フロントバンパーの外し方。傷を付けないコツ!「C-HR編」
フロントバンパーの取り外し方法。バンパーを外さないとヘッドライトが外せないことが多いので、ヘッドライトカスタムをやる人は、ココからスタート。モデル車はC-HRだが、他車種でも参考になる。なおリアバンパーの外し方は、別記事(※)で解説。
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今日は、C-HRをモデルにフロントバンパーの外し方を解説していきます。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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なんでまたフロントバンパーを?
●レポーター:イルミちゃん
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フロントバンパーを外さないと、ヘッドライトが外せないからですヨ。
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あー、そういうことか。じゃあヘッドライトカスタムには必須の作業なんですね。
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バンパー固定方法などには、今どきのトヨタ車の傾向というのがあるので、トヨタ車乗りには参考になると思いますよ〜。
モデル車:C-HR
エンジンルーム手前のカバーを外す
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エンジンルームのフードカバーを外します。これは2種類のピンを使って固定されていますね。
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まずは下のタイプ(↓)のピン。5箇所に使われていました。
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このタイプのピンが上面4箇所にあって、あと奥の下のほうにも1本ある。
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このピンを知らないで引っ張ると、割ってしまいますので注意です。
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見えるピンが全てではないぞ〜、ということですね。
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そして手前の2本は、ドライバーを差し込んで外します。手で回せば取れたりもしますけどね。
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これでカバーが取れました(↓)。
指で真ん中を押し込むとロックが外れる
ロックが外れたら手で引っ張って取れる
ココにもあり!
フロントバンパー境界線に養生テープを貼る
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ある意味で、一番重要な作業はココですね。
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それは、養生テープ貼り。
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最後にフロントバンパーが外れる場面で、ヘッドライト等に接触させて傷を付ける可能性がある。なので養生テープで保護しておきます。
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これは、フロントバンパーとの境界線に貼っていくんですね。
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そうですね。ヘッドライトだけでなく、フェンダー側(左右)にも貼っておきます。
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ヘッドライトは、けっこう上のほうまでガードしてますね。
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と言うのも、フロントバンパーをひとりで外さないといけない人が多いと思うんですよね。
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まあ、普通はおひとり様ですよね。
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となると、最後に外す段で、自分が右側にいるときはどうしてもフリーになった左側が遊んでしまいます。
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あー、なるほど。
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外れかかった反対側バンパーは、思ったよりフラフラして動くもの。少し広範囲に養生テープを貼っておくほうが安全です。
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養生テープをケチる場面ではないですね。
こんな感じに貼る
グリルのネジを外す
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ここで普通は、続いてグリルも外しますが、C-HRの場合はグリルがフロントバンパーに一体化しているんですね。
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えーと、そんな場合は……、
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ただ、グリル上部あたりにネジがあるのは普通の車と同じなので、これを外しておきます。
グリル上のネジは3本ある
このボルトは10ミリのソケットレンチで外す
フェンダー裏のピンとネジを外す
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次はフロントバンパー側面が、フェンダー裏側で固定されている箇所を外します。
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で、4つの固定のうち、10ミリのネジが2本と、ピンが2本あります。
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2種類混ざっているんですね〜。
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ピンのほうは、真ん中を浮かせて取るタイプ。クリップ外しという工具が必要ですね。
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あの〜。
クリップ外しを持っていなかったら? -
マイナスドライバーなどで、こじって浮かせることになると思いますが、やり方によってはピンが曲がってしまう可能性があるので注意です。
10ミリネジはソケットレンチで外す
真ん中を挟んで引き出す
バンパー底面のネジを外す
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バンパー底にもネジが何本か使われています。
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C-HRの場合は、全部10ミリのネジでした。
フェンダーカバーを外す
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指でツメをフロント方向に押しながら引っ張ると、ピンが抜ける仕組みなんです。
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ココは、裏から指でツメを押していないと、(ただ引っ張るだけでは)取れないので注意ですね。
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最近のトヨタ車でフェンダーに黒いカバーが付いている車種は、だいたいこんな感じで外すケースが多いようです。
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レクサスNX、RXなども似たような作りですね。
まずタイヤハウスのインナーカバーをめくり
間から手を差し込む
ピンは4箇所にある
ピンが抜けたところアップ
フロントバンパー全体を外す
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ネジやピンの固定箇所は全部外せました。いよいよバンパーを外しにかかります。
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あとは、ツメの差し込みで固定されているだけ。少しずつ引っ張りながら、外していきます。
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フロントバンパーをひとりで外す場合は、片側ずつ外しに行くしかないですね。
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外側が外れたら、そのまま引っ張るんじゃなくて、次のツメが効いている付近に手を移動しながら、引っ張っていきます。
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ちょっとずつ浮かしていって、少し手が入るようになったら、フォグランプに付いているカプラーを先に抜きます。
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そこまで出来たら、反対側も同じところまで作業します。
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あとは何回が行ったり来たりしながら、左右から中央にかけてツメ固定を解除していきます。
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片側から無理に引っ張るのはやめましょう。
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この作業をしているときに、フリーになりかけたフロントバンパーをヘッドライトや車体にぶつけたりする。だから養生が大切なわけですね。
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C-HRはエンブレムの裏側にプリクラ(※プリクラッシュセーフティシステム)の配線がつながっているので、バンパーが外れかかったらそれも抜きます。
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これでフロントバンパーが外せました〜。
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ちなみに、僕らがお客さんの車のバンパーを外すときは、手袋をするんですよね。指紋が付かないように。
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フムフム。
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グリップ付きの手袋とかを使うと、ゴムの点々で痕が付いたりするので、そういうのも使わない。
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つまり「滑る手袋」でやっている?
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僕らの場合はそうしてます。ただ、滑る手袋は当然作業がしにくいので、自分の車のDIY作業だとしたら、素手でやります。
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自分の車なら、指紋が付いても自分で洗えばいいだけだから?
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そうなんです。というわけで、今回はあえて素手で作業ました。
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DIYには一番リアルなやり方ですが、ケガには注意しましょう。
片側ずつ外側からツメ固定を外していく
ツメのそばを引っ張って外すのがコツ
フォグランプ裏側にはカプラーがつながっている
意外と動きが大きいのだ
カプラーは上側と下側に2つある。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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