板金塗装をもっと身近に

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エンブレム塗装のやり方は、上から塗るのか、メッキを剥がすのか？

エンブレム塗装のやり方は、一つではない。というのも、エンブレムはメッキパーツであることが多いから。メッキエンブレムの塗装方法は「メッキの上から塗るか」「メッキを全て剥がしてから塗るか」の2択があるが、それぞれの違いを知っておこう。

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  エンブレム塗装って、メッキパーツの塗装ということになりますね。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうですね。だからやり方を間違えると、塗装が縮んでしまって、大変なことになります。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員



✔ メッキの上から塗装するリスクは「メッキの上から塗装ってできるの？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  参考までに、DIYでエンブレム塗装する人向けに回避策を教わっておくと……

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  足付けをやり過ぎないことです。

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  「足付け」とは、塗装前にサンドペーパー等で磨いて傷を付ける作業のことです。

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  メッキの上から塗装するのであれば、サンドペーパーを使う一般的なやり方はリスキーですね。

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  ペーパーがけの何が問題なのか。

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  エンブレム表面のメッキが削れて部分的に下地が出てしまうと、そこからシンナーが下に入り込んで、塗装が縮んでしまいます。

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  軽く磨く程度にしないとダメってことですね。

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  ハイ。特にカドが恐いです。ペーパーがけするのは、避けたほうがいいと思う。

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  なるほど。しかし、かといって足付け無しってわけにもいかない。

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  参考までにほんだ塗装では、エンブレム塗装前の足付けには、スコッチブライト・ハンドパットを使っています。

不織布研磨剤



3Mのスコッチブライト・ハンドパッド・7448・極細仕上げ用。

AmazonでもDIY向けに、少量の3M スコッチ・ブライト 7448が売られている。

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  このタワシのようなスポンジのような素材で、軽く足付けするにとどめます。

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  なるほど。


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  しかし、足付けが弱いと塗料の密着性は下がりますので、プライマー（接着剤）を吹いてから、本番の塗装します。

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  ちなみにこの手順は、DIYで缶スプレーで塗装するとしても応用できる話ですよ。

プライマーは必須



✔ 缶スプレー塗料だとプライマー（接着剤）とサフェーサー（下地塗料）の役割を兼ね備えた「プラサフ」などを使う。

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※DIYで塗装するなら「缶スプレー塗装に必要なもの。プロと同じ作業を身近なアイテムで」から読むのがおすすめ。

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  メッキエンブレムの塗り方として、理想を言うなら「最初にメッキを全部剥がしてしまう方法」ですけどね。

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  おや？
  そんな方法もあるの？

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  エンブレム塗装のやり方で一番いいのは、最初にメッキを全部剥がしてしまう方法です。

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  どうやって？

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  ガンガンにペーパーで磨いて、剥がせばいいのです。

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  真逆の話ね。
  さっきとは。

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  メッキをキレイに剥がし切って、下の樹脂・または鉄の下地まで完全に出た状態にしてから塗装すると、普通の条件で塗装できます。

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  それなら塗装が縮むリスクもないし、足付け不足で剥がれる心配もないんだ。

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  そういうことですね。

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  では、そういう理想のやり方をほんだ塗装にお願いすることもできるの？

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  できますよ。ただ作業に手間がかかる分だけ、そのやり方だとどうしても塗装代が高くなります。

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  なるほど。

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  エンブレムのメッキを完全に剥がすとしたら、塗装する工程より剥がす工程のほうが手間がかかりますから。

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  ちなみにメッキ剥離と塗装で、いくら位の費用かかりますか？

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  塗装するだけの料金に比べて、2～3倍の費用はかかりますね。

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  そんなに差が出るのか。

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  前回解説したエンブレムと同じようなモノだとして、目安としては5000円位～（税別）ですね。



スズキのエンブレムをマットブラックで塗装した例。マットブラックは磨き不要なので、塗装料金が安い。

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  同じエンブレムでも、メッキの上から塗装するやり方で1500円～。メッキを剥がして塗装するなら5000円～。

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  そういうことですね。

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  自分で塗るにしろプロに塗ってもらうにしろ、エンブレム塗装方法はひとつではない。この点は頭に入れておいたほうがよいかも知れません。