バルブ交換でLEDバックランプ化
LEDバックランプ取り付け(交換)方法╱ジムニー編
新型ジムニーをモデルに、リアバンパーにバックランプが付いているケースでの、LEDバックランプ取り付け方法を解説。まずは純正テールランプ(灯体)の取り外し方法からマスターしよう。
バックランプがリアバンパーに付いているジムニーの場合
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一般的な車でのLEDバックランプの取り付け方法については、以前に解説済みですが……
●レポーター:イルミちゃん
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今回は、新型ジムニーのようにバックランプがリアバンパーに付いている車での取り付け方法を解説します。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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なお、新型ジムニーのバックランプのバルブ型式は「T20」です。
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最近の国産車だと消費電力が小さめのT16が多いんですが、ジムニーはT20が入っています。
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じゃあ、ジムニーのバックランプは明るいほう、ということか。
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そうですね。しかし、バックランプ・ウインカー・テール&ストップランプの全てが電球なので、そういう意味で「いじりがいがある」と言えますね。
リアバンパーの純正テールランプ灯体を外す方法
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まず、リアバンパーに付いている純正のテールランプユニット(灯体)を外します。
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どうやって外すんだコレ。
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リアバンパーの裏側に防水のカバーが付いていて、そのカバーに対してテールランプが固定されています。
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フムフム。
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片側につき、裏側から3か所の袋ナットで固定されているんですよ。
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一番外側はタイヤハウスからアクセスできるのでいいんですが、奥の2つのナットはここからは見えません。
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寝転がってリアバンパー裏を覗き込むと……
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背面側から覗き込めば、銀色の袋ナットが見えます。
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写真では1か所しか見えませんが、真ん中付近にももうひとつナットがあります。
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これらの袋ナットを3コ取っても、それだけでバックランプ本体は外れません。
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まだ何か固定が効いている。
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ツメの固定が残っているんです。
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このツメはテールランプの外側と内側にあります(つまり2か所)。このツメを外側方向に押しながら、テールランプをリア方向に押します。
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しかし、ツメを両方同時に押すって……なかなか難しそうです。
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その場合は、片側ずつ浮かせていけば取れますよ。
まず一つ目のナットを外す
テールランプ背面にナットが見えるはず
純正バックランプ(電球)の外し方
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テールランプの灯体ユニットが取れると、その後ろにバルブが3つつながっているのが見えます。
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バックランプ、ウインカー、ストップ&テールランプが並んでいます。
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ジムニーは、ここにバルブが集中しているんですね。
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しかも珍しく、全部電球なんですよ。
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全部交換したくなりますが、今回の目的はバックランプのLED化です。
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一番内側がバックランプのバルブです。スナップ式なので、反時計回りに回すと外れます。
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そして、ソケットから電球を取るときは、T20の場合は引っ張るだけでOKです。T16だとしても同じやり方です。
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なお、S25のバルブは、円柱状のところにポッチがあり、それによってロックされている仕掛け。ですからS25の電球だけは、回転させてから引き出します。
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……でも、S25のバルブってあんまり出てきませんよね?
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そうですね。最近の車ではまず出てきません。現行車だとトヨタのハイラックスで使っていますけど、例外的な存在です。
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いちおう予備知識として覚えておきましょう。
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それと電球を取るときは、素手でやらないでください。熱いですから。
少し回転させて……
ソケットを引き抜く
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LEDバックランプバルブの取り付け方法
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次は、LEDバックランプバルブの取り付け行程です。
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まず、電球と違って、LEDバルブには極性(プラスとマイナスの向き)があります。
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でも、純正ソケットを見ても、どっち側がプラスか分かりませんけど?
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ジムニーを例にすれば、ソケットにつながっている配線の色が参考になりますね。
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ほう?
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赤い配線がつながっているほうがプラス側、黒がマイナス側です。
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配線の色だけでは、プラスとマイナスが判別できない場合は?
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とりあえずバルブを差し込んで、いちど光らせてみて確認します。
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…てことは、誰かに手伝ってもらう必要があるか。
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ひとりでやるとしたら、エンジンはオフで、ACCオン(アクセサリー)の状態でシフトをリバースに入れてみれば、バックランプの点灯確認はできます。
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そんなやり方があるのか。
メモっておこう。 -
LEDバックランプバルブをソケットに差し込むときは、ツメの位置を合わせて差し込みます。
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入るようにしか入らないので、誤挿入の心配はないですね。
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入ったところで、ソケットを時計回りに回転させるとロックされます。
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最後にテールランプの灯体を、元の位置に差し込み直します。
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まずはツメの位置が合うことでロックされて……
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裏面側から見ると、最初に袋ナットを外したところ(3か所)にボルトが出ています。
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このボルトに袋ナットを付けて、テールランプをしっかり固定しましょう。
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これでバックランプのLED化が完了しました。DIYでも、十分できる作業レベルですね。
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後ろが強烈に明るくなった!
この段階で点灯確認したい
LEDバルブ取り付け完了!
縞模様に見えるのは、ジムニー純正バックランプ灯体にレンズカットが入っているため。
✔ 今回取り付けたのは、IPFの最新モデル・800ルーメンのLEDバックランプ。 だが、ルーメンうんぬんというよりも、「実感できる明るさ」がポイントと言える。
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
DIY Laboアドバイザー:市川哲弘
LEDやHIDバルブでお馴染みのIPF企画開発部に所属し、バルブ博士と言ってもいいほど自動車の電球に詳しい。法規や車検についても明るく、アフターパーツマーケットにとって重要な話を語ってくれる。
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