最先端のヘッドライト加工ルポ
球屋が早くも新型アルファードをライト加工
アルミ使いやパワーLEDの実装に要注目!
アルミ基板へのパワーLED実装
使うLEDはクリーのXP-E。
パワーLEDにプラス線、マイナス線を付けておく。
パワーLEDの駆動というと定電流を流すドライバー回路を用いることが多いとか。でも今回の加工例では森田研究員は大型の抵抗を使っていますね(5W)。
今回は流れるウインカー。これにドライバーを使うと流星用ユニットのパルス制御が効かなくなります(異音が出たりする)。だから抵抗を使っています。ただしW数がものすごく大きくなるので、イモムシみたいに大きな抵抗が必要です。
コレが5Wの抵抗
LED固定用に放熱用シリコン
アルミ板の穴にパワーLEDの配線コードを通す。
パワーLEDの固定は放熱用シリコンを使う。固定できるだけでなく、アルミ板へ効率良く熱を逃がす効果もある。
同じ手順を繰り返し、今回は片側で10個のパワーLEDを配置。
なんだかサイバーな感じになってます。わくわく。
抵抗も基板裏側に、放熱用シリコンを使って固定。
この抵抗はものすごく発熱します。が、アルミ基板自体の放熱効果が高い。基板上は熱を持っても触っていられるレベルです。
抵抗の足には熱収縮チューブを巻く。これは2Φ。
アルミは通電するので、足は絶縁しないと確実にショートしてしまいます。球屋でよく使う配線コードは0.2スケア線(AWG26規格)で、それを2本まとめて絶縁するのに2Φのチューブがちょうどいいんです。
アルミには電気が流れるので、プラスとマイナスが触れたらショートする。抵抗の足や、配線コードの芯線など「電気が流れる箇所すべて」はアルミ板に触れないようにしておく必要がある。
アルミにパワーLEDを実装しました。パワーLEDは扱いが難しいイメージですが、放熱さえできたら普通のLEDと同様に車にも使えます。球屋でもどんどん採用していきたいなと思ってます!
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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