通好みの電装カスタム
サンキューハザードキットのDIY取り付け方法(後編)╱ハザードスイッチ線の取り方
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サンキューハザードキット・取り付け方法の続き。ハザードスイッチ信号線を取るが、これは取れる場所が限られた、いわばレアな配線。モデル車の50プリウスの場合はセンターパネルを外すので、パネルの外し方からていねいに解説する。
ハザードスイッチ配線はどこで取るのか?
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「サンキューハザードキットのDIY取り付け方法」の続き。後半の工程です。
●レポーター:イルミちゃん
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前回、カプラーオンで割り込ませたので、あとはハザードスイッチ線と電源を取るだけです。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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しかし、ハザードスイッチ線というのは馴染みがない配線ですね。どこから取るの?
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確かにハザードスイッチ信号は、取れる場所が限られている線です。
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フムフム。
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ハザードスイッチ(ボタン)の裏側か、もしくはメーター裏でないと取れないんですよ。
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メーター裏で取るって……難しそうですねぇ。メーターを外すの?
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そうですよね。だからデンクルの説明書でも、ハザードスイッチ裏から取る方法を案内しています。
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では、ハザードスイッチが付いているパネルの取り外しですね。
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ですね。この作業は車種によってパネルの外し方などが違うので、説明書には車種ごとの分解方法が詳しく書いてあります。
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今回のモデル車・50系プリウスは……?
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50系プリウスの場合は、ナビ&エアコン付近から助手席方向までつながるセンターパネル形状になっていますので、まとめて全体を外します。
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デッカイなー。
どこから攻めましょうか? -
このへん(↓)から手をかけて引っ張ります。
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固定方式としてはツメでささっているだけ。手前に引き出します。
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ここは、手で引っ張れるの?
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50系プリウスだと手をかけるスペースがあって、やってみると引っ張りやすいですよ。
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じゃあ、道具はいらないですねー。
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そうですね。パネルの脱着は、できるだけ工具は使わずに手でやったほうが傷付きにくいので。
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なるほど、なるほど。
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最初のところが少し浮いたら、手が入る隙間できるので……
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少しずつ浮かしながら、最後は助手席側までごそっと外します。
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……で、ハザードスイッチの配線はどこに?
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これはハザードスイッチの真裏にあるとは限らず、今回の50系プリウスでいうと、ナビ画面の右下あたりのカプラー(↓)です。
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いったんカプラーを抜いたほうが、作業はしやすいと思います。ビニールがジャマでエレクトロタップを付けにくい状況なら、少しだけハサミで切り込みを入れておきます。
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50系プリウスの場合は、この青線がハザードスイッチの配線です。 (※デンクルの製品の説明書で確認)
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ハザードスイッチ線が分かったので、ハンドルコラムカバー内に付けたハーネスから、ムラサキ色の配線を持ってきます。
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いまはナビパネルが外れている状態なので、その裏を通すようにして、運んでいます。
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そして取り回しが終わって、ハザードスイッチ線にかませるだけ……というところまで来たら、エレクトロタップを付けます。
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ハザードスイッチ信号が、取り出しできました〜!
デンクルのステアリングスイッチハザードキット。基本的に車種別キットなので、ハザードスイッチ線に関する情報も含めて、車種ごとに詳しい説明書が付いている。
次はこのへんに手を入れて浮かす
コレ!
チョキチョキチョキ
✔ ひとくちメモ
先にエレクトロタップを付けてしまうと、配線を通しにくくなる。
※エレクトロタップはキット付属。取り付けられていないのは、取り回しを考えてのことだ。
※付け方が分からない人は、「エレクトロタップの正しい付け方」参照。
ハザードスイッチ線にかませて…
プライヤーでパチンと閉じる
あとはヒューズから電源を取るだけ
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電源はヒューズから取ります。
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エーモン製のヒューズ電源が、付属していますね〜。
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コラムカバー内でカプラーオンで付けたハーネスから、赤線(電源用)が出ているので、まずはそれをヒューズボックス付近へと取り回します。
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ええ〜っと。
50系プリウスのヒューズボックスは…… -
助手席側の足元にあります。
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それから50系プリウスの場合は、アンダーカバーを外します。
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これどうやって外すんですか?
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左右端と真ん中の合計3箇所にピンがあって、ロックがかかっていますが、このように指で押せば(↓)カンタンにロックが外れます。
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アンダーカバーが取れたら、下から覗き込むと、ヒューズボックスのフタが見えます。
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このフタもツメでロックがかかっているので、このツメ(↑)を手前方向に押して(引いて)ロックを解除しながら、フタを下げます。
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フタが取れると、ヒューズが見えます。
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ここで通常ならば、検電テスターを使って電源を探しますが……
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デンクルは車種別キットなので、説明書に、該当ヒューズの位置情報も書いてあります。
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つまり、指定されたヒューズを抜いて、ヒューズ電源に差し替えるだけ。
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あとは、運転席側から来た赤線と、ヒューズ電源をつないでおしまいです。
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ヒューズ電源を一度も付けたことがない人は、「ヒューズ電源の正しい付け方。向きに注意!!」が参考になります。
配線ガイドなどを使って赤線を助手席側へ通す
右と真ん中を同時に押せば、外れかかる。あとは左を外す。
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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