ドラレコ取り付け前の脱脂と接着
ドラレコDIY取り付けのリスク② 脱脂剤選びと両面テープの「要注意ルール」
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ドラレコを両面テープで貼り付ける前には、まずガラスの汚れや油分を落とす必要がある。しかしこのときに手持ちのパーツクリーナーで脱脂するのは、もしかするとNGかもしれない。またブラケット貼り付け後、すぐドラレコ本体を付けるのはNGかもしれない。どちらもDIY取り付けではやってしまいがちなことなので、それぞれ「なぜリスクなのか」理由を解説する。
パーツクリーナーは「万能の脱脂剤」ではない
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この記事は「ドラレコDIY取り付けのリスク① 本体の取り付け位置に潜む〈罠〉」のつづきです。
●レポーター:イルミちゃん
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前回は、ドラレコ本体を取り付ける場所を決めるだけで、ずいぶん苦労したよねぇ。
●DIYラボ 別館:ユキマちゃん
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法令上の取り付け範囲・運転者の視界・運転支援カメラの禁止エリア・ワイパーの払拭範囲……いろいろ確認したからね。
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しかし、もう取り付け位置は決まった。
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そうね。
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だったら、あとはガラスを脱脂して、両面テープでドラレコを貼ればいい。
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……まあ、そうだけど、その軽いノリからしてフラグ全開っていうか……
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パーツクリーナーは、どこに置いたっけ? だいぶ前に買ったやつだけど、使えるよね?
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キタ。
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なによ?
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説明書も見ないで、いきなりパーツクリーナーで脱脂しようとするなんて、なんと無謀な……。
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両面テープを貼る前に脱脂するのは普通でしょう? そんなの説明書を見るまでもない常識じゃないのよ。
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脱脂がダメなんて一言も言ってないでしょ。
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あん? だったらなにが問題だって言うの?
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「脱脂するなら、手持ちのパーツクリーナーを使えばよい」と自動的に決めたところカナ。
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パーツクリーナーは、油汚れを落とすものでは?
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油汚れを落とせることと、今回の接着前処理に使ってよいことは、同じではないのよ。
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むむ? またなんかチマチマと細かいことを言い出したわね……
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いやいや、実はドラレコの説明書の中にも「パーツクリーナーやガラスクリーナーを使わないよう明記しているケース」もあるんだから。
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なにィ!! ドラレコを取り付けるときは脱脂しないほうがいいってこと?
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いや、違うだろ!! ガラスの汚れや油分を落とすように……とは当然、書いてあるんだから。
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どういうことぉ? 油分を落とせと言いながら、油分を落とすためのクリーナーは禁止なの? 矛盾してない?
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一部ドラレコメーカー側が明示してまで禁止している理由は、パーツクリーナーを使うと「剥がれの原因になるかも」ってことなのです。
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剥がれないようにするために油分を落とすんじゃないの???
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「パーツクリーナーだと脱脂できない」という意味ではなくて、問題は「パーツクリーナーといっても成分はいろいろ」ってことなのよ。
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成分~???
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自動車のメンテで定番的に使われるパーツクリーナーは、金属パーツ洗浄剤であって、ゴムやプラスチックパーツには使えないケースもあるから。
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げげっ!
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誤解のないよう言っておくけど全てが樹脂NGなわけではないよ? 樹脂対応のパーツクリーナーもあるけれど、一律ではないのです。
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むぅ……。
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今回の件に限らずだけど、用途や素材を確認せず「油を落としたいなら、なんでもパーツクリーナー!」と万能剤のように扱うことには問題アリなんだよね。
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「なんでもパーツクリーナー派」だった気が……。
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そういう人はわりと多いと思われます。脱脂という目的が合っていると、使う手段として合っているような気になりやすいからね。
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では結局なにを使えばいいのよ?
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ここで、「シリコンオフ」という製品を思い浮かべる人も少なくないのでは?
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なるほどね!
その手があった。 -
シリコンオフの中には、ステッカーや両面テープを貼る前の脱脂を、用途として掲げている製品もあるからね。
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今回の作業にピッタリではないか!
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しかしちゃんと掘り下げて調査してみると、シリコンオフでも用途・成分は製品ごとに異なり、パーツクリーナーと同種の溶剤を使う例もあります。名称や成分名だけでは判断できません。
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パーツクリーナーがダメならシリコンオフでいいじゃない……っていうノリもダメなんだ。
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大切なのは、「製品カテゴリー名」だけで判断せずに「用途」を確認することね。もちろんドラレコ側の説明書がどう言っているか、が重要だし。
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あー、なんか恐くなってきた。
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恐くなってきたんじゃなくて、考えるのが面倒になってきたんでしょう?
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バレたか……。
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「前処理問題」で悩むのが面倒だ、あるいは心配だ……という人は、ドラレコ自体にクリーナーが付属しているかどうかも事前に確認するといいかも。
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それだ! ドラレコにクリーナーが付属しているパターンもあるね。それなら脱脂剤で悩まずに済む!
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そうそう。あるいはドラレコ説明書に指定された市販品や手順があるなら、それに従うまで。
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なんにせよ、説明書を見ろって言いたいのね、私に。
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そうね。ちゃんと説明書を見ることで、自分の中の常識を疑うきっかけになることもありますので。
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ぐぬぅ…。

※パーツクリーナー・ガラスクリーナーを明示的に禁じているかどうかは、ドラレコメーカーや機種によって異なる。全ドラレコ共通の禁止規則ではない。「成分によっては剥がれの原因になる」と表現している例もある。
※ただし樹脂対応ならドラレコOK、という意味ではない。「パーツクリーナーは絶対に使用しない」と強く書いてあるケースもある。
貼り付いたように見えても、すぐ本体を付けない
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ドラレコを両面テープで固定するときの注意点といえば……もうひとつあるわね。
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まだ何かあるの!?
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ブラケットを貼り付けた直後に、本体を取り付けてよいとは限りません。
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どういうこと?
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両面テープ本来の貼り付け強度を出すために、「両面テープを貼ったあとしばらくは、負荷をかけないようにする」ことが重要なのです。
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「負荷」って?
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「引っ張る」とか。
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ドラレコを引っ張らなければいいんでしょ?
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いやいや、ドラレコを固定すること自体が、「ドラレコの重みでブラケットを引っ張っているようなもの」ってことよ。
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そういうことか!
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そのためドラレコの取扱説明書には、ブラケットを貼り付けたあとすぐに本体を取り付けず、一定時間放置するよう書かれていることがあります。
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一定時間って、どのくらい?
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機種によっては、24時間以上と書かれているよ。使われている両面テープによる話だが。
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にっっ、にじゅうよじかん!?
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ちなみに、これと同じ話は以前にエーモンの中塚研究員も言及しておりました。
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貼り付け面になじみ、接着力が安定するまでには思ったより時間がかかるのです。
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「続きは明日やれ」って言ってるのと同じじゃない。
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まあ、「24時間」と明記されていたら、完全にそうなるね…。
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しかし……軽く手で引っ張ってみる限り、落ちそうにないよ?
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見た目と、その瞬間の感触だけで判断しているな? てゆーか、引っ張るなぁ!!
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おっと。
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貼った直後は問題ないように見えても、今後ずっと本体の重さが掛かるし、車内温度も大きく変化するんだからね。
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…ふむ。その過酷さを考えると…
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「両面テープ本来の接着能力を出し切れるように貼っておきたい」ということなんです。
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貼った直後の「しっかり感」では判断できないってことか。
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そうです。「くっついた」と「正しく固定できた」は、同じではない。……って、アンタ、人が話をまとめているのも聞かないで、なにやってるのよッ!!
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あ〜。……待っている時間がもったいないから、先に配線をピラーの中に隠そうと思って……
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ちょっと待って! ……それこそ、勝手に進めないでほしい作業だわ。
>>> 次回に続く
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