中古車購入ガイド

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増税→コロナ→中古車相場暴落。中古車市場はどうなっているのか？

中古車相場が暴落中。増税ショックから立ち直る前に新型コロナウイルス問題にみまわれ、過去に例がないほど車が売れない状況だという。無理をして買うような時期ではないが、無理しないで買える人や、いま車が必要な人にとっては気になる話だ。

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  新型コロナウイルス関連の悪いニュースばかりで、ウンザリしている人も多いと思いますが……

  ●レポーター：イルミちゃん

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  いや、もう。
  ホンマに……。
  シャレにならんです。

  ●アドバイザー：シャルマン 岡田研究員

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  DIYラボの中古車購入アドバイザーであるシャルマン・岡田研究員も元気ありませんね。コロナ疲れですか？

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  中古車業界は車がぜんぜん売れなくて、大変なことになっていますので。

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  ……まあね。正直「今は、車買ってるどころじゃない！」という人がほとんどかと。

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  まず、そういった危機感で、購買意欲が下がりますよね。「今、お金使ってる場合ちゃうな」と誰でも思うでしょうから、当然買い控えが広がる。

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  中古車業界的には、リーマンショックの時と比べてどうなんでしょう？

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  今回のほうが、はるかにヒドイ。過去最強だと思いますよ。株といっしょで、中古車相場も大暴落です。


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  ……それって！
  安く中古車を買える、ということ？

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  ……え？
  ああ、まあ、そこは視点によって変わりますよね。「買う側」からしたら、そうなるでしょうけども。

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  これはぜひ、詳しい話を聞かせてもらいたい！

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  増税による不景気や、地震・台風といった災害など、いろいろなパターンがありますが……基本的に中古車相場は、そういうものに大きな影響を受けるんです。

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  そしてコロナは、前例がない大問題のようにも見えますが……

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  ただ、現在の中古車市場の状況は、コロナだけが原因ではありません。コロナ以前に、昨年10月の増税で、かなり市況が悪くなっていました。

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  では少し時間を戻して、去年の中古車相場から振り返ってみると？

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  増税前は、中古車相場が上がりました。

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  それは駆け込み需要ですね。

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  それもあるけど、単にユーザーの駆け込み重要だけではなくて、お店も在庫の確保に動きます。

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  ふむふむ。
  それはなぜ？

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  だって、在庫を何十台も置いているような大型店の場合は、車の仕入れ金額で考えると、2％の増税による金額が大きいわけですよ。

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  あー。
  確かに。

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  在庫車両で、合計すると1億円分の車を置ける店があるとして、2％で200万円もの差が出ます。

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  車が1台、2台、多く買えるくらいの差が出てくるところだ。

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  そうです。そこで「当面の在庫を、増税前に仕入れておきたい」という動きも出る。

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  なるほど。増税前に車が売れるのは、そういう業界事情もあるのか。

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  結果的に、中古車オークションの相場も上がりました。去年は7月・8月・9月ぐらいまで、割と相場は高めだったんですよ。

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  知らなかったけど、そんな動きがあったんだ。

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  で。
  問題はそのあと。

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  ふむ……。

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  多くの中古車屋がそうだと思うんですけど、「増税後に、まさか、こんなに動きが止まるとは思っていなかった」という状況に陥りました。

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  う～ん。
  在庫を確保したのに、大失敗。

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  こうなるともう、損覚悟で売るケースも出てきます。それでまず、昨年末に一気に、中古車相場が安くなりました。

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  ……なるほど。

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  そこへきての、新型コロナウイルス問題。

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  ダブルパンチだったんですね。


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  去年の増税に続いてのコロナ。こんなに続くことも珍しい。今の中古車市場は、僕が経験してきた中では、過去最低レベルで市況が悪いです。こんなパターンはさすがに、もう無いのではないかと。

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  オークションとかも、動きが鈍いのかな。

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  もうね、ヤバイですね。

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  つまり「安い」ってことですよね？

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  それはそうです。4月以降にどうなるのかは読めませんが、現時点（3月）でのことを言えば、本当に「中古車がお買い得」のタイミングだと思います。

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  お店側とか業者の人達は大変なときだけど……買う側からすると、チャンスでもある。

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  今、車を買う余力がある、という人にとってはそう言えると思います。

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  無理をして車を買うような時期ではありませんが、いま車が必要な人もいるので、現状をレポートしました。