東京オートサロン2022ルポ⑥
EV時代に持っておきたい命綱☆セルスターの電流制御付きコードリール
電流制御付きコードリールは、今後どんどん重要度が増すアイテム。EV(電気自動車)時代が来る未来はもう見えているので、すぐに必要でない人も「どんなものか」だけは押さえておきたい。
ハイブリッド車やEVの電源を、家で安全に使うための電流制御付きコードリール
-
「リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使ったジャンプスターターが登場」の続き。
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
-
セルスターの新作電源アイテム、トリを飾るのはコレ!
●DIYラボ:イルミちゃん
-
コードリールって、クルクル巻き取る延長コードのこと?
-
まあ、コードリールっていうところだけで言うとそうなんだけど、単なる延長コードなわけがない。
-
ふむ。
-
これはカンタンに言うと電流制御が付いているコードリール、なんですね。
-
電流制御って、なにしてくれるの?
-
例えば「これ以上電気を使ったら使いすぎですよ」などと警告してくれたりする。あるいは、遮断したりとか。
-
ほう。……で、その電流制御付きのコードは何に使うの?
-
ハイブリッド車や電気自動車(EV)には、大型のインバーターが付いていて、車の電源を家庭用電源としても使えたりもするんだけど……
-
フムフム。
-
そういう車を所有している人は、災害時や停電時には、車の電源を屋内に引っ張ってきて、屋内で電気を使うということが可能になるから……
-
それって、普通に延長コードで引っ張ってくればいいんでないの?
-
それだと、なにも制御がないから、消費するままに電気が流れてしまうわけよ。
-
危ないってこと?
-
例えば車両側の限度を超えた電気を使ってしまうと、どこに影響が出るか分からないので、電流制限付き延長コードで監視しながら車の電源を取り出そう、ということね。
-
その上限はどうやって決めているの?
-
例えばトヨタのハイブリッド車だと1500Wまで使えるので、そのあたりを上限として考えているようです。まだ開発中の製品なので詳細スペックは未定だけど。
-
ナルホドね。
-
いずれにしても車両側には影響が出ないように安心して電気を使うためには、電流制御は必要らしい。
-
使っているときに消費している電流値が見られるのもいいね。
-
それから、通常のコードリールだとAC100Vのコンセントだけだけど、これはUSBポートも付いているし。
-
災害時のスマホ充電用か。
-
なにかあったときには、車の電気を家で使える手段を持っておこう、ということです。それも安全に。
-
これから電気自動車がどんどん増えてくる中では、家庭に1本あったら安心のコード、みたいな存在になりそう。
電流制御付きコードリール PS-C10 ※参考出品
日常を便利にしつつ、災害にも備えよう、というセルスターのメッセージ
-
今年のセルスターブースは、電源関係の新作アイテムが多くて、細かくチェックしてたらだんだん疲れてきたよ……と思ったらこんなところにイスがある。
-
勝手に座らないように。だいたいまだ仕事が終わってないわ。
-
それにしても、なぜこんなところにキャンプイスが…?
-
今年のセルスターはアウトドアを意識してブースを作っているからね。
-
デモカーもキャンピングカーだし。
-
ああ、そうか。リン酸鉄リチウムイオンのポータブルバッテリーとかを発表したから、アウトドアで使ってね~っていう演出か。
-
……それもあるが、それだけでもない。実はこのブース作りにはもうひとつ裏テーマがあるのよね
-
ホホウ。というと…?
-
リン酸鉄リチウムを使ったポータブルバッテリーにしても、ジャンプスターターにしても、それ自体が「電池」だから、もうひとつ役立つ場面があるでしょう。図らずも前回、ユキマちゃんが言っていたが……
-
あー、災害時…?
-
そう。日本は自然災害の多い国だし、地震もいつ起こるか分からないし、そうなったら停電くるし。
-
今回の電源アイテムたちはそういう場面が来たら役立ちそうなものばかりだもんね。
-
とはいえ、いつくるか分からない災害のためにいろいろ買う……っていうのはなかなか現実的ではない面もあるでしょう?
-
確かに。消費者マインド的にはちょっと、そそらない面もある。
-
だから、もうひとつの側面として、こういったアウトドアや日常使いでも役に立ちますよ~っていう見せ方に力を入れているのです。
-
そういうことかぁ~。
-
今回紹介した「電流制御付きコードリール」も、車の電源をちょっと離れた場所で使いたい場面で、ふだんから便利に使えるし。
-
だからキャンピングカーに積んでデモしていたのね。
-
日常をもっと便利にしつつ、災害に対する備えにもなる。
-
災害時に電気は神だからね。「セルスター様ぁ」ってなりそう。
-
そういう重要な側面を持った電源系アイテムなので優先的に紹介してきたわけですが……さて。
-
よ~し。次のブース行くか。
-
いや、ちょっと待て。
-
む……!?
まだ、何かあるの? -
アンタ最初に言ってなかったっけ。「セルスターといえばドラレコだ」とかなんとか……。
-
ああ~、忘れてたぁ~!!
-
次回「セルスターブースに見るドラレコ2022最新事情」に続く。
関連記事
- セルスターが注目のポータブル電源を発表
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使ったジャンプスターターが登場
- セルスターブースに見るドライブレコーダー最新事情2022
- 正弦波インバーターとは? 普通のインバーターとどう違う?
- LEDダウンライトを「ポータブル電源で使いたい」「調光したい」ときはどうやるのか?
- ポータブル電源で光らせる、LEDダウンライトの配線方法
- ポータブル電源で光らせる、LEDダウンライトの取り付け方法
- ポータブル電源ではなく、ディープサイクルバッテリーをキャンプで活用するメリットとデメリット
- メインバッテリーとサブバッテリーで切り替えながら電源供給する方法
- 車に作業灯を付けてアウトドアで活用。…車検はどうなの?
- 80ハリアー SDナビ+JBLプレミアムサウンド用の映像入力アダプターを発表
- ディスプレイオーディオから社外ナビに交換したGRヤリスの実例
- ディスプレイオーディオを社外ナビに交換するための専用アダプターが登場する
東京オートサロン2022ルポ