メンテナンスコラム
バッテリーを交換したり、マイナスターミナルを外した時の注意点
車のバッテリーを外してつなぎ直したら、すぐに車を動かしてはダメ!……その理由は初回のエンジン始動直後に自己診断機能が働いて、警告灯が点灯しっぱなしになることがあるから。全車種に当てはまるわけではないが、DIYで電装系をいじる人は、覚えておきたい注意点。
初回のエンジン始動直後はしばらく動かさない
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電装DIYをやるときは、ショートを防止するためにバッテリーのマイナスターミナルを外しましょう、とか言いますが……、
●レポーター:イルミちゃん
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バッテリーを外したら外したで、注意するべきことがあります。
●アドバイザー:シャルマン 岡田研究員
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バッテリーを外したときの注意点ですね。
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僕ら中古車屋も、バッテリーのマイナスターミナルを抜くことはよくありますが……、
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そういえば、中古車屋ってバッテリーを外してあると聞いたことがあります。
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ハイ。しばらく動かさない車の、バッテリー上がりを防止するのが目的です。
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ああ、なるほど。
で、注意点というのは? -
一度マイナスターミナルを外したり、バッテリーを交換したりして、再びつなぎ直したときに、「すぐに車を動かさないこと!!」です。
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すぐに車を動かしてはダメ? それはまたどうして?
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特に比較的年式の新しい高級車系は、初回のエンジン始動直後は自己診断機能が働いていることが多いからです。
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バッテリーを抜いたことで、車のコンピューターがリセットされてしまった……みたいな感じですか?
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そうなんです。ちなみにセルシオとかだと、見た目でも分かります。
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これが点滅している間は診断中。なので、車を動かさないようにします。
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他の車種でも、こういう合図があるんでしょうか?
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いや、見た目には何も分からない車種も多いんですよ。
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え〜!
それはなんだか恐いですねぇ。 -
だから、とりあえずバッテリーをつないだ直後のエンジン始動時は、1分程度何も触らずにおくのが無難です。
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なるほど。
動かさなければ大丈夫ですか? -
う〜ん。というか、何も触らないほうがいい。アクセル吹かしたり、パーキングからギアを動かしたりするのもやめましょう。
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要するに、エンジンをかける以外はなにもするなってことですね。
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そうですね。全部の車がそうではないんですけどね。特に高級車系は注意。
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ところで、そういう診断機能が働いている車で、診断中に動かすとどうなるんでしょうか?
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警告灯が点灯しっぱなしになったりしますよ。
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それはイヤ過ぎ。
なんの警告灯ですかソレ? -
セルシオの例だと、「VFC」とか「ABS」あたりが点灯しっぱなしになったりする。車種によっては、エンジンチェックランプが点灯してしまうのもあります。
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……もしやってしまったら、もう一回バッテリーを外して、やり直したら消せますか?
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10〜15分外して再びリセットされれば、それで直る車もあります。ただ、それでは直らず、挙動がおかしくなるような場合もあるから、要注意なんです。
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DIYユーザーの中でも、特に電装系をいじる人は頭に入れておきましょう〜!
診断中(数十秒間)はエアコンのランプが点滅している
DIY Laboアドバイザー:岡田 健
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