LED自作レシピ
超高演色LEDルームランプを自作しよう!
超高演色LEDルームランプ自作をガイド。まずは自作に必要な部品について。今回のメインアイテムは、超高演色3528チップLED。形状は普通の3528と同じで、豊富にある3528基板が使えるのがメリットだ。高演色LEDならば照らされたモノ&人も、気のせいでなくキレイに見える!
超高演色LEDなら色鮮やかに見える
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LEDルームランプの自作方法なら、これまでにもいくつか紹介していますが……
●レポーター:イルミちゃん
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今日は、超高演色3528チップLEDを使ったルームランプの作り方を紹介します。
●アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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高演色っていうのは、演色性の高いLEDってことでしたよね。
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普通のLEDは赤味成分が少ないので、照らされた人や物が青白っぽく見えてしまったりするんですが、高演色なら色鮮やかに照らせます。
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そして!
今回のは「超」高演色なんだ。 -
演色評価数という数値が80以上(RA80+)で、一般的に高演色と呼ばれますが、今回使うのは90以上(RA90+)のLED。超高演色と呼ばれます。
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3528チップLEDといえば、LED自作では定番ですよね。
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そうです。今回のは、その3528の超高演色版ということですね。
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特に、赤系の色の鮮やかさに差が出ます。
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ということは人肌もキレイに見える?
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そうですね。だから超高演色LEDはルームランプ自作向きなんですよ。
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LEDの進化は、明るさだけじゃないんだ〜。
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今回は人気の昼光色(5700〜6500K)を使いますが、もう少しケルビン数の低い昼白色、ナチュラルホワイト、電球色などもありますよ。
最新型のチップLEDを使う!
エルパラで買える「超高演色3528チップLED」。
普通のLEDで照らした色鉛筆
超高演色LED(RA90+)
3528用の専用基板が使えるのもメリット
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今回使う超高演色3528は、形状は普通の3528チップLEDと同じですので、3528基板がそのまま使えます。
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3528って、確か基板が豊富にあるんですよね。
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そうなんですよ。だから愛車のルームランプのサイズに近い基板を選ぶといいと思います。
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それもまた、3528で自作するメリットですね〜。
基板は3528用が使える
今回使った「3528 18LED基板」。3528用の基板サイズは、他にもいろいろある。
抵抗はどれを選べばいいの?
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LEDと基板までは決まりました。次は抵抗ですね。
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チップLED専用基板を使うので、抵抗も「チップ型」を使います。
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え〜っと……例によって抵抗値はどうしましょう? 毎回ここで悩む。
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今回は僕のオススメで、1/4Wチップ抵抗の360Ωを用意しました。
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あ。先に計算しておいてくれたんですね♫
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LED自体は最大30ミリアンペア流せますが、通常だと20ミリアンペア位流れるように抵抗を選びます。
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今回もその計算ですか?
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いや、僕は15ミリアンペア前後になるように計算しています。
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ずいぶんマージンを取りますね。例によってイルミスタ・野本流だ。
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切れにくくて、長く使えるルームランプを自作するなら、この位の抵抗値がオススメです。明るさはそんなに変わりませんよ。
チップ型の抵抗を使う
チップ抵抗もカーボン抵抗と同じく種類がいろいろ。今回は1/4W 360Ωをチョイス。
その他、ルームランプ自作に必要な部品
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あとは電気の逆流を防ぐ整流ダイオードと同じ目的で、スイッチングダイオードというのを用意します。
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車両側から電源を取り出すための「電源取り出しコネクター」も必要ですね。今回は定番のT10タイプを使います。
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電源取り出しコネクターは、愛車のルームランプの口金形状に合わせて選びましょう。S8.5などもよく使います。
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あとは、絶縁用のシートがあるといいですね。ルームランプ基板の背面は、車両に付ける前に必ず絶縁が必要ですので。
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いろいろな便利なアイテムがあるんですねぇ〜。
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あともう一つ。車種によってはルームランプをLED化したことでゴースト点灯してしまうケースがあります。
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以前に、「ゴースト点灯を消す方法」を教わりましたね〜。
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ゴースト点灯が発生した場合は、あとからゴーストキャンセラーを追加しましょう。
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これでルームランプ自作に必要なアイテムが揃いましたよ。
電気の逆流防止に付けるパーツ
いわゆる整流ダイオードより小さいスイッチングダイオード1N4148
電源取り出しコネクター
ルームランプのバルブタイプに合わせて選ぶ。今回使ったのは「電源取り出しコネクターT10」
基板の絶縁に使う両面テープ付き発泡シート
自作基板の固定用スペーサーとしても便利な「両面テープ付き発泡シート」
ゴーストキャンセラー
車種によっては必要になるのが「ゴーストキャンセラー抵抗」。
次ページで、超高演色ルームランプの自作方法を解説します!