フォグランプ関連

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最近見かけるライムイエローやライムグリーンのフォグランプは車検に通るの？

フォグランプの黄色（イエロー）は車検に通る。ではライムイエローやライムグリーンのフォグランプは車検に通るのか？ 近ごろよく見かけるフォグカラーなだけに、疑問に思う人も増えているのでここでおさらい。

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  DIYラボの読者・視聴者の方からよく聞かれるフォグランプの質問について取り上げます。

  ●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

最近よく見かけるライムイエローとかライムグリーンといった“黄緑色っぽい”フォグランプは車検に通るのでしょうか？

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  あ～、そういえば黄緑色の爆光フォグランプよく見かけるよね！

  ●DIYラボ 別館：ユキマちゃん

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  確かに最近は切り替え式が主流になったせいか、いろいろな色のLEDフォグランプバルブが増えた印象です。

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  とはいえ車検の審査規定が変わったわけではありません。車検に通るフォグランプの色は、白または黄色（※淡黄色）です。

  ●アドバイザー：IPF 堀越研究員

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  しかし、ひとくちに黄色といってもレモンイエロー的な薄い黄色もあるし、IPFがこだわっているような濃い黄色（ディープイエロー）もあるし…

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  そうですね。

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  それでいうと「ライムイエロー」だってイエローには違いないから、車検に通るってことか。

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  え？

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  まさか「イエロー」という名前が付いているから、OKと思っているのではありませんか？

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  ……ち、違うの？

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  フォグランプの白とか黄色（淡黄色）というのは、厳密に言うと、本当は範囲が決まっているんですよ。

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  「名前」で決まっているんじゃないのか……。

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  当たり前でしょ！　その理屈だったら、末尾にイエロー付けておけばなんでも車検に通ることになるじゃないの！

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  ……え～っと、では何ケルビンまで車検に通るかな？

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  「色の範囲」はケルビンで示される色温度のことではなくて、JIS規格の「色度範囲」というもので定められているんです。

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  色度範囲とは？

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  順を追って説明すると、まず「色度分布図」という、こういう座標みたいなものありまして。



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  Ｘ軸がいくつでＹ軸がいくつなら「この黄色！」というのは、厳密に決まっています。

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  色を座標で表すんだ。

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  そしてフォグランプの白と黄色（淡黄色）は「厳密な1色」だけを示すものではなくて、それぞれに範囲があります。

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  1点だけが正解なわけではなくて、この範囲ならOKですよ、というルールなんですね。

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  なるほど。合法エリアがあるわけか。

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  これでみると、ハロゲンバルブの電球色がなぜ「白」として扱われるのも分かります。

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  黄色に近い電球色ゾーンまで白色範囲というルールになっていますからね。

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  そして「黄色」のほうにも範囲があるわけね。

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  例えばIPFがディープイエローと呼んでいる濃い黄色は、この規格の範囲内で、濃い目の黄色に落とし込んでいる、ということなんですね。

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  そうです。IPFの場合は色味にコダワリつつ、しっかり規格の範囲に入るものを製品化しています。

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  …だけど、そのへんを厳密に考えているとは思えないような色のLEDフォグランプバルブも、市場にはたくさん売られているのが実情…。

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  つまり今回の問題は「ライムイエロー」とか「ライムグリーン」が、淡黄色の範囲に収まっているかどうか？　ってことね。

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  色度分布図を見る限り……ライムイエローやライムグリーンは、ちょっと無理ある感じがするね。

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  例えば、レモンイエロー（白味の強い黄色）だとすれば、個人差で色のイメージが変わるので一概には言えませんが、ライムイエロー(緑がかった黄色)や黄緑色は、規格上の範囲からは外れる可能性が大きいと思います。

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  つまり、ライムイエローフォグやライムグリーンフォグは車検に通らない？

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  実際の車検場での判断は検査員の目視です。これは色度範囲に沿った厳密なものではないので、判断が優しければ通る可能性もありますが、本来筋から言うと厳しいでしょうね。


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  つまり、車検に落とされても文句は言えないのか〜。

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  フォグランプの色は、常識に照らして「白」または「黄色」なら通るのが一般的だとは思いますが、どう見ても「これは黄色ではなく黄緑だろう」とか「白ではなく水色だろう」と判断されれば、当然NGですね。

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  そのわりには、黄緑系フォグランプが流行っているのは不思議な気もするが…

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  特に最近は、切り替え式のLEDフォグランプが主流になってきたことで、白や黄色以外にも切り替えできるようなものが増えているから、そのせいもあるかもね。

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  しかし、フォグランプの保安基準が変わったわけではないので、そこは注意しておきましょう。