足まわりのQ&A
オフセット(インセット)が不明なホイールでの測り方は?
オフセット(インセット)がわからない、という読者からの質問。ホイールのオフセットは、リムに刻印されていたり、シールが貼ってあったりするのだが、シールは剥がれることもある。そんな場合の解決方法。手元にホイールがあるなら、オフセットは自分で測れる。
手元にあるホイールのオフセット(インセット)の測り方
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読者の方から頂いた、ホイールのオフセット(インセット)に関する質問です。
●レポーター:イルミちゃん
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最近の傾向だと、ホイールのリムに刻印で表記されていることが多いんですが……
●アドバイザー:スパイス 佐藤研究員
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シールで貼られているホイールもあります。昔はシールも多かったですね。
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シールが剥がれてしまったのかな?
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剥がれたり、長期間経って印字された数字が消えてしまった、というのもあるでしょうね。あるいはブレーキダストで真っ黒になって見えないとか。
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そういう場合に、オフセット(インセット)を調べる方法はありますか?
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手元にホイールがあるなら、自分で測ってみればいいんじゃないでしょうか。
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おお、そういうことか。どうやればいいの?
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オフセットとは、ホイールのリムのセンターから、ディスク面(取り付け面)が何ミリずれているか、の数値です。
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フムフム。
ズレ=オフセット、ですね。 -
なので、まず「リム幅」を測ります。
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このホイールだと、「164ミリ」と出ました(↓)
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それを2で割り算すれば、ホイールのリム端から、リム中心線までの距離が分かります。
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今回の例だと「82」ミリ入ったところが中心。
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だから、仮にディスクの背面(取り付け面)の位置が、82ミリの深さのところにあった場合は、オフセット(インセット)はプラスマイナスゼロです。
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なるほど、なるほど。「82」が基準になる。
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では、実際のディスク背面(取り付け面)の位置が、何ミリのところにあるかを調べてみましょう。
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今回のホイールは「125ミリ」の深さのところにディスク取り付け面がありました。
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ということは?
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「125」から「82」を引き算すると、「43」という数字が出てきます。
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フムフム。
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この数字がホイール中心からディスク(取り付け面)までのズレを表します。なので、このホイールのオフセットは「43」ということです。
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おお…!
アナログな方法で調べられる。 -
調べようと思えば調べられます。ただ、手でスケールをあてて調べる方法ですから、多少の誤差は出るし、おおよその数値になるでしょうけども。
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本当に合ってるのかな。
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今回のホイールは刻印があるので……実際に刻印を見てみると、ホラ、43ですよ。
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ただ、実際にはスケールの当て方などで数ミリの誤差は出ると思っておいたほうがいいでしょうね。
■ 質問
ホイールをもらったんですけど、オフセットが書かれていません。どうにかしてオフセットが分かる方法はないですか?
質問者╱バーンズさん
※ホイールが傷付かないように、段ボールなどの上に逆さまに置く。
リム裏面に真っ直ぐの棒状のものを橋渡しにおいて、そこからディスクまでの深さを測る。
DIY Laboアドバイザー:佐藤峻一
元カスタムガレージスパイス代表。足回りに強く、得意技は勝負ツライチだが、実用性重視のセッティングも高いレベルで実現。ドレスアップ全般に明るく、不思議な包容力があってDIYユーザーにも人気。
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