カローラクロスのヘッドライトをどのようにいじるのか? ライト加工者の妄想編
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カローラクロスのヘッドライトはとても凝ったデザイン。プロのライト加工者の目線で見ても「今年一番の造形物」と言わしめたが、加工の余地がないわけではないらしい。現段階で妄想中なのは「どんな車種でも一定数のファンが存在する」というUS仕様だ。
カローラクロスの海外仕様のヘッドライトに注目すると…
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「カローラクロスのヘッドライトを加工者目線でレビューすると…」の続き。
●DIYラボ:イルミちゃん
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前回、「カローラクロスのヘッドライトは、造形物として今年一番の出来映えに思える」とレビューしましたが……今日は、カスタムをする目線で考えてみます。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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このヘッドライトにいじる余地なんてある???
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気になったのがヘッドライトのサイドです。カローラクロスの海外仕様(US)のヘッドライトを見ると、オレンジレンズのサイドマーカーが付いているんですよ。
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……ほう。
US仕様の話ですか。 -
海外仕様ではよく見かけるパターンで、カローラクロスもオレンジレンズの真ん中付近が光っている状態なんです。
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オレンジレンズの真ん中が光っている「US純正風」は、50プリウスなどでも再現していましたよね~(↓)
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ただ、50プリウスなどは、国内仕様の純正でもともとオレンジレンズなのです。
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あ。そういえば50プリウスヘッドライトの側面には最初からオレンジがありますね。
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いっぽう、カローラツーリングやカローラスポーツは、海外仕様ではオレンジレンズが付いているところに、国内仕様ではクリアレンズが付いていました。
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へー。
そうだったのか。 -
だから、そのクリアレンズを塗装することで、US仕様風に見せることができました。
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なるほど、なるほど。
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ところがカローラクロスに関しては、国内仕様のヘッドライトにはレンズそのものが何も付いていません。
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その部分がどうなっているかというと……
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レンズではなくてインナーになっています。
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黒に塗装されたインナーにすぎない。
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つまり単なる黒い壁。
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カローラクロスのヘッドライトの場合は、塗装したらオレンジレンズになるよ、という状況ではないのです。
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同じカローラ系でもスポーツやツーリングとは違うんですね~。
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そもそもヘッドライトの作りがぜんぜん違いますからね。
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こういう場合はどうするの?
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US仕様に見せようと思ったら、ここにオレンジレンズを擬似的に作ることになります。
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どうやって?
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純正風の柄の入ったアクリルをオレンジで塗装する……とか、なにかしら手段を考えて加工しないといけないですね。
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加工で、US仕様の再現を試みるんですね。

海外仕様のヘッドライトとニコイチ合体させる「US仕様」もあるが…
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ヘッドライトを本当の意味でUS仕様にするなら、海外仕様のヘッドライトを買って、インナー差し替え……ようはニコイチ加工をするのが一番理想なんですけどね。
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ふおぉ。
そこまでするのか。 -
ただ、そのやり方をすると、コスト面で現実味がなくなると思うんです。
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カローラクロスのヘッドライトは高そうだしなァ。
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ニコイチ加工のもうひとつの懸念は、ぱっと見は国内仕様と海外仕様のヘッドライトのカタチが同じように見えて、あてがってみたら違うパターンもありうること。
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同じ車種でもカタチが違うなんてあるんだ?
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カローラツーリングとかカローラスポーツのヘッドライトが、実際にそうでしたから。
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カタチが違うってことはニコイチ合体はできない?
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できなくはないけれど、無理やりですね。例えばレンズとインナーが一部接触してしまったりとか、いろいろ問題が出る可能性があります。
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やっぱりね。
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どこまで流用できるかも含めて、やってみないと分からないのがニコイチ加工です。
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加工でレンズ部分だけ新設するか、海外仕様のヘッドライトとニコイチ合体させるのか。今回のカローラクロスはどっちでいくつもりですか?
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う~ん、海外仕様の中古ヘッドライトを買って実験するにしても、まだ新しい車ですから安値では出回ってないし。
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ちょっと現実味、薄いですかね……。
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そうですね。現実的な価格でメニューとして提案するためにも、オレンジレンズを加工で作るほうが現実味はあると思います。
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それにしても、それ(US仕様)だけのために殻割りして加工するなんてコスパは悪そう。
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ヘッドライトのUS仕様化っていう技は、だいたいの車種においてコスパは良くないです。
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……そういうもの、なんですね。
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ヘッドライトの一部加工のためだけに、フロントバンパーを降ろしてヘッドライトを外して殻割りして……っていう工賃が発生してしまうし。
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コストまで考えたらニーズがあるのか疑問ですが……。
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いや、それでもやりたくて依頼される方がけっこう多いんです。US仕様は、どんな車種でも一定数ファンがいるものなので。
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そっかー。ましてやカローラクロスは人気車種だしね。
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加工屋としては、なんらかの方法でカタチにして見せたい、と思います。
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球屋のカローラクロスのヘッドライト加工については、続報を待ちたいと思います。

DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
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