バッテリーメンテナンス

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バッテリー端子の白い粉・腐食・錆の原因。防止策はあるのか？

バッテリー端子の周囲に現れる「白い粉」。単なる汚れや砂ぼこりとは違う、この粉はどこから来たのか？ 腐食や錆の進行とも関連性があり、放置すればバッテリー劣化につながる。原因と防止策をセットで知っておこう。

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  バッテリー端子に現れる、白い粉について解説したいと思います。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  あ～。確かにバッテリー周りって、白い粉を吹きますね。あれ、何なんですかね？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  原因としては、バッテリー端子根元の隙間から、バッテリー液やガスが漏れることで起こります。白い粉の正体は、それが結晶化したものなんですよ。

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  つまり、バッテリーから出た中身なのか。

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  そうなんです。

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  でも、なぜそのような「隙間」が出来たのか不思議ですね？ 最初から隙間があったの？

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  それは経年変化によるものです。というのも、バッテリー本体はプラスチックですが、バッテリー端子は鉛です。


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  バッテリーはエンジンルーム内の熱にさらされていますが、プラスチック部分と鉛部分では熱膨張率が異なるため、経年変化で隙間が生じるのです。

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  そういうコトだったのか～。

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  そうなんですよ。
  白い粉の原因が分かったところで……

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  それなら気にしても仕方ない。

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  ……え？

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  てっきり私がメンテナンスをサボったために、白い粉を吹いたのかと思ったけど、そうではなかった。

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  ……いや、まあ、そうですけど。

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  今の話だと、バッテリーの構造上の原因なんだから、気にしても仕方ないでしょ？

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  しかし、バッテリー内から漏れ出した物質が、錆（サビ）や腐食（ふしょく）を発生させると、バッテリーの性能が急激に下がってしまいます。


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  え？

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  バッテリー性能が下がるってことは、電気の流れが悪くなるし、充電しにくくなるし、蓄電量も減ります。

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  ……私は悪くないのに、なんでそんなことになるの！

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  そう言うけど、そもそも白い粉を吹く前にできることもあるんですよ？

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  白い粉の掃除でもしておくか。

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  掃除もいいのですが、白い粉が付着している時点で、隙間があります。だからサビや腐食も、同時進行している。

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  どうしろと！

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  端子の隙間を塞いで、ガスや液体の漏れをシャットアウトするのが一番ですね。おおもとの原因を絶たないと。

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  そんなアイテムがあるの？

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  ありますよ。エーモン製品でいうとターミナルガードという、そのままのネーミングのアイテムが。



エーモンのターミナルガード（ITEM No. 8870）

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  なんだかどういうモノなのかよく分からないので、中身を出しますね。

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  あ、それ、ニチャニチャしているので、出すとき気をつけてくださいね

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  うわわ。

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  フエルト生地に高性能オイルが染みこませてあるんですよ。


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  カンタンに言うと、バッテリーとバッテリーターミナルの間に挟んで、隙間を埋めるカバーのようなものです。

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  フエルトのドーナツをかぶせるみたいな感じ？

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  上からかぶせるのではなく、横方向から挟めます。そのためにドーナツ（円形）ではなくて、切れ込みが入ったC型になってるんですよ。

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  ふむふむ。

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  しかし、単なるC型だと、切れ込みの部分に隙間が生じてしまいますので、C型の二重構造になっていまして……

広げるとC型が2枚


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  それぞれのC型の切れ込みの位置がズラしてあるので、バッテリー端子の周りを360度カバーできるんです。

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  あ～、なるほど考えましたね。

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  だから、付けるときは、C型を広げながら挟み込むだけ。



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  バッテリーターミナルを外さないで付けられました。

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  そうです。だからターミナルを外して、メモリーが飛ぶ心配などもいりません。

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  これで、バッテリー内の成分が飛び出すのをガードできるんですね～。


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  フエルト生地に染みこませた高性能オイルが、酸化を防止するので錆も防げます。

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  そのためのニチャニチャだったのか。

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  なお、独自の切れ込み設計になっていて、バッテリー端子が細いタイプ（B端子）でも、太いタイプ（D端子）でも、対応できるのもポイントです。

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  そういえば、バッテリーの端子の太さもいろいろありますので。

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  バッテリー交換時のタイミングなどにいっしょに付けておけば、白い粉・腐食・錆を防止できますよ。

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  DIYでカンタンにできるのでやってみましょう。