LEDテープライト関連
(新)ネオンLED用テープLEDと(旧)LEDネオンチューブはどっちがいいのか?
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ネオンサインが作れる、専用の新しいLED解説の続き。新型は今までよく使われてきたLEDネオンチューブと比較すると、光り方がキレイで曲げやすいメリットがあるが、デメリットもあって……
キレイなのは新型ネオンLEDだが、現実的なのはLEDネオンチューブか!?
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●レポーター:イルミちゃん
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前回は新しく登場したネオンLED用テープLEDのメリットを解説しましたが、いっぽうでデメリットもあります。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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…ふむ?
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それは加工の難易度が高い点。ネオンLED用テープLEDを使ってネオンサインを作ろうとすると、アクリルなどが必要になってきます。
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ほう?
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アクリルなどに専用ドリルでミゾを掘って、そこにテープLEDを入れ、シリコンカバーをハメ込む…というのが基本的な製作方法なので。
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アクリルにミゾを掘る……。
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というのも、〈ミゾ〉がないとシリコンカバーが固定できないためです。だから実質的にはアクリル加工業者の手を借りないと作れませんね。
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そういうことか…。
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ただ単にミゾを掘ればいいという話でもなく、関連製品に専用のドリルの刃があります。
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ネオンLED用テープLEDとシリコンカバー用のミゾを掘るための、専用のドリルです。
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単なるミゾではないんだ。
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このドリルで削ると引っ掛けができて、シリコンカバーがパチっとしっかり固定できるんですよ。
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専用ドリルで削った時点で、シリコンカバーを引っ掛けて固定するためのミゾができている、という仕組みです。
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つまり、アクリルボード専用?
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そうなってくると思います。引っかかりを作れないと、シリコンカバーの固定ができないので。
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そういうことね…。最初から「アクリルで看板を作る前提のLED」なのね。
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完成すれば見栄えはとてもいいです。しかし、加工方法が本格的すぎて、手間がかかります。
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アクリルがないと何も始まらないっていうか……
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上の例でも、アクリル加工屋さんに、専用ドリルを持ち込んで、加工してもらいました。
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アクリルとその加工代にかなりコストがかかりそう。
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そうですね。上の作例のサイズ感でも、数万円はかかるかと。さらにテープLEDやシリコンカバー、専用ドリルまで必要になりますから……
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そして、専用ドリルの刃もけっこうお高い。
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だからネオンLED用テープLEDは、一般的なDIY用途にはあまり向かない気がします。なので基本的にはプロユースのLEDだとは思います。
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お店などで使うつもりで、腕に覚えのある人が「プロにも負けない本格的なネオンサインボードを製作しよう」というのなら、良い素材ですけどね〜。
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いっぽう従来からあるLEDネオンチューブだと、安価なプラスチック製ホルダーでチューブを固定できます。
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こちらはポイント・ポイントをホルダーで固定しながら、チューブを曲げていく方式です。
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ネオンサインボードの土台も、発泡PPシートなどの普通のボードが使えます。
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アクリルボードに比べたらコストは極端に安くなる。
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そういうことですね。DIYでネオンサインボードを作るとなったら、従来品のLEDネオンチューブのほうが扱いやすいのは確かです。
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DIY難易度の面でも、挑戦しやすい。
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ただ、細かい文字……漢字などを小さく作ろうと思ったら、LEDネオンチューブの固定方法では無理があります。
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その点はミゾを掘って埋め込む前提の、ネオンLED用テープLEDのほうが有利ですよ、っていう話なんですね。
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どちらも一長一短ありますので、用途に合ったほうを選んでもらえればと思います。
従来タイプについては、「LEDネオンチューブとは? 従来のテープLEDとの違い」で詳しく解説済み。
詳細な作り方は、「LEDネオンサインボード(光る文字の看板)の作り方」参照。
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