LED自作コラム
LEDルームランプの自作ではどんなLEDを使うのがオススメ?
ルームランプはLED自作メニューの中でも超定番ですが、LEDにどれを使えばいいか、迷いませんか?
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今どきは発光効率や明るさの面からチップLED(SMDチップ)を使うのが王道になっていますよね。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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そう言えば、あれほど活躍したフラックスもあまり使わなくなってきてますよね。
●レポーター:イルミちゃん
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チップLEDは明るい上に高さを抑えられるのもメリット。ルームランプは車種によっては灯体が薄っぺらくて、フラックスだと入らなかったりする場合もあります。
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そっか。チップLEDって薄っぺらくて明るいからルームランプに向いているのか。
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そうなんですよね。
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でもチップLEDといってもいろいろ種類がありますけど?
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現時点(2015年8月)でのオススメはと言われたら、僕は5630を推します。
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そこはキッパリ言い切る平川研究員ですが、なんでですか?
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まず明るさ。それと高演色であること。さらにトラブルがほとんど聞かれない。非常にバランスが取れています。
5630は1個あたり0.5Wもあって明るい。最近話題の高演色LEDでもあります。
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先日、個性的なルームランプを作るなら3528も面白いという研究レポートもアップしましたが、5630と3528で直接対決したら5630のほうが勝つと?
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それは作る人の好みによっても変わりますが、少なくとも1個あたりの明るさでは5630のほうが上ですね。
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でも3528のほうが小さいから数を搭載できますよ? 5630は同じ基板面積なら数が少なくなるんだから、同じことでは?
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確かに。ただその結果3528で作ると粒々感が出やすいんですよね。それがLEDっぽくていいっていう人もいれば、好きじゃないという人もいるので意見が分かれる。
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それは確かに好みの問題ですね。ところで5630は、粒々感が出にくいと?
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5630で作った場合は1個あたりに明るさもあるし、球数も少なくて済む。結果的に粒々感もそんなに強くは感じないんです。
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私は可愛いパステルカラーがあって、ハンダ付けしやすい3528は好きなんだけどな〜。
色で個性を出すなら3528がイチオシですよ。ドレスアップに向いています。
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ただし……最近は3528も薄型化の傾向にあって、以前ほどハンダ付けしやすいLEDではなくなってきていますが(苦笑)。
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……それ、ちょっとショック。
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いっぽうでは3528にも超高演色版なんていうのが出始めてきたので、その点では5630の今の優位性がいつまで保たれるかは分かりません。
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……そっか。LEDの最新事情はどんどん変わるから、LED自作のオススメも変わるのか。これからも定期的にLED事情をレポートしていかなくては!
…というわけで、好みが分かれるところなので、DIYラボでは3つの自作レシピを公開中なんですね。
アドバイザー:エルパラ・平川研究員
LEDルームランプ自作レシピ♯001
5630チップLEDで高演色ルームランプを自作する
明るくて演色性の高い、実用的なルームランプを作りたいならこのコースがイチオシです。LED数は6個でも十分明るい!
LEDルームランプ自作レシピ♯002
3528チップLEDで個性的なルームランプを自作する
3528のほうが小さいのでLED搭載数は増やせます。ワンチップLEDなのでハンダ付けも比較的やりやすい。
LEDルームランプ自作レシピ♯003
フラックスで作りたいならやっぱり雷神!
4本足のフラックスで明るいルームランプを作るなら雷神です。ただしチップLEDよりスペース的に高さが必要になります。
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