ルームランプLED自作レシピ
5630チップLEDを使えば
高演色ルームランプを自作できる(前編)
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LED自作の中でも「ルームランプを自作したい」という人は多いですよね。
●レポーター:イルミちゃん
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室内が明るくなると実際に便利ですからね。LEDテールを作るよりずっとカンタンですし。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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そこで今回はLED自作部門の平川研究員に、作り方を公開してもらいます。
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使うLEDによって材料や作り方も異なりますので、今回は私のイチオシである「5630チップLED」を使って説明していきます。
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ゴーロクサンゼロ?
よく聞く5050(ゴーゼロゴーゼロ)とはまた違う?
違いますね。5630はサムスン製のチップLEDですよ
SAMSUNG 5630。1個あたり0.5Wあるので明るく、演色性の高い高性能LED。
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ルームランプに使えそうなLEDはいろいろあるのに、平川研究員が5630を推薦する理由は?
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まず明るさ!
それと演色性の高さですね。そこが普通のLEDとは違う。 -
……エンショクセイが高い?
なんのこっちゃ。 -
カンタンに言いますね。
照らされたものがキレイに見える
という意味です。 -
てことは普通のLEDは?
照らされたものキレイじゃないと? -
LEDだとありがちですが、青白いLEDを使ってルームランプを作ると、人間の顔も青白く見えてしまう。アレがつまり演色性が低い、ってことですね。
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顔色が悪く見えるのはイヤです。
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女性のお化粧直しにも悪影響が出そうです(笑)。
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せっかくLEDルームランプを自作しても、肌が青白く見えたら彼女や奥さんは喜ばないでしょうね。
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反対に演色性が高いと赤味がキレイに再現できるようになります。人間の肌色も健康的に見えるようになりますよ。
写真右が通常のLEDで、左が高演色の5630で照らした状態。高演色のほうが花束の赤味が自然だ。
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なるほどォ。
LEDにはそんなスペックもあったのか。 -
LEDというより照明全般で使われる数値なんですよ。演色評価指数という数値があって、高演色をうたっていない一般のLEDは70〜75ぐらいが多いです。これが80以上になると高演色と呼ばれます。
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「モノがキレイに見える」を、どうやって数値化したんだろう?
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太陽光=100が基準です。
演色評価指数が100に近づくほど、太陽光のように自然な色を再現できるということです。 -
この5630はLEDの中では太陽に近い、ってことですね。
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色の再現性という意味では、そういうことになります。だからルームランプ向きなんです。
次のページでは5630チップLEDを載せるための基板について紹介します