ウインカーポジションキットの取り付け①
ウインカーポジション取り付け方法╱作業の流れと配線図
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ウインカーポジションキットの取り付け方法を解説。まずは実際の作業に入る前に、全体の流れをつかんでおこう。電装DIYの初心者には配線作業は難しいイメージがあるかもしれないが、フロントのみのウイポジ化は意外とカンタン。
フロントだけウインカーポジション化は、意外とラク?
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前回の記事で、ウインカーポジションキットの取り付けはモノによって難易度も変わる……という話をしました。
※「ウインカーポジションキットはどれを選んでも同じ、ではない」参照。
●レポーター:イルミちゃん
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CEP(コムエンタープライズ)のウインカーポジションの場合は、制御ユニットを追加するタイプなので、高機能な反面、取り付けには配線作業が必要です。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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ウインカーポジションの取り付けって、どういう作業なんでしょうか?
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まず、フロントだけウインカーポジション化する場合と、フロント・サイドまで含めてウインカーポジション化する場合では変わってくるんですが……
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定番はフロントだけする、というパターンでしたよね?
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ハイ。フロントのみウインカーポジション化する場合は、ボンネットの中だけで配線作業が終了するメリットもあります。
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ユニットの取り付けに必要な純正配線の種類は、常時電源、アース、ウインカー線、ポジション(スモール)線だけなんです。
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フムフム。
全部で4種類の配線作業ですね。 -
で、エンジンルーム内にはバッテリーがあるので、まずはここから常時電源とアースの2種類は取れますよね。
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そしてポジション(スモール)線は、ヘッドライト裏のポジションバルブ裏からプラス線を捕まえればいい。
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ほー。
あとはウインカー線だけ。 -
ウインカー線だけは電源を取るというより「割り込む」意味があるので、純正ウインカー線をカットしてユニット側の線を2本割り込ませます。
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でも、これで全部なら……。
意外と取り付けはカンタン? -
まあ、電装品の取り付けとしてはカンタンな部類ですよね。DIYラボのネタの中では、明らかにラクな部類でしょう。
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では、この先は具体的な手順を紹介。今回取り付けするのは、CEPのウインカーポジションキット(↓)です!
取り付けはエンジンルーム内で完結
常時電源とアースはバッテリー直結
ポジションランプ線を取るのは簡単
ウインカー線には割り込み作業が必要
CEPウインカーポジションキット
ウインカーポジション点灯の明るさを無段階で調節できたり、ウインカーを出している時の、反対側ウインカーの点灯状態(消灯、常時点灯)を選べたり、純正ライトスイッチで設定ができるようになっているなど、高機能型ウインカーポジションキットの代表格。
※より詳しくは、CEPのウインカーポジションキット解説ページ参照。
ユニットの配線に端子やコネクター類を付けておく
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製品に付属のハーネスは、下の状態(↓)ですが……
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このハーネス線のうち、今回のウインカーポジション取り付けに「桃色」「灰色」「黄色」の配線は不要なので、抜きます。
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この7本の線を、車両のどこにつなぐかと言うと……
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各配線の接続先に合わせて、あらかじめ端子やエレクトロタップを付けておきます。
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どうしてこういう端子の付け方になるか? 解説をお願いします。
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まずバッテリーターミナルに直結する線(赤と黒)は、クワ型端子を付けます。
※「クワ型端子の正しいかしめ方」参照。
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なるほど。
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ポジション(スモール)線に割り込ませる線(オレンジ)は、「純正配線に合流させる」作業なので、エレクトロタップを付けておきます。
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エレクトロタップの種類は、純正配線の太さによって変わるので注意ですね。
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残り4本は、左右ウインカー線に割り込ませる(茶、紫、青、白)線。これらには接続コネクターを付けます。ギボシ端子でもいいですね。なお純正配線側をカットする前提なので、ここはエレクトロタップではありません(※単なる合流とは異なる)。
※「接続コネクターの付け方」参照。
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こうやって配線の合流先に合わせて、端子やコネクターを付けておくんですね〜。
マイナスドライバーで、端子を差しながら引き抜く
残ったのは7本の配線
リアル配線図
端子やコネクターの取り付け
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。勉強家。●コムエンタープライズ TEL 079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78