不要になるから5Vはなくせるが……
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でもなぁ。それじゃあ、餅がキレイな純白にならないんだったよね。
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……それはそうだが。
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それよりさ、逆に、単色のテープLEDに5V仕様のを使えばいいんじゃないの?
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そういう手もあるか。
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ところが、DC5Vの単色テープLEDって、なかなかないんですよ。
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そうなんだ。
なんでなのかな? -
LEDチップが3V強だとして、12Vなら3個直列、24Vなら6個直列でつなげられるところ、5Vだったら1個しかつなげない。
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テープLEDをDC5Vで光らせるとなると、直列には1個ずつしかつなげないから、同じ数のLEDを光らせるのに無駄に電流が多くなってしまいます。ものすごく効率が悪い。
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そういうことか。
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では、ネオピクセルはなぜ5Vなんだろう?
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ネオピクセルはLEDの1粒単位にICが入っていて、個別に色や明るさをコントロールできる仕様です。つまり、どのみち1個単位で光らせるLEDなので、逆にDC5V電源が妥当なのです。
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そういうことか……。
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今回のLED鏡餅のように、ネオピクセルRGBと単色のテープLEDを混在させる場合は、12Vと5Vの混在がやむを得ない……と。
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そう。だからこそ、つなぎ間違えにはくれぐれも注意しましょう。
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まあ、12Vと5Vの混在にはリスクもあるけど、今回は鏡餅各部の光らせ方にこだわった結果だからね。
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確かに。このLED鏡餅は見るからに縁起がよさそうだ。
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来年こそは明るい1年になるといいね。
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ああ、そうだな。
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それと、鏡開きで餅を食べるのが最後の楽しみねー。
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え……?
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「え?」ってなによ?
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そういえば、中身の餅は早々に出してしまったけど、どこにやったのかね?
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えーっと……LED鏡餅には関係ないので、私が持ち帰りましたが?
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アンタまさか……鏡開きを前に、餅を食べたんじゃないでしょうね?
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……ギク。
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今回の検証のために買った鏡餅は「いくつもある」と言ってたけど……
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……ははは。
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さては全部、食べたのね。どんだけ餅好きなのよッ!!
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ちなみに今回使用したたいまつ食品さんの「お鏡餅 飛翔 丸もち 中大」は、新潟県魚沼産こがねもち米100%使用らしいぞ。どおりで…
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そんな情報聞いてないし、食べてから言うな!!
テープLEDにはたくさんのLEDが並んでいるが、回路は「3個直列を1セット」として組まれているものが多い。だからカットラインも3LEDごとに入る。
>>> おしまい
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