プラグメンテナンスDIY
定番のエーモン・プラグレンチがモデルチェンジ。何が変わったのか?
エーモンのプラグレンチが一新したニュース。今どきはDIYでプラグ交換などしたことがない人も多いと思うので、これを機会に、プラグレンチについてのお勉強。
歴史あるエーモン・プラグレンチがモデルチェンジ
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2020年のエーモン新製品はタイヤメンテナンスシリーズの一新であることはすでにお伝えしている通りですが……
※「エーモンが車のタイヤメンテナンス用品を一挙リニューアル」参照。
●レポーター:イルミちゃん
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タイヤメンテナンス以外のモノもありまして。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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なんのメンテナンスですか?
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プラグメンテナンスです。実はプラグレンチも新型にモデルチェンジいたしました。
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プラグレンチは、プラグ交換するときに使う工具。
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実はエーモンのプラグレンチは、めちゃめちゃ古くからあるアイテムでして、タイヤゲージ並に歴史があるのです。
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タイヤゲージや、タイヤ溝ゲージなどをモデルチェンジするのといっしょに、プラグレンチも一新させたんだ。
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そうなんです。「タイヤメンテナンスシリーズ」ではないので、新しくなったアイテムの中では紹介が最後になりましたが……
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では新しくなったプラグレンチは何がどう変わったのか、チェックしてみましょう。
エーモン博物館(?)
左からタイヤゲージ・タイヤ溝ゲージ・プラグレンチ・虫回しドライバー(バルブコア交換用)。いずれもウン十年の歴史を持つアイテムばかり。
新型車で増えている14mmのプラグにも対応
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まず一番重要なポイントは、最近の車種で増えてきている、14ミリのプラグに対応したことです。
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2008年式(平成20年式)以降のプリウス・セレナ・ノート等、新型車では14ミリのスパークプラグが増えているんですよ。
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従来のプラグサイズは何ミリだったのでしょう?
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従来車種ですと、16ミリと21ミリのプラグが定番です。
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スパークプラグも小型化が進んでいるわけですね。
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そうですね。
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では従来サイズの16ミリまたは21ミリのプラグレンチは、何が変わったのでしょう?
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グリップ形状や、その材質も変えているんですよ。
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形の違いって?
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旧モデルは矢印のような形状のグリップだったんですが、両手で力をかけられるようにTの字に変えました。
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プラグが固くても力をかけやすそう。
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グリップ力を高めるため、グリップ材質も見直し、表面に凹凸を付けているんです。
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握りやすくなっているのか。
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そうですね。オイルが付いた手で触ったときでも滑りにくくする、という意味もありますよ。
実際のプラグ交換シーン
エーモンの二輪車用プラグレンチに、意外な用途あり
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エーモンのプラグレンチについて補足しておくと、二輪車用もあります。
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これは、中身はモデルチェンジは行っておりませんが、ポーチを付属させました。他工具といっしょに入れられるように。
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バイクのプラグ交換用ってことですね。
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主にはそうなんですが、それだけではありません。二輪車用は、1本で3種類のサイズ(16ミリ・18ミリ・21ミリ)に対応しておりまして……
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フムフム。
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ニッチなところで意外と需要があるのが、草刈り機のプラグ交換用途なんです。
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へー!
草刈り機のプラグも、コレで交換できるんだ。 -
そうなんです。草刈り機の用途でエーモンの二輪車用プラグレンチを持っている人は、けっこう多いのです。私の父親も含めて。
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エーモンのプラグレンチが広く使われている理由のひとつ、と言ったところでしょうか。
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そうなんです。
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中塚研究員もたまには草刈り手伝ったらどうなの?
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私は私で、地域の草刈りにはちゃんと参加してますから。
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というわけで、草刈り機オーナーにオススメのエーモン・プラグレンチの話題でした。
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……あ、いや、メインの話題は車とバイクですよ? 分かってます???
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おしまい!
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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