ポジションLED自作レシピ
〈CREE XP-E〉でDIY!
パワーLEDポジションの自作方法(前編)
パワーLEDって響きはいかにも明るそうですが、そもそも普通のLEDとパワーLEDの違いが私にはよく分からないです。
消費電力が大きくて明るいです。流せる電流量もケタ違い。例えば一般的な砲弾型は20ミリアンペアですが、今回使用するクリーのXP-Eを例にすると、最大1000ミリアンペアでも流せます。
アドバイザー:エルパラ・平川研究員
CREE(クリー)製のパワーLED〈XP-E〉。
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すごーい!
そんなに差があるなら、もう普通のLEDを使う意味なんてないのでは?●レポーター:イルミちゃん
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そう単純ではないのです。
消費電力の大きいパワーLEDはそれだけ発熱量も多いので、基本的にはポジションバルブなどの小さいバルブには不向きなんです。放熱が追いつかず寿命が短くなってしまう。 -
…そんな暴れ馬でよくポジションバルブキット作れましたね?
今回のキットのポイントはドライバー。小型のT10バルブ用に専用開発したんです。
ドライバーとはパワーLEDを駆動するための部品。電流をLEDに流している。
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この脇役っぽい板状の部品が重要なんですね。
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さきほどXP-Eには最大1000ミリアンペア流せると言いました。が、あえて300ミリアンペアまで抑えています。
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そんなことしたら、明るさも30%になってしまうのでは?
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もちろんマックス電流を流すのに比べれば明るさでは劣ります。でも、LEDというのは必ずしも電流に比例して明るくなるわけではないんです。300ミリアンペアでもポジションとしては十分過ぎる明るさが出ますよ。
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そっかー。ポジションランプですもんね。
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このドライバーを組み合わせることで、T10バルブで使っても温度が70度位までで抑えられる設計です。
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70度でもけっこう熱い気がしますが、LED壊れないんですか?
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パワーLEDは耐熱温度も高く、XP-Eだと150度まで耐える設計なので余裕タップリです。
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パワーLEDはいろいろな意味でスゴイですね。
というわけで次は自作に必要な部品一式を紹介します。キットとしても販売されていますよ。
CREE XP-E PowerLED
T10ポジションバルブキット
必要な部品一式をセットにした自作キットを、LED通販・エルパラで販売中。
●部品リスト
- CREE XP-E 8mm基板付き 白色:×2
- PowerLEDバルブパーツセット:×2
- PowerLEDドライバー
PT-1030 300mA:×2 - 耐熱電線BX-S 0.18sq 赤:×1
- 耐熱電線BX-S 0.18sq 黒:×1
- スズメッキ線 0.5mm:×2